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映画『ハクソー・リッジ』の舞台 沖縄県浦添市 前田高地
目次
映画『ハクソー・リッジ』を観て訪ねたかった場所
2016年6月公開のアメリカ映画『ハクソー・リッジ』、ご覧になりましたか?太平洋戦争の沖縄戦で衛生兵として従軍したデスモンド・ドスの実体験を描いた戦争映画です。事前の情報なく観たので、映画の舞台が沖縄であることは途中まで分かりませんでした。
ハクソー・リッジ(ノコギリ崖)と呼ばれる高さ150mの絶壁絶壁の上で繰り広げられる壮絶な激戦。その場所を訪ねてきました。
(浦添グスク・ようどれ館にある『ハクソー・リッジ』看板)
浦添城跡(グスク)
国道58号線から閑静な住宅街が続く坂道を進んでいくとその場所はありました。そこは沖縄県浦添市にある前田高地、今から600年前の13世紀後半に琉球王国の王都・浦添城(グスク)だった地。
1945年4月、18万にもおよぶアメリカ軍が海から上陸して向かった場所。戦車が立ち入れない壁は最難関ポイントであり、ハクソー・リッジと呼ばれ、激しい戦いが繰り広げられました。
「浦添グスク・ようどれ館」では浦添の歴史と史跡を学ぶことができます。そこで配布している「浦添城跡散策マップ」を手に散策しました。
この方が映画の主人公・デズモンド・ドスさんが1995年ここを再び訪ねた様子の写真が飾られていました。信仰上の理由から武器を一切持たずに75人の兵士を救い、アメリカ大統領から名誉勲章を授与されたそうです。
(デズモンド・ドスさん)
浦添グスク・ようどれ館
- 住所:浦添市仲間二丁目53-1
- 開館時間:09:00~17:00
- 入館料:大人(高校生以上)100円、小人(小・中学生)50円
- 休館日:月曜日、12月28日~1月3日
- TEL:098-874-9345
- HP:浦添グスク・ようどれ館(浦添市HP)
前田高地 ハクソー・リッジ
駐車場から5分ほど歩くと浦添グスクの壮観な城壁が見えてきます。
この日は12月にもかかわらず、最高気温27℃でまだ夏かと思わせるような日。西海岸から吹いてくる風が心地よく感じました。
(浦添グスクの城壁)
ほどなく見渡しが良く開けた場所にでました。そこがまさにハクソー・リッジの上の箇所だったのです。映画公開後に立てれた看板が立ちその場所を表していました。
(ハクソー・リッジ)
いまは平和な時間が静かに流れる場所
日本軍総司令部があった首里城を守る最後の砦であった前田高地 ハクソー・リッジ。そこを切り崩して首里に攻め入りたいアメリカ軍。激しい激闘が繰り広げられて、多くの兵士と付近の住人半数以上が犠牲になりました。
私は遠くに広がる青い海と空、眼下に広がる住宅地を見下ろしながら静かに平和を祈りました。
(ハクソー・リッジからの眺め)
浦添グスク南東部にある前田高地のランドマーク・為朝岩(ためともいわ)は、アメリカ軍から針の岩(ニードル・ロック)と呼ばれ、多くの銃撃あとが残されているそうです。しかし現在は発掘整備のために行くことはできませんでした。
前田高地は歴史と平和の意思をこれからも伝えていく場所でもあるのです。
(ハクソー・リッジ)
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むらキョン
- アウトドアを基本として、新しい旅、未知のなにかを探して伝えることをライフワークとしています。