スペインで一番華やかなお祭り"セビージャの春祭り"

9年ぶりにセビージャの春祭りに行ってきました。

スペイン三大祭りのひとつに数えられているセビージャの春祭り(スペイン語ではFeria de Abril de Sevilla-フェリア・デ・アブリル・デ・エセビージャ)の起原は1847年に遡ります。アンダルシアから遠く離れたバスク人とカタロニア人の発案により家畜市としてスタートしましたが、年月とともに形態も変わり、今では飲めや踊れやの明るく楽しいお祭りになりました。

SP_20120502_01.jpg<アンドレス・コルテス・イ・アギラルが1856年に描いた"セビージャのフェリア">

SP_20120502_02.jpg<1895年のフェリアの様子>

普段は何もないお祭り会場には1000を超えるカセタ(祭り小屋)が並びます。このカセタはほとんどが企業や家族、仲間内で所有するプライベートなもので、残念ながら招待されていないと入ることはできません。

人々はこの中でマンサニージャ(辛口のシェリー酒)を飲み、セビジャーナス(フラメンコによく似た民謡)を歌い、踊り、お祭りを楽しみます。中には、バンドやフラメンコ歌手を雇って生で聴かせるカセタも。たいていのカセタは外から中が見えるので、中で楽しそうにセビジャーナスを踊る姿を見物できます。また、誰でも入場できる公営のカセタもいくつかあるのでご安心を。

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SP_20120502_05.JPG<カセタの外で踊り出す人も多数>

昼間は会場内を通るシックな乗馬服に身を包んだ人が乗った馬や、華やかな衣装をつけた女性達を乗せた馬車も見応えがあります。但し、道路の馬糞にはご注意ください(^^;)

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夜になると、ポルタダと呼ばれるお祭り会場正門の電飾や会場内の灯りが点灯し、まばゆいほど。不夜城と化した会場では飲めや踊れやの宴が、空が白むまで続きます。

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会場のCalle del Infierno(地獄通りの意)と呼ばれる区画には移動遊園地も登場します。なんと300,000㎡もの広さがあり、お子様用ののりものから絶叫系、大きな観覧車まで、ありとあらゆるアトラクションが揃っています。美しく着飾ったドレス姿の女の子達が絶叫系アトラクションに乗って叫ぶ姿はなかなかシュールです(^^)

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今回改めて思ったのは、セビージャには美人が多いということ。会場にはカルメンを彷彿させる情熱的な美人を大勢目にしました。アンダルシアは数多くのミス・スペインを生む美人産出自治州。彼女たちがお祭りを一層華やかなものにしていることは間違いありません。

最近のドレスの主流はボディラインを強調するマーメイドラインだそうで、2~3年前からはミニドレスを着る人もいるとか。そして頭の真上にバラの造花をつけるのがお約束のようです(^^)セビジャーナ達(セビージャの女性)はドレスの流行にも敏感。毎年セビージャで開催されるSIMOF(Salon Internacional de la Moda Flamenca )と呼ばれるファッションショーは注目の的です。

SP_20120506_13.JPG<最新の衣装を身につけたとてもカルメンチックな3人組。>

お祭りの開催日程は毎年変わりますが、スタートは常に火曜日の午前0時(=月曜日の24時)。ポルタダへの点灯が相図です。そして次の日曜日の24時に打ち上げられる花火で終了となります。来年は4月16日から21日、2014年は4月29日から5月4日の開催です。春祭りにあわせて闘牛の連続興業も開かれスペインの一流闘牛士たちが集まるので、観戦のチャンスでもあります。

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