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<前篇>ブラジル・サンパウロで聖なる母「カンドンブレ」に占ってもらう
サンパウロの東洋人街リベルダージは中心街と呼ばれるSéに近い事もあり、毎日沢山の人が行き来する。
そんなメトロ広場の片隅にそれほど大きくもない古びた教会があるのだが、その前には何やらバイーア州出身の女性が大きなスカートとターバンのようなものを巻いた独特な衣装を身に纏い、傘の下に腰かけているのが目立つ。(この日は暑いのでスカートではなくズボンを着用)
彼女達はアフロ・ブラジルのルーツを持ちCamdomblé(カンドンブレ)という民間宗教の信仰者達であり神々と交信しながら、人々の悩み事や願掛けなど様々な相談にのっている。言わば占い師のような能力を持ちMãe de santa(聖なる母)と呼ばれている。日本で言う「新宿の母」や「大泉の母」に近い存在なのかもしれない。
随分と前から近くを通るたびに気になっていたのだが、今回は思い切って占ってもらうことにした。早速声をかけてみることに。「すみませんMãeに占って欲しいのですが...」と言うと何やら付き人のようなおばさんが現れて「Mãeはこれから昼食に入るので14:30頃に来ていただけますか?」と整理券のようなものを渡された。確かにお昼時だし、自分も腹が減っているので馴染みの台湾料理屋に行って休憩をとることにした。
ここリベルダージはかつては日本人街として知られていたが、最近では中国や台湾、ベトナムに韓国といったオリエンタルのレストランも増えてきたので、今ではオリエンタル街と呼ばれ多国籍料理を楽しめる観光スポットとなっている。
干しエビ焼そばとジャスミン茶を堪能してからいざ、Mãeのところへ。何と既に女性達が並んでいる、私の整理券は4番である。先ほどの付き人が「傘の下へどうぞ」と招いてくれたので、そこで待つことに。日中日差しの強いサンパウロではこういったサービスは非常にありがたい。そして、カフェジ―ニョを持って来てくれた。しかし、一人30分くらいは話しているだろうか、待ち時間も結構あると読んだので近くの教会を見学することにした。
Ingreja santa cruz das almas dos enforcadosというこの教会は1821年に建立されたものであり(196年の歴史)、中ではmissaが執り行われていた。
すると「4番の番号札の方!」と何やら私を呼ぶ声が外からするので、急いで階段をかけ下り外に出るとさっきの付き人が「もうMãeが待っているから行って!」とのこと。午前は一人だったMãeが2人に増えているではないか!思ったより順番が早く回って来たのだが...いざ初カンドンブレ占いへ。
>続きは近日公開予定の後篇にて!
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マンゲイラ靖子
- 2012年よりブラジル在住。 Samba命!リオ1回、サンパウロ6回、(浅草9回)のCarnaval出場経験を持つ。現在は夫と猫3匹とでSP州に暮らし、主に日系コミュニティでの仕事に携わる。 より深いブラジル情報を発信できるよう日々模索中。