1時間乗り放題!よりお得になったロンドン・バスの「ホッパー」運賃

2018年1月31日、ロンドン市交通局(Transport for London、通称TfL)によって運営されている路線バスの運賃体系が、さらにお得になりました。既に導入済みだった「ホッパー(Hopper)」という乗り継ぎ制度がアップグレードされ、1時間以内であれば1.50ポンド*で乗り放題になったのです!(* 2018年2月現在の大人料金。)

どうしたらホッパーが利用できるの?

信号待ちのロンドン・バス

ホッパーは海外からの観光客を含み、誰でも利用できます。必要なのは、TfLの発行する共通ICカード乗車券「オイスターカード」か、ICチップ付きのクレジットカードまたはキャッシュカードだけ。なお、ホッパー制度の利用の如何を問わず、ロンドン・バスでは現金の使用はできないので注意が必要です。

最初のバスに乗車する際に、カードを乗車口の黄色いカード読み取り機に「ピッ!」となるまでかざしたら、その時点から1時間の乗り放題がスタート!2台目以降でも、乗車時にはやはりカードをタッチしなければいけませんが、読み取り機にタッチする時刻が最初のタッチ時より1時間以内であれば、何本、どの番号のバスに乗っても、最初にカードから引かれた1.50ポンド以上に運賃がかかることはありません。2台目以降のカードタッチでは、運賃は0.00ポンド、そして残高には1台目の運賃支払後の額と同じ額が表示されます。

ロンドン、トラファルガー広場前のダブルデッカー

ホッパー運賃制度は、TfLのバスに加えトラム(路面電車)でも利用でき、1時間のうちにバスとトラムを混ぜて利用しても適用されます。

今までとは具体的に何が違うの?

以前のホッパーでは、運賃が無料となるのは2台目のバスのみでした。しかも、1台目と2台目のバスの利用の間に、カードをほかの交通機関(例えば地下鉄やDLR)で使ってしまったら、1時間以内であってもホッパーは無効となっていました。新ルールでは、この問題もクリア!途中でほかの交通手段を利用しても、1台目のカードタッチ時から1時間以内であれば、またバスに戻った際には乗り放題が継続して適用されるのです。

ロンドン、地下鉄駅への入口

他に知っておくべきことは?

これは言わずもがな、かと思いますが、ホッパーは同じカードを使い続けた場合にのみ適用となります。複数のオイスターを持っている場合や、IC チップ付きのクレジットカードやキャッシュカードも持ち合わせている場合には、カード読み取り機で混乱が起きないよう、カードを別々に管理するようにしておくとよいでしょう。

バス停に停車中のロンドン・バス

また、1台目の運賃支払い後にオイスターの残高がマイナスの額面になってしまった場合には、そのままではホッパーが適用されないので、ご注意を!その場合は、2台目のバスに乗る前にオイスターにチャージをし、最初の運賃1.50ポンドの支払いをきちんと済ませた状態になっていれば大丈夫です。

旧型のルートマスターでもホッパーは利用可能!

トラファルガー広場付近を走るルートマスター

現在、バスルート15番の一部区間でのみ運行されている旧型車両、通称「ルートマスター」でもホッパーはもちろん使えます。同乗している車掌さんがカードの読み取り機を持っていますので、それにタッチすればバッチリです。

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音楽、映画・演劇・TV、サッカーなど、UKカルチャーをこよなく愛す。2001年よりロンドン在住。以来、会社員&ものかき業を継続中。

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