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西の横綱・湯原温泉で体の芯まで温まる
寒い時期になると温かい温泉が恋しくなるもの。岡山の温泉なら、1977年に日本温泉協会が発行した露天風呂番付で西の横綱にランクされた湯原温泉が有名です。
(c)岡山県観光連盟
湯質は無色透明のアルカリ性単純温泉と、際立って個性があるわけではありません。しかし、特筆すべきは湯量の多さです。15ある源泉すべてが自噴泉。調査されている総噴出量は毎分3984リットル、1日だと5736トンです。家庭用の風呂(200リットル)で換算すると、なんと2万8684人分にもなります。さらに、川底から噴出する未使用の温泉もあり、それらすべてを合わせると毎分6000リットルの湯が噴出していると推測されるのです。1分で風呂桶30杯分とは恐れ入ります。
湯原温泉の名物風呂といえば、湯原ダムの下にある共同露天風呂の砂湯です。川底の砂を噴き上げながら湧いている=砂噴き湯から転じて「砂湯」と呼ばれています。自然の中にある野趣あふれる温泉で、四季折々の景色を眺めながら入浴できます。
(c)岡山県観光連盟
鮮やかな緑が気持ちをリラックスさせる夏の砂湯。
(c)岡山県観光連盟
雪の中での入浴が頭寒足熱で気持ち良い冬の砂湯。ただし、脱衣所が寒いので要注意。
砂湯は混浴なのですが、湯原温泉の女将とワコールが共同開発した女性専用の湯浴み着をレンタルすることができます。お湯に濡れても透けず、身体に張り付かないので体のラインが出ないという優れもの。
なお、砂湯は地元の方々の管理により24時間無料(水曜の午前、第1金曜の10~14時は清掃時間)で開放されています。露天風呂番付で横綱にランクされたのは、地域住民の方の協力により無料で開放されているという部分も大いに関係しています。すばらしい露天風呂をいつまでも楽しむために、利用者のマナーがとても大事です。利用時は周囲の人々の迷惑になるような行為は慎みましょう。
写真提供:岡山県観光連盟
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日曜日の侍
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