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ニュージーランドのビクトリア時代にタイムスリップ!オアマル「ビクトリアン・ヘリテイジ・セレブレーションズ」
19世紀開拓時代の街並みがそのまま残るオアマルは、ニュージーランドの隠れた名所です。ビクトリア時代の衣装に身を包んだ人々が街中にあふれる「ビクトリアン・ヘリテイジ・セレブレーションズ」の日は、ここが21世紀のニュージーランドであることを忘れてしまいます。
オアマルの歴史
オアマルは南島の玄関口クライストチャーチから車で3時間ほどの場所にある港町です。19世紀後半の開拓時代には金の採掘、採石、製材で栄え、特に付近で採れる白い石灰岩「オアマルストーン」は街に富をもたらしました。その富を費やしオアマルストーンを使って建てられた白く美しい建物は、街の産業が急速に衰退してしまったため再開発されず当時のままの姿で残されています。
お祭りのパレード
毎年11月に開催される「ビクトリアン・ヘリテイジ・セレブレーションズ」の日は、街の人々が開拓当時をしのびビクトリア時代の衣装に身を包みます。お祭り期間中は街中で様々なイベントが開催されますが、やっぱりメインは週末にあるパレードです!パレードは、スコットランドの民族衣装を着た人たちによるバグパイプの演奏で始まり、当時の自転車に乗った人、民衆、女王を乗せた車と続きます。
19世紀にイギリスから海を渡ってきた、トラクションエンジンもパレードに参加していました。まだちゃんと動きます!
見ている人もビクトリアン
お祭りの日は、パレードを見ている人達もビクトリア時代の衣装を着ています。オアマルにはビクトリア時代の洋服を借りることが出来る貸衣装屋さんがあるので、オアマルを訪れる際はビクトリアンになりきってみるのもいいかもしれません。
美しい街並み
オアマルでは銀行、郵便局、インフォメーションセンターまですべて19世紀後半の建物が使われているので、街を歩くとその優雅で贅沢な建物に見とれてしまいます。特に1883年に建設されたBank of New South Walesのオフィスビルと1871年にオタゴ銀行によって建設された現在オーストラリア・ニュージーランド銀行が入っている建物は圧倒的な存在感を放っています。
レトロな元倉庫街
港に近い元倉庫街は映画のセットのようで、様々な映画やドラマの撮影地になっています。日本のドラマの撮影地にもなったことがあるんですよ。ここにはベーカリーや個性的な雑貨屋、クラフトなどのお店が並びレトロで可愛い雰囲気が漂っています。貸衣装屋さんもここにあります!
貴重なNZ産ウイスキー
元倉庫街の一番端にあるある「ザ・ニュージーランドウイスキーコレクション」では15ドルで貴重なニュージーランド産ウイスキーの試飲ができます。ここのウイスキーは閉鎖蒸留所ウィローバンクの残された原酒を買い取り販売していて、商品の中にはウイスキー評論家・土屋守氏翻訳の「伝説と呼ばれる至高のウイスキー101」に選ばれたものも。ほとんどの商品がヨーロッパやオーストラリアに輸出されているので、国内ではごく一部のウイスキー専門店にしか流通していません。ここでしか味わえない貴重な味です!
スチームパンク!
皆さん「スチームパンク」という言葉をご存知でしょうか?スチームパンクとはSFジャンルの一つで、産業革命の原動力となった蒸気機関が現実の技術力を超越して描かれている世界、ちょうど「天空の城ラピュタ」や「ハウルの動く城」のような世界観をいいます。オアマルにはこのスチームパンクの博物館があり、コアなファンを集めています。お祭りの日にはこのスチームパンクファッションに身を包んだ人もたくさん歩いていて、皆アニメの登場人物みたいで魅力的です!
ニュージーランドを訪れる際は是非「隠れた名所オアマル」へ足を運んでみてください。
Victorian Heritage Celebrations
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The New Zealand Whisky Collection
HP:http://www.thenzwhisky.com/
Steampunk HQ
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Mai
- ニュージーランドに移り住んで11年。の~んびりしたクライストチャーチで、の~んびり二児の子育て中。現地からニュージーランドの魅力をお伝えします!