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世界一の登れる巨大ピラミッド!メキシコの世界遺産テオティワカンで頂上から壮大な景色を一望しよう!
ピラミッドというとまずエジプトのギザを思い浮かべる方も多いと思いますが、南北アメリカにも数百ともいわれるピラミッドが存在しています。
その中で最大規模の遺跡が、メキシコのテオティワカンです。首都のメキシコシティから北東約50キロの場所に位置するテオティワカン遺跡は、「登れるピラミッド」としては世界一の高さを誇ります!
テオティワカンは紀元前2世紀ごろ造られた都市で、最盛期には約20万人を超える人々が住んでおり、下水道まで完備されていました。7世紀末には衰退し廃墟となってしまったこの遺跡は、アステカ族が見つけたときに規模があまりに巨大だったため、人間のものとは思えず「神々の座所」という意味の「テオティワカン」と名付けられました。
テオティワカンの遺跡は、その中央を南北約5キロ、幅40mにわたって貫く「死者の大通り」がメインストリートになっています。
その周辺には「太陽のピラミッド」「月のピラミッド」「城塞」といった巨大なピラミッドや神殿群が無数に立ち並び、その総面積は約20平方キロ。東京都でいうと港区ほどという巨大な遺跡でした。テオティワカン文明は当時、ローマ帝国にも匹敵するほどの世界有数の高度な建築技術を持った文明として発展していたのです。
太陽のピラミッドは、高さ65m、底辺が225mのテオティワカン最大のピラミッドです。頂上の平坦な部分には、かつて神殿が立っていたと推定されています。頂上まで248段の階段を登りきると、ピラミッド遺跡群がぐるっと眺められ、壮大なスケールを感じることができます。
太陽のピラミッドに次いでテオティワカン第2の規模を誇るのは、紀元350年頃に建造された月のピラミッドです。高さ42m、底辺150mという大きさで、死者の大通りの北端に位置しています。ピラミッドの前は広場のようになっており、宗教的に重要な行事のほとんどは、この月のピラミッドで行われていたと考えられています。
こちらも頂上まで階段で登ることが可能で、かつては神殿があったこの頂上からは、全長約5キロにおよぶ死者の大通りがまっすぐに延びる雄大な遺跡の全景が見渡せます。頂上に降り立ち、神と同じ風を感じることのできるテオティワカンのピラミッド群は、「古代都市テオティワカン」として1987年に世界遺産に登録されました。
エジプトのピラミッドは登ることが禁止されているので、ピラミッドに登ってみたいという夢をお持ちの方は、迷わずテオティワカン遺跡を訪れてみてください。頂上から眺める広大な遺跡には圧巻ですよ!
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南まい
- 世界一周女子ひとり旅を南米ブラジルからスタート!約55カ国、100カ所以上の世界遺産を周り、約2年間の旅から無事帰国。書籍「独女世界放浪記」(ポプラ社)を出版し、旅行ライターやセミナー、バックパック開発なども行っている。NHK BS1 「エルムンド」海外レポーターとして番組ロケで約70日間の世界二周目も達成!現在ツアコンとして、ひと月の半分以上を海外で過ごす。訪問国数80カ国以上。