北京首都空港で「ターミナル」(夜明かし)してみた

 協力会社から「東京出張は1か月先になりました!」みたいな連絡があり、ビザの期限切れに合わせてちょうど出張で日本に帰れる♪はずが帰れなくなってしまったため、ちょっと弱ってしまいました... 飛行機の格安チケットを探しに探してデルタ航空で通常の約半額ないし3分の2弱まで支出を抑えたものの、それでもお財布が悲鳴を上げています... 考えに考えた末、これは「ターミナル」つまり空港での夜明かしをするしかない、という結論に至りました...

 あの「ターミナル」という映画では主人公が拠所なく空港で寝泊まりするわけですが、空港って確かに設備が整っていますよね。日本にいた頃はパソコンの保守なんかをしていた関係でよく終電後にファミレスなんかで夜明かししていましたが、ここ北京にファミレスなんかないし、24時間営業の深夜のマクドなんかは明らかにそれ系の金髪の女の人がいたり何を話し合っているのか意味不明のコワモテな男の人がいたり若者たちが突然どどっと入ってきたかと思ったらささーっと去って行ったり警察の人が見回りに来たりでちょっと怖かったりします...

 で格安航空券というのは出発や帰着の時間が早朝だったり深夜だったりするわけで、通常の交通手段が使えません... ホテルに泊まったりタクシーを使ったりすればせっかくの格安チケットがそれこそ元も子もなくなってしまうため、よしここはひとつ「ターミナル」にしようと夕方の終発高速バスに乗って空港に向かいました。

 高速バスで空港付近まで行き空港行きの小型バスに乗り換えると、現時点ではどのバスも第2ターミナル止まりになっています。第2ターミナルに着いてから、いつもの出張の習慣から無料シャトルバスに乗って第3ターミナルに行ってみると、受付の人に「デルタ航空は第2ターミナルですね。それにあなたのフライトは早朝なんだから早く来過ぎですよ」と言われてしまい、しまった「ターミナル」計画がバレてしまったのではと第2ターミナルにあたふたと引き返しました... 実は第3ターミナルが最新なため一番設備が整っているのです残念...

 この無料ターミナルバスは24時間常時運航していて、「ターミナル」の時間つまり深夜から早朝にかけて30分に1本運航しています。第2ターミナル-第1ターミナル-第3ターミナル-再び第2ターミナル...のような順路で、朝は10分に1本、日中は15分に1本というスグレモノです。

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(「ターミナル」な人たちの強い味方、24時間運航のターミナルバス)

PEK_140101_02.jpg(第2ターミナルは第3ターミナルと比べターミナル可能な場所が少ない...)

 第2ターミナルに着いてみると、ロビーには明らかに「ターミナルなう」な各国の旅行者が思い思いに椅子をベットにして寝ています... 給湯場所(中国の人は白湯を飲むのを日常の習慣にしている)やお手洗いに近くてより暖かい場所は早々に占拠されているようです... 一方でこちらとしては、まずはパソコン他の電源を確保しなければと探したところ、あったありました無料の電源コンセント・スペースが! 中国にいて良かったと思う一瞬です。

PEK_140101_03.jpg(よく見ると他国籍な「ターミナルなう」な人々が既に続々到着中)

PEK_140101_04.jpg
(今回「ターミナル」の舞台となった無料「電源コンセント・安全使用」な場所)

 あとはパソコンで仕事やネットをしながらうつらうつらしつつ夜明かしすればいいだけ。うつらうつらしていると、朝の6時には自宅の妻からのモーニングコールが。で気持ちを切り替えて搭乗口に、そう、「家(日本の実家)に帰る」ためです。それでご注意をひと言。他のターミナルな方々が今後も空港を気持ちよく使い続けられるよう、間違ってもあの映画の主人公のように空港を「家」にしてはなりません。



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ぺきんせいかつ

IT屋として中国・北京に長期出張中。結果、ライター業や現地コーディネーター業がいつの間にか生業に。現地にいないと分からない中国人視点から見た中国の真相を、日本の皆さんにお届け中。

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