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日本人観光客に大人気!ハワイ モアナルア・ガーデンの「この木なんの木」を見に行ってきた
ハワイの観光名所といえば、まず思い浮かぶのが「この木なんの木」でお馴染みの某社CMに登場するモアナルア・ガーデン(Moanalua Gardens)ですよね。
モアナルア・ガーデンは私有の庭園で、入場は有料です。
実は在ハワイ歴22年の私、つい最近までここに行ったことがありませんでした(汗)。しかしある雑誌でこのガーデンのオーナーのD氏をインタビューする機会があり、その時初めて有名な木を見ることが出来ました。
そして先日、再びオーナーのD氏にお会いする機会に恵まれ、またモアナルア・ガーデンを訪れて来ました。
先祖代々に伝わる広大なガーデン
ワイキキからは車で約20分程度、意外と近い距離にあるホノルルの西端、モアナルア地区。私の住んでいるヌウアヌ周辺からは7~8分で着いてしまいます。
広大な芝生が広がり、所々に巨大なモンキーポッドの木がある気持ちの良い庭園。このうちどれがCMに出てきた例の木かというと・・・
入り口から向かって右斜め側にあるこちらです。
お天気のより爽やかな12月の午後。青と緑のコントラストがとても美しいです。
手前の葉っぱで木の全景がよく見えませんが...とても形の美しい木で、余計な枝を切り取る以外は特にこの美しさを保つ努力はしていないそうです。
元々グッドルッキングな木なんですね...。
ただこのガーデンで一番大きな木かというと決してそういうわけではなく、やはり形のバランスのよさでCMに抜擢(?)されたそうです。
王が愛した歴史ある土地
さて、1973年にスタートした某社CMで起用され、一躍有名となったこの木。
ハワイの観光名所巡りツアーには必ずと言っていいほど組み込まれていて、今でもこの木を見に訪れる日本人観光客(ほぼ日本人のみです)は後を絶ちません。
オーナーD氏によると、実はCMでは数年後別の木が使用されたそうなのですが、視聴者からの猛抗議でまたこの木に戻ったそうです。
この木が特別な理由は、この地が王のスピリットが宿る特別な意味があるせいかもしれません。
D氏のご先祖はこの山から海まで続くモアナルアの「アフプアア(古代ハワイの土地分割法)」を王族からの遺産として受け取ったそうです。
もう少し離れた場所にあったというプリンス・ロット(カメハメハ五世)の別荘もガーデン内にあります。
歴史的建物は最近過去のデザインを残したまま改装され、美しい姿に戻りつつあります(内部はまだ未完成)。
近代になり広大なアフプアアの土地は分割され、今の住宅地と学校、工場地帯、そして近くには米軍基地が位置する現在のモアナルア地区となりました。
今、D氏に残る遺産はこのモアナルア・ガーデンのみだそうです。
ハワイの食文化にとっても最も大切なタロの小さな水田もあります。
ハワイのマナ(スピリット)を感じるこのガーデン。今後は様々なハワイアンのイベントも開催していくそうです。有名な木とともに、このままハワイの住民と観光客に愛される憩いの場として永久に残って欲しいものですね。
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相馬佳
- ハワイ州ホノルル在住。ハワイ大学を卒業後現地でライター職に就く。ハワイ歴はすでに22年、趣味は旅行、ハイキング、ヨガ、読書。