たびこふれ

アマゾンの奇祭、ボイブンバ

記事投稿日:2013/05/20最終更新日:2018/02/27

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ブラジルのお祭り騒ぎと言えば2月のカルナヴァル(カーニバル)。代表的なリオのカーニバルの他にも、ブラジル全土で大なり小なり盛り上がりを見せるわけですが、実は6月にもカーニバル顔負けの巨大なダンス祭りがあるのです。

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会場はアマゾン川流域の小さな町、Parintins(パリンチンス)。
祭り以外の時期は、本当に静かなこぢんまりとした町で、玄関口となるのは小さな空港と、アマゾン川の小さな港。
しかしこの祭りシーズンには、祭りに出演する人、見に来る人、合わせて何千人もがこの町に押し寄せてきます。

Festa de Boibunba(フェスタ・ヂ・ボイブンバ)という名のこの祭りは、毎年6月最後の週末に開催されます。
赤組「ガランチード(Garantido)」と青組「カプリショーゾ(Caprichoso)」に分かれたチームが、アマゾン川流域に住むインディオの衣装などをまとい歌や踊りを競い合うもので、それはなんと3夜もわたります。

町を赤と青に二分して競われるボイブンバですが、客席もきれいに二分されています。空港の公衆電話も、祭りのシンボルである黒い牛(青組)と白い牛(紅組)のデザインが仲良く施されています。どちらか一方ということはありえない、常に青と赤がデザインされる町なのです。

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さて祭りはカーニバルのパレード形式ではなく、スタジアムの中央を舞台に繰り広げられます。まずは紅組が登場し、実に2時間半にもわたる演舞を魅せます。インターバルの30分を挟んで、続いて今度は青組の演舞。こちらもたっぷり2時間半...。これが3日間続くのですから驚きです。長丁場の鑑賞となることを覚悟して下さい。(とはいえ、実際は一晩だけ鑑賞する人が多いようです。一晩だけでも6時間コースですから長いですが...)

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これだけ長いと飽きてしまいそうですが、実はこのお祭り、世界最大の野外オペラとの異名もとるほど!
インディオの民話などをベースにしたストーリー性のある歌と踊り、そして何より度肝を抜かれるのが、巨大すぎる山車です。
なんと最大で高さ35メートル!ビル6階以上の山車が次々に登場するのですから圧巻です。

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衣装も派手でセクシーでカッコよくて...このあたりも全くリオのカーニバルにひけをとりません。見ごたえ十分の、アマゾンの奇祭...世界最大の野外オペラと言うのに納得です。

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小さな町にはホテルが少なく、日帰り鑑賞ツアー(夕方マナウスを飛行機で出発し、夜現地着、夜通し鑑賞し朝の便でマナウスに戻る)を利用するのも手です。近年、祭りの人気が高まっているようで、直前だとチケットや航空券の手配が難しいようです。事前に旅行代理店に相談するのが良いでしょう。なお、2013年は6月28~30日に開催されます。

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◆ボイ・ブンバ 公式サイト
http://parintins.com/



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記事投稿日:2013/05/20最終更新日:2018/02/27

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