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日本人だからこそ楽しめる?ロンドンのチャイナタウン
2月のチャイニーズニューイヤー(旧正月・春節)が過ぎても、日々多くの人々が訪れ続け、相変わらずの賑わいを見せているロンドンのチャイナタウン。ウェストミンスター地区のジェラード・ストリートを中心とした一角に広がる東洋感満載の街並みは、ロンドンのなかでも特に異国情緒あふれるエリアとなっています。
バイリンガル表記のストリートサイン
チャイナタウンに訪れたら、日本人の観光客の方にぜひ注目していただきたいのが、ストリートサインです。この付近の通りの名前の表記は、どれも英語と中国語の二か国語表記になっているのです。
たとえばこの中華街の中心である通り、ジェラード・ストリート(Gerrard Street)は爵祿街。「Street」は「街」で統一されています。そしてウォードー・ストリート(Wardour Street)は華都街。漢字が分かる日本人からすれば、英語と中国語の発音を両方想像してみて、なんとなく納得できてしまうわけです。
ほかにも、ニューポート・プレース(Newport Place)は新港坊、そしてシャフツベリー・アベニュー(Shaftesbury Avenue)は沙士比利大道など、音や表記のチョイスになるほど!と思ってしまいます。でもどうやら、シャフツベリー・アベニューの中国語表記は「沙夫茨伯里大街」が一般的なようで、そうすると当てられている漢字はどれも本当に正しいのか、そして誰がこれらの表記を採用したのかという疑問も残ります。
日本食が恋しくなったら・・・
チャイナタウンでは、日本の食材が手に入るのもまた魅力のひとつです。スーパーマーケットには日本と同じブランドの食材やお菓子が数多く並んでいるのに加え、「なんとなく日本風」なものにもたくさん出会えます。
日本の菓子パンが恋しくなった時におすすめなのが、地区内に点在するベーカリー。下はとあるベーカリーで購入した Red Bean BunとSweet Potato Melon Bun。
どちらも中国語の商品名には「日式」と入っているので、当然、日本のあんぱんとメロンパンを想定しているはずです。スイートポテト・メロンパン、って、もはやメロンパンではないのでは?と思いつつ、食べてみると日本のメロンパンっぽい味がするのでびっくり!あんぱんの餡子の方は日本の物とは大分味が異なりますが、まあこれはこれで美味しいかな、と。でも餡子の量をもっと増やしてほしい・・・。また、最近では、たい焼きを売っているお店もいくつかあります。
お手軽に挑戦できるDim Sum(点心・飲茶)
こちらでは「ディムサム」と呼ばれている飲茶(ヤムチャ)ももちろんおすすめです!一人10~20ポンドも出せば、お腹一杯食べられます。ディムサムの細かいメニューまでは英語で書いていないレストランもあるので、中国語表記のメニューからいろいろと想像してオーダーすることができるのは、漢字が読める日本人の利点と言えるでしょう。あちこちの店のウィンドウに並んだクリスピーダックの姿と匂いもまた、食欲を誘ってくれます。
戌年関連のディスプレイもいい味を出しています!
そして最後に、ジェラード・ストリートのほぼ中央で目を光らせている二匹の獅子たち。すぐ後ろに掲げられたGerrard Street / 爵祿街のストリートサインと共に記念撮影なんて、いかがでしょうか?ただし、ストリートサインの上には「奨金王」なんて文字も見えますが(後ろのお店はブックメーカー、つまり賭け屋さんなので!)。
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ハル・リーチ
- 音楽、映画・演劇・TV、サッカーなど、UKカルチャーをこよなく愛す。2001年よりロンドン在住。以来、会社員&ものかき業を継続中。