国産麦の聖地 熊谷で「全国ご当地うどんサミット」2017開催!

大のうどん好きで、休日には自分で打って家族に振る舞うほど、うどんに目がない、たびこふれ編集部のシンジーノです。

「埼玉県の熊谷でうどんサミット開催するんだって」と耳より情報をもらい、 11月18日(土)に行って参りました。

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全国ご当地うどんサミットとは?

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国産小麦の普及のために、2011年滋賀県東近江市から始まり、今年で第7回目の開催です。 滋賀の東近江市から愛知県蒲郡市と開催地を移し、今年は関東初!埼玉県熊谷市で開催されることになりました。

なぜ、うどんサミットを埼玉県熊谷で開催するの? 

埼玉県は香川県に次いで全国2位のうどん消費量を誇るほど「うどん王国」なんだそうです。 熊谷は知る人ぞ知る有数の小麦の産地で、明治時代に小麦の栽培法の改良で功績を遺した麦栽培の中興の祖である麦王(麦翁)権田愛三さんの出身地でもあります。 小麦栽培、製粉、製麺を地元で行っている「熊谷うどん」は、地元有志設立の熊谷小麦産業クラスター研究会が2007年に商品化し、現在では熊谷の特産品となっています。 日本の小麦産業と食文化の育成を促進させるためにも、熊谷でうどんサミットを開催する意味があるということですね。なるほど~

うどんサミット開催会場はどんなところ?

JR熊谷駅から車で約10分の場所にある熊谷スポーツ文化公園内で行われました。 ここは2019年にラグビーワールドカップが開かれる熊谷ラグビー場、熊谷ドーム、競技場、ジョギングコース等を擁するとても大きなきれいな公園です。

人気テレビドラマ「陸王」でもマラソンシーンでこの公園が出てきました。

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ラグビー場もワールドカップに向け、着々と整備が進んでいました。2019年にはここで熱戦が繰り広げられるんですね~

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うどんサミット会場も地元の学生さんたちが各お店の呼び込みや器の片づけをボランティアでやってくれて、 熊谷市全体でこのうどんサミットを盛り上げようという意気込みとエネルギーを感じました。若者たちの働き、すごくイイ感じでしたよ。

器の片づけをする学生さんたち。

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がんばって声を張り上げて呼び込みしてましたね~

それでは大変お待たせしました。私のうどん実食レポートです。 

うどんサミットでは全国から30店舗のご当地うどんが出店していました。 全部のうどんを味わいたいのはやまやまですがさすがにそれは無理でした。 でも1杯の量は普通のうどんよりやや少なめで、4杯のうどんを味わいましたのでご紹介しましょう。

先ずは開催地熊谷の熊谷うどんから

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(すいません、手ぶれしてしまいました。。。)

熊谷産小麦を使った熊谷うどん。 小麦素材の味を感じてもらおうと直球ど真ん中、基本中の基本「かけうどん」で勝負です。 う~ん、旨い!麺がもちもちしっとりしていて歯ごたえもあります。 やや甘めのつゆですがくどくなく、優しく懐かしい味です。 毎日でも食べ飽きない味ですね。

続いて、近江牛うどん

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堂々の第一回グランプリに輝いた近江牛うどん。 このうどんの特徴はA5ランクの近江牛を使った贅沢な肉うどんです。 牛肉がやわらかくジューシー~。さすがA5ランクですね(ブランドに弱い私。。。) つゆもあっさりしていて牛肉のじゃまをしていません。とても上品な味です。

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どんどんいきますよ~ 大阪かすうどん 

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大阪といえばきつねうどんというイメージですが、南河内地方ではかすうどんが人気です。かすとは牛の腸を油で揚げた牛の旨みが凝縮した肉です。 油かすというと高カロリーのイメージかもしれませんが、時間をかけて揚げることで脂が落ち、意外に低カロリーで ヘルシー。 コラーゲンもたっぷりで女性にも嬉しいですね。歯ごたえのあるかすに牛肉を加えた贅沢な一品で、具もさることながらさすが大阪、ダシがピカイチでした。 しっかりと昆布が効いてて濃厚ながら上品であっさりした味。全部飲み干したくなるダシでした。

さて、タナシン実食の最後に登場するのは、 山形のひっぱりうどんです。

これはお店の味というよりは家庭で食べるローカル郷土料理です。 乾麺を大鍋で茹で、納豆、鯖缶、醤油ダシ、温玉を混ぜたタレに 大鍋から食べる人が直接ひっぱりこんで豪快にかき混ぜて食べる。 名前の由来はここから来ているんですね。では、どうやって作るかを順にレポートします。

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まず具の入ったタレを受け取って。。。

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ぐちゅぐちゅにかき混ぜて。。。

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大鍋から自分の好きなだけうどんをひっぱりこんで。。。

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大根おろしとたくあんを入れて(すいません、またブレた。。。)

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たれとうどんを再びぐちゃぐちゃとかき混ぜて出来上がり!

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う~ん、正直ビジュアル的にはイケてない(失礼!)

しかし!納豆と温玉のぬめりがうどんに絡みついて、 想像以上に美味です。ねっとりと濃厚だけどクドくないカルボナーラ(なんじゃそりゃ!)という食感です。 大根おろしがイイ仕事してます。鯖缶との相性もばっちり。まるでこの為に鯖缶は発明されたのではないかという くらい絶妙のバッテリーです。 これ安くて簡単、家でも作ってみよう!

私が食べた4つのうどんはどれも甲乙つけがたく、それぞれに美味しかったです。

あくまで私の個人的感想ですが、 うどんそのもの(麺)は熊谷うどん、具は近江牛うどん、ダシは大阪かすうどん。 全体のバランスが想像以上にベストマッチで驚きのコンビネーションの山形ひっぱりうどんといったところでしょうか。ごちそうさまでした。(他のうどんも食べたかったですがもう限界、また来年)

グランプリはお客さんの投票で決まります。

結果はグランプリが愛知県蒲郡市のガマゴリうどん(あさりが乗ってました)、2位が熊谷うどん、3位は上州牛の肉釜玉うどんだったそうです。

1位ガマゴリうどんと2位熊谷うどんの得票差はなんと8票!

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来場者は地元熊谷の他に遠方からもたくさん来られていました。 旅行会社のツアーでも大型バスで来られて、楽しまれていたようです。

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バスが十数台連なっている光景は圧巻でした。

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うどんサミット実行委員長の松本さん(真ん中) 阪急交通社の藤原さん(右)、立川さん(左)でパチリ!

2017年のうどんサミットは11月18日、19日で終了してしまいましたが、 うどんサミットは3年連続(来年、再来年も)ここ熊谷で開催されることが決まっているそうです。 再来年はラグビーワールドカップがこの場所で開催されますね。 外国の方々にも日本の誇るべき小麦文化、うどんをぜひ味わっていただきたいですね。

うどんはチケット制で3杯つづりで1,100円(前売り)1,200円(当日) 1杯券は450円で売っていました(2017年)。

全国各地のうどんを一度に食べ比べする機会はなかなかありません。 それも屋外で風を感じながら食べると美味しさもひとしおです。 寒い体もぽっかぽかです。

食べるスペース、椅子もあちこちに確保されているのでゆっくり食べることができます。

ぜひ一度経験してください。

きっとうどんがもっともっと好きになることでしょう。

ああ早く来年にならないかな~

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↑ちなみに翌日曜日(19日)は天気も良くますます大盛況だったそうです。

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シンジーノ

3人娘の父で、最近は山歩きにハマっているシンジーノです。私は「お客さまが”笑顔”で買いに来られる商品」を扱う仕事がしたいと思い、旅行会社に入って二十数年。今はその経験を元にできるだけ多くの人に旅の魅力を伝えたいと“たびこふれ”の編集局にいます。旅はカタチには残りませんが、生涯忘れられない宝物を心の中に残してくれます。このブログを通じて、人生を豊かに彩るパワーを秘めた旅の素晴らしさをお伝えしていきたいと思います。

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