ベルリンの壁の歴史を感じられる場所5選!様々な視点でベルリンの壁を見てみよう

ドイツの首都ベルリンと言えば、ベルリンの壁を思い浮かべる人が多いでしょう。

それは、ドイツが第二次世界大戦に敗北したことで、ベルリンが資本主義と共産主義・社会主義の2つの陣営に引き裂かれる形で占領されたことに端を発します。社会主義側である東ベルリンから、民主主義側の西ベルリンへと多くの市民が流失したため、東ドイツが壁を築いたのが1961年。以降ベルリンの壁が崩壊するまで1989年までの間、1つ都市を2つに引き裂いていました。この様な壁は東西ドイツ統一後に撤去されています。ですが、今も壁が残されている場所、そしてその名残を伝える場所があります。今回はそんな場所でも、特に訪れてほしい場所を5つ紹介したいと思います。

目次

1. ベルリンの壁記念館

まず最初にお勧めしたいのが、壁が築かれた当時の状況を伝えてくれる場所、ベルリンの壁記念館です。

こちらではベルリンの壁だけでなく、当時壁の周りにあった施設などを見学できるようになっています。それは壁に近づけない様に築かれた第二の壁や、そして壁と壁の間にあった無人地帯、それを監視していた塔です。このように壁記念館では壁周辺にあったものが再現されおり、東西ドイツ時代の厳重な警備の様子が見てとれるようになっています。そのためベルリンの壁の本来の姿を見れるだけでなく、それが果たしていた役割を理解することができるでしょう。

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2. イースト・サイドギャラリー

ベルリンの壁でも最も有名なのはイースト・サイドギャラリーかもしれません。

それはベルリンの壁が築かれた場所に残されていますが、その印象は負の歴史を感じさせるよりも、これからの時代を感じさせるものとなっています。壁は1キロ以上残されており、その壁面にカラフルなイラストが描かれています。これは世界各国のアーティストが壁に描いもので、無用の長物の壁がキャンヴァスとなって多くのアーティストの平和への思いを伝えています。多くのイラストがあるため見ていても飽きることなく、ベルリンの壁を違った視点で楽しむことができるでしょう。

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3. ブランデンブルク門

ベルリンで最も有名な観光地ブランデンブルク門。東西ドイツ時代には門のすぐ横にベルリンの壁が築かれました。そのため本来は通り抜けられるはずの門は、誰も通り抜けることのできない場所となっていたのです。ドイツ再統一後に壁が撤去されると、再び門は通り抜けられる場所となり、壁の痕跡は道路上に標が残されて、そこに壁があったことを確認できるようになっています。このようなブランデンブルク門は単なる歴史的な建造物でなく、ドイツ統一のシンボルと言えるかもしれません。

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4. チェックポイント・チャーリー

チェックポイントチャーリーも、ベルリンに壁があった時の様子を伝えるものとなっています。こちらは主に外国人が東西ベルリンの行き来の際に利用していた検問所でした。壁は残されていませんが、検問所の建物が再建されているため、当時の様子を思い浮かべることができるでしょう。ここでは壁建設の当初にアメリカ軍とソビエト軍の戦車が向き合う一触即発の事件がありました。そんな様子を思い起こさせるかの様に、東ベルリン側に向くアメリカ兵の写真、そして西ベルリン側を向くソビエト兵の写真が掲げられており、東西陣営の対立があったことをシンボリックに感じさせてくれます。

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5. 壁跡地に植えられた桜並木

ベルリンの街を引き裂いた壁のほとんどは撤去されて残されていません。ただし壁が無くなった今も、その痕跡を美しく伝えてくれるものがあります。それは桜並木です。ベルリンの壁が崩壊した後に、日本のテレビ局が壁の跡に桜を植えるというキャンペーンを行なっていました。そして集められた寄付金で9000本以上の桜の木がベルリンの壁跡地に植えられたのです。桜は多くの場所に植えられましたが、中でもベルリンと隣接する町テレトーの境界にある桜並木が知られています。春には桜並木に沿ってお祭りが開かれ、多くの人で賑わいます。こちらは日本にゆかりのあるものなので、ベルリンの壁見学に合わせて訪れてはどうでしょうか。

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K.Hayashi

大学卒業後に渡独。フリーランスライターとしてドイツの文化について多くの記事を執筆中。

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