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地元民もおすすめ!大阪の厳選花見スポット
サムネイル・トップ写真:写真AC
大阪で桜が見頃になるのは3月下旬~4月中旬。有名な桜の名所は毎年大勢の人で賑わいます。 一方、地元の人たちに親しまれているローカルなお花見スポットも独特の風情があるもの。この記事では地元で知られている穴場も含めて、大阪のお花見スポット情報を厳選してお届けします。
※以下、写真は全てイメージです。
地元で愛される、大阪のお花見スポットをご紹介
大阪には、全国的に知られる名所から地元で愛されているお花見スポットまで、魅力的なスポットがたくさんあります。
今回ご紹介するのは、ぜひ一度足を運んでもらいたい場所ばかり。お花見の季節に大阪を観光する際は、ご紹介するスポットにも足を運んでみませんか?
1.造幣局 桜の通り抜け
「造幣局 桜の通り抜け」とは、桜の開花時期に合わせて一般開放される、独立行政法人造幣局(本局)の催しのこと。毎年4月中旬頃に1週間限定で、桜を鑑賞するための一方通行の「通り抜け」が開催されます。この一般開放は、明治16年(1883年)以来続いている恒例の催しとなり、100年以上の歴史があります。
桜の通り抜けの見どころと、来場者数について
開放日は3月中頃に決定され、造幣局の公式ホームページなどで案内されます。造幣局南門(天満橋側)から北門(桜宮橋側)にかけての通路、約560m脇に続く桜並木は圧巻。特に日没から21時まではライトアップも行われ、人気を集めています。
また、公式ホームページでは例年の来場者数(観桜者数)が紹介されていますが、最も多かった年は平成17年(2005年)の114万7,000人。2010年以降は約33万~83万人と、開催年によってバラつきがありますが、数十万単位の人々で賑わうと思っていただければよいでしょう。大阪では最も人気の高いお花見スポットです。
桜の通り抜けで見られる桜の種類
桜の種類はヤエザクラがメインとなり、開花はやや遅めです(※)。134種・350本の桜が満開になり、ベニテマリ(紅手毬)やオオテマリ(大手毬)などの珍しい品種が見られるのも特色です。
※註:ヤエザクラはソメイヨシノよりも開花の遅い品種。ソメイヨシノよりも1~2週間遅いとされています。
造幣局 桜の通り抜けへのアクセス
最寄り駅は地下鉄谷町線・京阪本線「天満橋駅」、JR東西線「大阪天満宮駅」、JR東西線「大阪城北詰駅」で、どこからも徒歩15分で到着します。
滞在拠点によって行き方は異なりますが、大阪観光の流れで行く場合は「新大阪駅」をスタート地点と想定して、「大阪城北詰駅」へ向かうルートをご紹介しましょう。
「新大阪駅」に到着したら、まずJR京都線で「大阪駅」へ向かいます。階段やエレベーターでホームから下りて「在来線(JR)の乗り換え口」の改札を通り、15番16番ホームへ。看板は「JR神戸線/大阪、尼崎、芦屋、三ノ宮方面」、「JR宝塚線/宝塚、新三田方面」などとなっていて、15番16番ホームで電車に乗ればすべて「大阪駅(梅田駅)」に止まります(所要時間4分)。
その後、JR大阪環状線外回りの京橋・鶴橋方面行きに乗って「京橋駅」へ。さらに「京橋駅」でJR東西線区間快速・塚口行きに乗り換えれば、「大阪城北詰駅」に到着します。
所要時間は、「新大阪駅」から「大阪城北詰駅」までは約25分。よって、電車で新大阪から造幣局へ行く場合は、徒歩を含めて約40分となります(※)。
※滞在拠点の最寄り駅によって最短ルートが変わりますので、ご注意ください。
公式サイト
参考:独立行政法人造幣局公式サイト-桜の通り抜け(外部サイトに遷移します)
2.大阪城(西の丸庭園)
その名のとおり大坂城跡地にある、大阪の中央に位置する総面積105.6haの広大な歴史公園です。桜の開花シーズンに賑わうのは主に西の丸庭園、南外堀で、他にお堀端、音楽堂西側なども人気です。
西の丸庭園の概要と桜の開花時期について
西の丸庭園は天守閣の西にある広さ約6.5hの庭園です。豊臣秀吉の正室・ねね(北政所)や秀吉の弟・秀長の屋敷があった場所で、半分ほどが芝生に覆われ、ソメイヨシノを中心に約300本の桜が植えられています。
例年の開花時期は3月下旬~4月中旬。桜越しに見る大阪城の天守閣はまさに絶景!ライトアップ(21時まで)された大阪城と夜桜を楽しむのもおすすめです。
入場料や大阪城へのアクセス
西の丸庭園は有料となっており、観桜期間中はお休みなし。期間中のみ入園料は大人350円(中学生以下無料)です。
行き方は、「新大阪駅」からJR東海道山陽本線で「大阪駅」へ行き、JR大阪環状線に乗り換えて「大阪城公園駅」で降りるのが分かりやすいでしょう。少し歩いても平気、と言う人であれば、造幣局の行き方と同じくJR東西線「大阪城北詰駅」で降りて、造幣局と大阪城の両方を観光することも可能です。
参考:大阪城パークセンター公式サイト-大阪城公園の花々-さくら(外部サイトに遷移します)
3.万博記念公園
日本万国博覧会(大阪万博)の跡地を整備した公園です。岡本太郎氏による博覧会のシンボル「太陽の塔」があるところと言えばピンとくる人もいるでしょう。
イメージ写真の観覧車は、万博記念公園内の複合施設「EXPOCITY(エキスポシティ、旧エキスポランド)」の観覧車。日本最大級の高さを誇ります。
万博記念公園の開花時期や特徴
万博記念公園は「日本さくら名所100選」にも選ばれている桜の名所。例年の開花時期は3月下旬~4月上旬頃です。
桜はソメイヨシノをはじめ、シダレザクラ、ヤエザクラ、ヒガンザクラなど9品種・合計約5,500本。濃い紅赤色のカンヒザクラなど、めずらしい種類の桜を探してみるのも一興です。総面積は260haで大阪城公園よりさらに広く、桜の多い自然文化園だけでも99haあります。
また、「万博記念公園桜まつり」期間中は、通常より開園時間が延長されます。18:00~21:00はライトアップも行われ、一層華やかに。なお、太陽の塔は2018年3月から予約制で内部公開が始まることでも話題を集めています。
万博記念公園へのアクセス
「新大阪駅」からは複数の経路がありますが、大阪市営御堂筋線に乗って「千里中央駅」で下車、徒歩でモノレール「千里中央」駅へ行って乗り換え、「万博記念公園」駅で降りれば徒歩5分で到着します。
参考:万博記念公園公式サイト-見ごろの花一覧(外部サイトに遷移します)
4.大仙公園
ゆっくり散歩でもしながら桜を鑑賞したいときにおすすめなのが、大仙公園です。公園の中央にある「どら池」を囲むようにソメイヨシノやオオシマザクラなど約400本の桜が咲き誇り、一帯は「桜の園」と呼ばれます。
また芝生広場、児童の森、博物館、茶室、日本庭園などもあり、周辺には仁徳天皇陵古墳と履中天皇陵古墳があることから、「日本の歴史公園100選」にも選ばれています。
大仙公園の開花時期
大仙公園の桜の開花時期は、例年4月上旬。日本庭園では3月に桃、4月中旬にツツジ、4月下旬に牡丹が展示されています。桜の時期はもちろん、四季の折々で訪ねてみるのも良いでしょう。
大仙公園へのアクセス
場所は大阪市の南の堺市で、最寄り駅はJR西日本阪和線「百舌鳥(もず)駅」(徒歩5分)です。「新大阪駅」からは「大阪駅」へ行き、JR大阪環状線とJR阪和線を乗り継いで「百舌鳥駅」へ。所要時間は50分程度です。
定休日はありませんが、17時に閉園となってしまうので注意してください。また、ライトアップもありません。
参考:大仙公園 日本庭園公式サイト(外部サイトに遷移します)
5.狭山池
最後にご紹介する狭山池は、なんと古事記・日本書紀にも登場しており、日本最古のため池とされています。池の周囲は1周3kmほどで、地元の人々にとっては、散歩やランニングコースとしても親しまれていると同時に、お花見やライトアップが楽しめるスポットでもあります。
狭山池の開花時期
早咲きのコシノヒガンが開花するのは毎年3月下旬頃。同時期にユキヤナギの白い花も咲き始めて見事なコラボレーションを目にすることができます。桜の数は約1400本で、特に狭山池の北側の堤で見頃になります。のんびりと桜を楽しみながら散策するなら、まだ人出が多くない早めの時期がおすすめです。
4月に入るとソメイヨシノも咲き始めて人出も増えていきます。さらに開花が進むと日没~22:00までライトアップされ、夜桜を楽しむこともできます。4月中旬から今度はヤエザクラも咲き出して周辺は一気に華やかさが増します。
開花情報は狭山市の公式サイトにて「さくら開花情報」を更新していますので、こちらもチェックされると良いでしょう。
ちなみに、冬の時期の狭山池では「桜まつり~冬~」と称して、桜の木を活かしたイルミネーションも行われています。お花見とはまた違った、美しい景観を堪能できます。
狭山池へのアクセス
狭山池公園がある大阪狭山市は、堺市の南東に位置する市で、今回紹介した中では最も新大阪駅から遠い場所です。
「新大阪駅」からは大阪市営御堂筋線で「なかもず駅」へ。徒歩で6分ほど歩いて南海高野線「中百舌鳥駅」から南海高野線「大阪狭山市駅」で降り、徒歩5分です。所要時間は1時間ほどでしょう。
春に大阪観光をするのなら、地元で人気の桜スポットに足を延ばしてみるのもいいでしょう。今回ご紹介した5箇所を参考に、とっておきのお花見プランを立ててみませんか?
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