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サンパウロの近代美術館MASPのセクシャリティー展示会
サンパウロのAv.Paulistaでは毎年4月に大規模なゲイパレードが開催され、世界中から200万人を超える同性愛者達が集まり、LGBT文化をアピールしている。
パレードが行われる中心部にMASP(Museu de Arte de São Paulo)があり、各国のアーティスト達が集結し「Histórias da sexualidade」(セクシャルにに関する歴史)の展示会が開催されているとのことで早速行ってきた。
MASPは1947年に設立された美術館であり、ブラジルで最初の近代美術館として最先端を行きサンパウロを代表するランドマークである。
中世から現代に至る西洋美術のコレクションを誇る。そんなお堅いイメージを覆すかの如く今回のテーマには攻めを感じずにはいられない。セクシャルそのものに対する作品であったり、体の一部の彫刻や映像、男女、同性愛、果てはAIDSまで多岐にわたるジャンルを取り扱っていた。一つ残念に思うのは撮影NGの作品が非常に多い事である。テーマがテーマであるだけにやむを得ないか...。
撮影OKで面白いなと思った作品の1つに「南米各国での性器の呼び方MAP」という一風変わった地図があった。なかなかこうやって世に出る事のない言葉をよくぞ具体化してくれたものだ!このブースで立ち止まって笑っている観覧客が多かったのは事実。ご丁寧に男性用MAPと女性用MAPとわけてあるので有難い。
所変われば品変わると言ったように、まったく日本では想像もできない言葉が笑われたりすることもあるので、気をつけたいものである。
因みに「9時半」「食った食った、良い気分だ」「ピントぼけてる」をブラジルで言うと大爆笑されるので要注意!
展示物には浮世絵の春画もあり、航空運賃や海外輸送のコストも馬鹿にならないのになぁと関心したので拍手を送りたい。
3階建と地下にまたがる大型施設なので小休止したい時は階段の踊り場にCafeや地下にもレストランがある。Av.Paulistaを一望できるテーブルで本を読んだりお茶を楽しめるのでこれだけでも利用価値はあるかもしれない。
MASP LOJA(MASPのお店)ではお土産や展示作品のレプリカなどもあり、段ボールで作られたソファーとローテーブルで休憩するも良し。
受付にはクローク(入場券を買えば無料で荷物をあずけられる)が完備されており、快適に美術館をまわる事ができる。
◇MASPオフィシャルサイト
https://masp.org.br/
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マンゲイラ靖子
- 2012年よりブラジル在住。 Samba命!リオ1回、サンパウロ6回、(浅草9回)のCarnaval出場経験を持つ。現在は夫と猫3匹とでSP州に暮らし、主に日系コミュニティでの仕事に携わる。 より深いブラジル情報を発信できるよう日々模索中。