「ここでしか見ることができない」自然が造る宝石が転がっている海岸/北海道ジュエリーアイス

ジュエリーアイスという自然現象

こんにちは!たびこふれ編集部のシンジーノです。

ジュエリーアイスというものをご存じでしょうか?

北海道は十勝エリアの豊頃(とよころ)町の大津海岸に見られる透明な氷群のことです。

もともと昔からある自然現象で、地元の子供たちは海岸で蹴飛ばして遊んでいた、ただの氷の塊でした(なんという(笑))2012年に地元豊頃町出身の浦島 久さんが「ジュエリーアイス」と名づけ、一部の写真家の間では知る人ぞ知る撮影スポットになりました。その後2016年にヤフーニュースで取り上げられ、2017年にはなんとあのニューヨークタイムスで「ここにしかない景色」として紹介され、一躍有名になりました。

ジュエリーアイスはどのようにして生まれるのか?

ジュエリーアイスは十勝川の氷が氷結し、暖気や増水によって割れて太平洋に流れ出し、波にもまれてさまざまな形となり、海岸に打ち寄せられて出来ます。流氷などと比べて空気を含まない分、透明度が高く、朝日を浴びて金色に輝くトパーズ、午後の陽ざしを浴びて輝くダイヤモンド、月明かりを浴びて輝くサファイアなど刻一刻と色合いを変えていく氷の塊はまさに宝石と言えるでしょう。(豊頃町観光協会パンフレットより引用)

この現象は1月中旬から2月下旬まで見ることが出来ます。

と、いうことで実際にジュエリーアイスを見に行ってきました。

最寄り駅の豊頃駅からでも大津海岸までは30分ほどかかり、私が泊まった帯広のホテルから1時間15分かかりました。正直いって交通の便はよくありません。個人で行くにはレンタカーやタクシーをチャーターするしかないでしょう。

ジュエリーアイスを見られる大津海岸には朝6:30に着きました。その日の日の出予想時刻は6:40頃でした。ジュエリーアイスは昼間も夕暮れ時も見ることは出来ますが、朝日を浴びてキラキラ輝くジュエリーアイスを見たくて頑張って眠い目をこすりこすり行きましたよ。現地の気温はマイナス19度(着いた時はマイナス20度でした)生まれて初めて体験する寒さです。

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海岸なので完全防備体制で挑みましたが、それでもつま先がしもやけになりそうでした(私、そうはいっても大したことないだろうとカイロを使わなかったのです、失敗でした)この日は結局45分くらい外にいたでしょうか。それくらいが限界だと思います。

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平日でしたが結構な数の人が早朝から日の出を待っています。週末はもっと多いそうです。写真では伝わらないでしょうが、かなり寒いです。まるで冷凍庫の中にいるようです。

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(撮影:浅賀信吾)

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(撮影:浅賀信吾)

さあ、ではジュエリーを探しましょうか~

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(撮影:浅賀信吾)

ジュエリーアイスは形も大きさも全部違います。

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砂浜にもたくさん氷塊はあるのですが砂にまみれているため、透明な氷を撮ろうとするなら波打ち際に氷を置いて波で洗い流されたところを撮るのが良いでしょう。が、しかーし!打ち寄せる波はかなり強力で撮影に集中していると足がずぶ濡れになってしまう!というスリルと戦いながら撮影することになります(笑)。

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雲に阻まれていた太陽が顔を出すまで20分くらい海岸で待機していました。「はやく顔出してくれ~!」

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自分で氷を積み上げてオブジェみたいにして撮る人も。。。

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海面から水蒸気が立ち、幻想的な光景です。

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(撮影:浅賀信吾)

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どうですか、雰囲気は伝わりましたでしょうか?

実際に自分の目でジュエリーアイスを見た感想としては「まさにここに来なければ見られない光景」でした。太陽が顔を出し一条の光が暗い海岸に差し込んだ時の感動、生まれてきて初めて体験した寒さ、痛さ(笑)は貴重な経験でした。「ここまで来た甲斐があったな」私の正直な感想です。

豊頃町のサイトでは、ほぼ毎日の大津海岸とジュエリーアイスの様子を確認することが出来ます。日によって変わるんですね。

ジュエリーアイスを見に行く時、準備すべき点は?

ジュエリーアイスを見るに際し、完全防寒は必須条件です。(肌のそのまま露出は寒いというより痛い!)
防寒のポイントとしては
●カイロ●長くつ●ニット帽●ネックウォーマーなどで、イメージとしてはスキーヤーの格好が良いようです。

実際に訪れる際に注意したいことは、観光地としての受け入れ体制(トイレ、休憩所、駐車場、案内板等)は以前に比べれば整備されてきたものの、まだ完ぺきとはいえないのが実状です。地元住民からは急に増えた観光客に戸惑いの声が挙がっているようです。無断駐車や大声、家の中を覗き込んだりするマナーの悪い人たちもいるそうです。行政も受け入れ体制を更に整備するよう進めているようですが、私たち訪れる人間も地元の人たちに迷惑をかけないよう気をつけたいものです。

ジュエリーアイスはおそらくこれからもっと有名になるでしょう。観光地としての受け入れ体制も今よりよくなっていくと思います。

大ブレークする前の今のうちに自然が作り出した宝石を自分の目で見に行きませんか?

豊頃町公式サイトはこちら

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3人娘の父で、最近は山歩きにハマっているシンジーノです。私は「お客さまが”笑顔”で買いに来られる商品」を扱う仕事がしたいと思い、旅行会社に入って二十数年。今はその経験を元にできるだけ多くの人に旅の魅力を伝えたいと“たびこふれ”の編集局にいます。旅はカタチには残りませんが、生涯忘れられない宝物を心の中に残してくれます。このブログを通じて、人生を豊かに彩るパワーを秘めた旅の素晴らしさをお伝えしていきたいと思います。

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