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京都の台所 錦市場 冬の風景
こんにちは!たびこふれ編集部のシンジーノです。
先日十数年ぶりに秋の京都を訪れました。あらためて京都はいいな~と思いました。その中でも特に京都らしいなあと感じたのが錦市場です。
錦市場は「京の台所」と呼ばれ、京都の中心部 四条河原町や新京極からほど近い場所にある商店街です。
観光客ばかりでなく、京都市民も日常的に愛用している地元密着のエリアでもあります。
魚、京野菜、乾物、おばんざい、お漬物などが売られており、ものによっては結構良いお値段ですが、それも京都らしいといえば京都らしい(笑)
錦市場の起こりはなんと平安時代まで遡り、京都御所に新鮮な魚を納める店が集まってきたことが始まりと言われているそうです(諸説あるようですが)。
冷蔵庫のなかった当時、魚や野菜は地下水(井戸水)を利用して冷やすのが一般的で、一定の温度が保たれていたこの辺りに市が立ったようです。
大手スーパーの進出など数々の危機を乗り越え、現在も元気に続いているまさに日本を代表する市場のひとつと言えるでしょう。
細いアーケード街はどことなく気品を感じさせます。う~んさすが伝統と歴史の市場だ。。。
と思っていたら、えっ チョコレートコロッケ???
この日もそうでしたが、修学旅行生や外国人観光客も多いのでお店もいろいろチャレンジしているんですね。
京都の人が言っていました。「京都人は伝統を重んじる面と、新しいものを取り入れる面の両面を兼ね備えているんです」と。なるほど~
はも。これはいかにも京都というイメージですね。
だし巻。ふっくらとした上品な玉子焼きです。黄色が鮮やかですね~
京野菜。壬生菜(ミブナ)、金時にんじんなどなど。。。
つくだ煮。にしんの昆布巻も見えます。なんとなくお正月っぽいイメージ?
お豆。丹後の黒豆茶が見えます。
うなぎ。思ったより高くないかも?あおうなぎは売り切れてますね。
どどーん、奈良漬。見た目のインパクト大です。盛り付け方に主張を感じますね~
アーケード入口に「錦」のひと文字。気品が漂います。
錦市場に関連した人物と言えば、伊藤若冲(じゃくちゅう)さんです。江戸時代後半の絵師で、緻密で豊かな色彩の動物画が有名ですが、錦市場の青物問屋の生まれだったそうです。若冲は動物画だけでなく、野菜や果物も描いており、彼が錦市場で生まれ育ったことが画風に影響を与えたのは間違いないでしょう。
錦市場は、お土産ショッピングストリートの新京極と違って食べ歩きもでき、観光客にも大人気です。
それでいて観光客だけしかいない作られた市場ではなく、ちゃんと地元の人たちとつながりあって存続していることが素敵ですね。
京都はお高くとまっていて、庶民的とは対極にあるようなイメージがあるかもしれませんが、こういう市場を訪ねると、地元で生きている人たちの息づかいが聞こえてくるようで親しみが湧きます。
やはり、京都はすごい!みなさんもぜひ京都へ、錦市場へ行ってみてください。
えっ、もう行った?ではまた行ってください。また新しい発見があると思います。それだけ京都は懐が深いところだと思いますよ。
それでは、また!
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シンジーノ
- 3人娘の父で、最近は山歩きにハマっているシンジーノです。私は「お客さまが”笑顔”で買いに来られる商品」を扱う仕事がしたいと思い、旅行会社に入って二十数年。今はその経験を元にできるだけ多くの人に旅の魅力を伝えたいと“たびこふれ”の編集局にいます。旅はカタチには残りませんが、生涯忘れられない宝物を心の中に残してくれます。このブログを通じて、人生を豊かに彩るパワーを秘めた旅の素晴らしさをお伝えしていきたいと思います。