たびこふれ

北京にある道教のお寺「東嶽廟」に行って来ました!

記事投稿日:2018/05/19最終更新日:2018/05/19

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大きい算盤がとても目立ちますね。

写真には入りきらなかったのですが、左右に「毫厘不爽、乗除分明」と書かれていました。世の善悪、因果はこの算盤のように、公正であるという意味があります。善き事、善人は賞賛されるが、悪しき事、悪人は罰されるということが隠喩されています。

商業っ気のない素朴なお寺

「東嶽廟」という呼称は、泰山の神を祀っており、どこにでもあります。オーソドックスな道教のお寺です。北京のは、有名な朝陽門外大街に位置しています。

6万平方メートルと小さいので、道教や玄学の世界に埋没したい方は、かなりのんびりできます。参拝客も少なめなので、散歩がてらおすすめのスポットです。

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入口もとても素っ気ないです。右側にあるチケット売り場で、チケット1枚10元でお買い求めください。本科生以下の学生証がある場合は、5元です。

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繁体字で書かれていますね。陰陽の世界観が、お寺に入って初っ端に来るのがやはり面白いと思います。

たくさんのブースひとつひとつに教えが

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お寺の真ん中のお庭には碑林が立っています。お線香も常に焚かれていますね。

奥に、たくさんの部屋があるのが分かるでしょうか。

ひとつひとつ丁寧に、教訓を込めたストーリーがあり、民にもわかるように彫刻されています。

すべてに説明文が付いているので、分かりやすいです。殺生をしたものに対する罰や、土地の神に関する話や、死後どのようにしたら泰山に魂が還れるのか、など、死生観、道徳観に纏わる話が盛りだくさん。古代からつながる部分や、現代との隔たりなど、顕著に感じられると思います。日本人がイメージする「鬼」の外見は、中国人の概念にはありません。そのため、「鬼」と「お化け」の区別は、特にありません。

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この青さは珍しいので、記念に一枚撮っておきました。

また、舌を抜かれているなど、過激なシーンも普通にあります。地獄の存在は仏教の影響を受けている証拠で、貴重な研究対象としても名が高い場所です。

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このように、全部で400ほど部屋があるようです。全部ひとつひとつ見るのはちょっと大変かな・・?!

碑林の文字がもうほぼ消えかけ・・

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昔はこんなところに置いておいたら、碑林の保存状態が悪くなってしまうのではないかと、心配をした記憶があります。

ブロンズの馬?!

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人類が創造したという動物がこちら。

実は、馬の頭で、ラバの体、ロバのお尻、牛の蹄で構成されています。伝説では、清朝の康熙帝が江南エリアを巡幸中に乗っていたと言われています。触ると病が治るとも言われ、民間療法では特効があるとされているので、神にもすがりたいときは、触りにくるとご利益があるかもしれません。

道士たちもちらほら出没してくれますよ!

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最後に、道士たちが功徳箱に入っていたお金を取り出して、ある大きめのブースでいくらあるのか数えて統計をとっていたのを目撃。斬新でございました。決して大きい規模ではないのですが、やはり市民に根付いている場所のようです。

<アクセス方法>

地下鉄2号線から「朝陽門」駅 A出口を出た後、朝陽門外大街を東に800メートルほど歩くと、左手に見えてきます。

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記事投稿日:2018/05/19最終更新日:2018/05/19

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