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ポーランド/クラクフ冬の風物詩『ショプカ』
この季節、クラクフの観光名所やレストランなどで見かけるキラキラなオブジェ。Szopka(ショプカ)。これ何だと思いますか??
ヴァヴェル城前に展示されたショプカ(市内30ヶ所に期間限定で展示されています)
Szopka(ショプカ)って何?
Szopka(ショプカ)は、キリストの降誕の場面を再現したもの。クリスマスシーズン中は、街中、教会、家庭でも飾られます。
(クラクフのクリスマスマーケットに飾られたショプカ)
19世紀頃から、クラクフでは大工やレンガ職人達が冬の間の副職としてショプカを作り販売するようになりました。腕を競い合い、クラクフならではの建築物やキャラクター(ドラゴンやライコニクなど)が盛り込まれ、クラクフ独自の進化を遂げたショプカ。元々のショプカとはかけ離れた豪華なものになりました!年間を通してクラクフ民族博物館にも展示されており、お土産屋ではミニチュアサイズが販売されています。
毎年恒例『ショプカコンテスト』
毎年12月の第一木曜日、中央広場のアダム・ミツケヴィッチ像で開催される『ショプカコンテスト』は、今年75回目。毎年多くの人が見物に訪れるイベントとなっています!
自信作を持ち続々と集まる参加者。エントリーした作品は像の麓に並べられます。コンテストの部門は、大(120cm以上)、中(70~120cm)、小(15-70cm)、ミニチュア(~15cm)さらに、大人と子供(年齢別で5段階ほど)と細かく分けられています。
会場では、ショプカの歴史などわかりやすく解説してくれます。
ショプカの作り方
ショプカは、ダンボールや厚紙、木を、アルミホイル、綺麗なお菓子の包み紙(リサイクル)、色とりどりのセロファンなどでデコレーションし、更に粘土やプラスチックなどで細工を施しています。伝統的に、ショプカには塔が1つはあり、聖マリア教会やヴァヴェル城の大聖堂、旧市庁舎の塔などを模しています。加えて、クラクフの名所である、バルバカン、織物会館、フロリアンスカ門、教会や劇場などの建物も盛り込んで、とにかく豪華!中には人形(キリスト降誕に関連する人物だけでなく、ポーランドで有名な人など様々)、塔の上には愛国的シンボルの白鷲(国章)やポーランド国旗が飾られることが多いようです。
昔は、中にキャンドルを入れライトアップをしていたそうですが、現在はライトを使用。それだけではなく、人形が踊る、ドアが開閉する、ドラゴンが飛び出すなどの動く仕掛け、音楽が流れるといったものまであり、本当に手が込んでいるんです!
ショプカ展示を見に行ってみよう!
コンテスト出展作品、各賞受賞作品はCelestatで12月11日から2月25日まで展示されています。
ティースプーンに乗ってしまうほど小さな作品も!
ライトアップされた姿も美しく、つい見入ってしまいます!
展示情報
Celestat
住所: ul.Lubicz 16
HP:http://www.mhk.pl/
入場料:10PLN(こども・学生・シニア6PLN)
開館時間:9:00-18:00
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EliilE
- 結婚を機に2010年よりポーランド、クラクフ在住。文化の違いや言葉の壁にぶつかりながらも子育奮闘中!
趣味はカフェ巡りと旅行。まだまだ知られていないポーランドの魅力をお伝えします!