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ミュンヘン郊外に潜む綺麗なシュライスハイム城
ミュンヘン市と郊外の町々をつなぐ電車Sバーンに乗り、オーバーシュライスハイム駅(Oberschleißheim)を降りると辺りには一軒家が並び、人が少ない田舎の雰囲気が出ています。駅から15分ほど歩くとお屋敷のような建物が見えてきます。中庭に洗濯物が干してあり、そこを通りぬけるとシュライスハイム城が目の前に登場します。こんなひっそりとした場所に突然、豪華なお城が出てくるとはシュライスハイム城(Schloss Schleißheim)を以前見たことがない人にとってはきっと大きな驚きでしょう。
(ねっ?綺麗だと思いませんか?笑)
こちらはシュライスハイム城と呼ばれる新館(Neues Schloss)です。新館以外に旧館(Altes Schloss)と大きな公園を挟んで点在する小さなルストハイム城(SchlossLustheim)があります。旧館は16世紀末に、ルストハイム城は17世紀末にマックス・エマヌエル選帝侯の結婚を祝し建造、彼の希望で18世紀に入りすぐに新館の建築も始まりました。新館はバロック式で内部もとても派手に仕上がっています。
フランスのベルサイユ宮殿の鏡の間を思わせる細長い「大きなギャラリー」(Große Galerie)です。マックス・エマヌエル選帝侯は美術を好み、多数の絵画を集めていたことから今でも「大きなギャラリー」の壁には当時の作品がたくさん飾ってあります。またゴージャズなシャンデリアを分解し、一つ一つの飾りが展示されています。シャンデリア製造の難しい工程について考えさせられる一時です。
シュライスハイム城を訪れる際はぜひ家具にも注目してください。生地と木材が調和したアンティーク物には感動します。
新館の向かい側には旧館があります。旧館ではプロイセン(ドイツ北部)の歴史展と特別展がいつも開催されています。ルストハイム城ではドイツを代表する陶磁器メーカー、マイセンの作品が披露されています。
(水路の先に見えるルストハイム城。川には白鳥とアヒルの姿が。)
新館とルストハイム城の間には大きなバロック風の庭園があります。曲線を描く砂利道と花壇が特徴的です。庭園の構造は当時のままとされています。庭園は結婚式の記念撮影や地元の人のおしゃべりの場として使用され、みんなに愛されている場所なのがとても強く伝わります。
シュライスハイム城
Max-Emanuel-Platz 1
85764 Oberschleißheim
最寄駅:S1番線Oberschleißheim駅下車、徒歩約15分
開館時間:4月~9月9:00~18:00、10月~3月10:00~16:00(月曜日休館)
入場料(三城用):大人8ユーロ、小人6ユーロ
入場料(新館用):大人4、50ユーロ、小人3、50ユーロ
http://www.schloesser-schleissheim.de/englisch/schleissheim/index.htm
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