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ギリシャの夏の飲み物といえばコレ!
暑~い夏。健康のためには温かい飲み物を......とも言われますが、冷たい飲み物がおいしい季節です。コーヒー派の多いギリシャでは、夏といえばやっぱりこれでしょう!
ギリシャへ来たことのある方にはきっとおなじみの「フラッペ」。
泡立てたインスタントコーヒーです。と説明すると、な~んだ......と思われるかもしれませんが、ギリシャの国民的飲料と言っても過言ではないほどよく飲まれるものです。最近ではエスプレッソで作ったフレッド・カプチーノなどに押されてきてはいるけれど、インスタントコーヒーだけに家庭でも気軽に作ることができるので、根強い人気です。
インスタントコーヒーは、やっぱりネスカフェが一番ポピュラー。ギリシャでは「ネスカフェ」「ネス」がインスタントコーヒーの代名詞ともなっていて、カフェのメニューにも載っています。世界中で売られているネスカフェも国によって少しずつ味が違ったりするようですが、ギリシャのは何故か泡立ちがいいのが特徴なのです。
ギリシャのネスカフェの缶に描かれている完成品イメージも、よく泡だっているホットコーヒーとフラッペが。
ちなみにフラッペは1957年、北ギリシャの都市テッサロニキで開催された国際見本市で出されたのが最初と言われています。一時の流行に終わらず、すっかり定着したフラッペの人気の秘密は何でしょう?
泡立てずにただ水に溶いて作ったコーヒーとフラッペを飲み比べてみると、フラッペの方が空気が含まれることにより味や香りが断然いいです。そして、ただそれだけでなく、ゆっくり時間をかけて飲むのにも適しているのがフラッペ。一度試していただくとわかると思うのですが、フラッペの泡に含まれたコーヒーは少しずつ下の液体部分に溶け出します。普通のアイスコーヒーだと氷が溶けるにつれ水っぽくなっていくのが難点ですが、フラッペの場合は泡から溶け出すコーヒーにより最後までおいしく飲むことができます。
そこまで考えてフラッペを飲んでいる人がいるのかは謎ですが、ちょっとの手間でインスタントコーヒーが格段においしくなるのは確かです。
コーヒーを泡立てるのは電動のクリーマーもしくはシェイカーを使います。
またまたネスカフェの回し者みたいですが、どちらもコーヒーを買った時に付いていたおまけなのです。おまけ付きの商品をよく見かけるギリシャでは、コーヒーにもよくおまけが付いているのですが、夏場はフラッペ関連アイテムが付いていることが多いのでスーパーでチェックしてみるといいかも?ロゴ入りでコレクター心をくすぐります^^
さて、作り方。
細長いグラスに好みの量の砂糖とコーヒーを入れ、水を少し加えます。コーヒーの量もお好みですが、だいたいティースプーン2杯が適量かと思います。
クリーマーのスイッチオン。クリーマーを何度か上下させながら泡立て、きめ細かい泡をたっぷり立てます。電動クリーマーを持ってない場合は、シェイカーか空き瓶に材料を入れてしっかり振ればOK。
【お好みで】
これは普通にやるものかは知りませんが、うちの夫は最初に入れる砂糖をごく少量にし、コーヒーを泡立てたあとで砂糖を足しています。グラニュー糖なので当然溶けずに下に溜まるわけですが、コーヒーを飲みながら少しずつ砂糖を食べるのが好きなのだとか。
氷をたっぷり入れて、水または牛乳を注いで完成♪ 日本のインスタントコーヒーでも作れますので(※)ぜひお試し下さい!
※インスタントコーヒーのタイプによって泡立たないものもあるので注意。フリーズドライ法のは適していないようです。
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アナグノストゥ直子
- アテネ在住。主婦業の傍ら、ライター、リサーチャー、コーディネーターとしても活動する。ブログ「ギリシャのごはん」にてギリシャ料理レシピやおいしい話題を発信中。