ダッハシュタインの絶景展望台からハルシュタットを見下ろして

気候がよくなり、旅行日和が続いています。先週はウィーンから西へ3時間車を走らせ、ザルツカンマーグートの初夏を楽しんできました。今回の目的地はハルシュタット周辺。

ハルシュタットはヨーロッパ最古の岩塩鉱と、鏡のような湖に映るその美しい姿で有名です。背景に広がる雄大な山ダッハシュタインと共に「ザルツカンマーグート地方のハルシュタットとダッハシュタインの文化的景観」として世界遺産にも登録されています。

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あまりにも有名なハルシュタットの姿。季節外れの雪混じりの霧で山が霞んでいます。

ハルシュタットに観光に来る人は多いですが、ぜひ日帰り旅行としておすすめなのがダッハシュタイン。この山には見所が多く、丸一日いても見きれないくらいです。ダッハシュタインに登るロープウェーの中間駅には、大氷穴(Eishoehle)とマンモス洞穴(Mammuthoehle)の2つがあり、これだけでも十分楽しめますが、今回は洞穴をパスして直接ダッハシュタインの頂上の展望台を目指してみました。

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ダッハシュタインのロープウェーで一路絶景展望台へ。

中間駅での乗り換えも含め、合計30分ほどで頂上まで着きます。料金は氷穴、展望台などとのセット価格で、26~39ユーロ。今回は展望台のみなので一番安い26ユーロのチケットです。途中で予定を変えて洞穴を見るなら、中間駅で差額を支払います。

ちなみに、洞穴に行かれる方は、中間駅で入場整理券を受け取りガイドツアーの時間を指定される、というシステムです。氷穴の内部はマイナス2度、マンモス 洞穴は3度で、所要時間は1時間ほどですので、防寒対策は万全に。ジャケット等お持ちでない方は、ロープウェー乗り場周辺の水の洞穴コッペンブリュラー洞 穴(Koppenbruellerhoehle)が6度と比較的暖かいです。

このロープウェーの山頂駅クリッペンシュタイン(Krippenstein)は標高2109メートル。ちょうどこの前日に急に冷え込んで雪が降ったので、周りは高度1000メートルから雪景色。2000メートルの頂上では雪原が広がっていました。

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気温は6度でしたが、日差しが強く、ジャケットも必要ないほど暖かかったです。山頂ロッジのテラスは、スキー場のような景色を楽しむ人達で賑わっていました。実際ここはスキー場の営業もしていて、イースターの頃まではスキー客で賑わうようです。

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2995メートルの主峰ホーエル・ダッハシュタインを臨んで、山頂のロッジのテラスで一休み。

クリッペンシュタインの駅から、雪の中の散歩道を30分ほど歩くと、今回の一番の目的地、ファイブ・フィンガーズにやって来ました。ファイブ・フィンガーズとは、2006年に誕生した新名所。崖っぷちから空中に5本の指のようにつきだした、鋼鉄の展望台です。

床がガラス張りになっているところもあり、スリル満点です。5本の指は、親指に望遠鏡、薬指に透明ガラス、小指に写真用の空の額縁と、それぞれ特徴を凝らした設計になっています。

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空を飛ぶようなスリルと景色の美しさに、訪れた人たちの声がキャーキャーとこだまします。

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ファイブ・フィンガーズから見下ろすハルシュタット湖の絶景。向かって左側の集落がハルシュタット。右側がオーバートラウン。ここまで来た甲斐がありました!シャーフベルクからの眺めにも引けをとらない、息を呑む眺めです。

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充分に堪能して帰ろうとしたら、頭上をパラグライダーが飛んで行きました。絶好のパラグライダー日和で、私も空を飛んでみたくなりました。

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ひょろ

オーストリア、ウィーン在住。10年以上暮らしてもまだ新しい発見の連続のウィーンの魅力を、記事執筆、現地調査、ネットショップなどを通じてお届けしています。国際機関勤務を経て、バイリンガル育児の傍ら、ミュージカル観劇が趣味。

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