【世界遺産】人類発祥の地、スタークスフォンテイン洞窟

8個ある世界遺産の一つ、南アフリカの人類化石遺跡群。ヨハネスブルグから35kmの場所に位置し、
車で1時間以内に行ける人気の観光地です。1995年に文化遺産として登録され、2005年にマカパン渓谷などが追加されました。
ここでは類人猿から人類に進化したことを証明する重要な化石が数多く発見されていることから、「人類のゆりかご」、
「人類の発祥の地」などと呼ばれています。ここはまた歴史に興味がなくても、洞窟そのものを楽しめるためる場所。

そのため、海外からの観光客だけではなく、地元小学校の社会科見学などでも賑わっています。
そんな、洞窟と歴史を探る旅に行ってきました!

参加者は全員ツアーに参加します。

(ツアーは1時間ごとなので、行く前に時間を確認することをお勧めします。)

まずは、展示品の見学。ここで発見された頭蓋骨や足の化石のレプリカを見ることができます。

EA_20131002_01.JPG化石のレプリカ

展示品を見た後は、外で待っていたガイドさんから、警告を受けます。

洞窟の中は、とても寒いですよ、地下30メートルまで降りて中腰で歩きますよ・・・それでも大丈夫ですか?と。

もちろん、ここでやめる人はいませんが、なんだか気が引き締まる思いがします。

洞窟までの道中にはここで見つかった頭蓋骨化石「ミセス・プレス」や足化石「リトル・フット」の形が掘られた石像が展示してあり、
発見までの経緯やその後についての説明があります。

EA_20131002_02.JPGここで見つかった足化石「リトル・フット」はまだ調査中

そして洞窟へ入る長い階段を下ります。外は30度を超える暑さだったにも関わらず、地下に潜った瞬間一気に気温が下がります。

ガイドさんの警告はウソではありません。ツアーは1時間程度あるので、上着があったほうがいいかもしれません。

EA_20131002_03.JPG地下へと続く階段。かなり急な上に滑りやすいので注意

ここは昔、金鉱山で働く人が見つけた洞窟で、石灰岩の採掘現場となっていた場所です。

そのため、壁の一部の石灰石が人工的に切り取られています。ちなみに、ここで発見された足化石「リトル・フット」は、
いまだに発掘中。7年前から、来年には終わると言われているそうですが、いつ終わるのかは今だ未定。
そのへんが、完全にアフリカですね。そんなアフリカ的洞窟ですが、迫力は十分。

EA_20131002_04.JPG広い洞窟の中は、すごい迫力!

EA_20131002_05.JPG洞窟の中にある池、全体像は解明されておらず

巨大なホールには、アフリカの形をした岩や鍾乳石があり、迫力は満点。途中、中腰で歩く狭い場所も何か所かあり、
まさに探検といった感じ。1時間散策しながら、洞窟発見の秘話や生い立ちの説明を聞きます。

最後はミセス・プレスの発見者、古生物者ロバート・ブルームの像。この像には言い伝えがあり、鼻に触ると幸運が、
手に触ると知恵がつくそうです。どうやら幸運が人気らしく、鼻がピッカピッカ!私もご利益にあやかろうと、
しっかり鼻を触らせて頂きました!

EA_20131002_06.JPG幸運をもたらす、ロバート・ブルーム氏の像

そんな歴史、探検、さらには幸運のおまけが付いてくる世界遺産。ぜひ、訪れてみて下さい!

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はなだゆい

南アフリカ歴5年。南アフリカの学校を卒業後ロボスレイルに就職。1年半の勤務後、結婚退職。現在は南アフリカで心理学を学びながら、アフリカ流「明るく楽しく生きる方法」とアフリカ情報をブログ、メルマガなどで配信中。

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