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時代劇のロケ地で有名な、京都の「流れ橋」が流れてしまいました
越後のちりめん問屋のご隠居も、貧乏旗本の三男坊も、八丁堀の昼行燈も渡った「流れ橋」
京都では時代劇のロケ地として定番スポットのひとつで、言われてみれば「あっ!そういえば旅立ちのシーンで見たような・・・」と思い出す風景が京都の山城エリアにあります。
場所はココ!京都府八幡市と久御山町の間を流れる木津川にかかっています!
「流れ橋」とは?
増水時に橋が流れてしまう構造だから「流れ橋」。
流れてしまった橋桁は両端に止められたワイヤーロープが橋梁とつながっていて、ひっぱると橋が元通りになる仕組みです。
川の流れの力に逆らわないように、簡単に壊れて修繕がしやすいようにと考えられているのです。
木津川にかかる流れ橋は「上津屋橋」という名前で、見ての通り見晴しのよい景観で時代劇のロケ地としてよく使われています。
なんとこの橋は近隣住民の生活道路で普通に渡れるのです!人と自転車とバイクのみ通行ができるようになっています。(自転車とバイクは下りて通行です)
なんと日本最長級の木橋で長さ356.5メートル、幅3.3メートル。普通の橋に見られる両サイドの手すりが無く、高さは最大で約5メートルもあるので、橋から水面を見下ろすと足がすくみます!
普段のこのあたりの木津川は水位も低く・・・ましてやこんなに広い川幅の木津川があふれてしまうなんて・・・想像もできないでしょうが実は何度も何度も流されています。
なんと過去に20回以上!しかも2011年からは4年連続で流れたようです。こうなると通勤通学にも使われる生活道路としては少々不便です・・・。
なので水害に強い橋にしようと橋脚の一部をコンクリートに、増水を想定して75センチ高くして、2014年に流れた橋が工事を経て2016年3月に戻りました!
流れるのが宿命の流れ橋!
なのに・・・
2017年10月22日の台風21号の影響で、木津川が増水し・・・なんとまた橋が流れてしまいました。
橋が架かっている風景も綺麗だし見たい!だけど、流れた風景も見てみたい・・・と思うワガママな心情、今なら叶えられます!
流れた流れ橋!ぜひ見てください!
あー!
ああーー!!
あああーーー!!!
この橋、戻すのに数千万近くかかるのだそうです・・・簡単に修復できる構造でも、たくさんお金がかかるのですね。
早く元の姿に戻って以前の景観も見たいですね。
(2017年11月現在、流れ橋は通行止めです。橋が架かっている・流れている等の状態はご確認の上お出かけください)
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にゃかぞう
- 大阪生まれの大阪育ち。日本では長崎と佐賀と沖縄は未達の地。夢は赤のBRZを所有して近所のスーパーマーケットへドライブすること。好きな道は第二京阪の久御山ジャンクション。