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間違いだらけの先入観!ポーランドの「意外」
ポーランドブームには理由がある!!
ポーランド航空就航などにより近年日本からの渡航者の増えているポーランド。多分、多くの人は旧共産圏のなんとなく暗そうな国というイメージを持っているんじゃないでしょうか?わたくしもその一人ではあり、近年は少し状況が変わってきているというぼんやりとしたイメージを持ちあわせてはいましたが、それをはるかに上回る驚きの数々!たくさんの「意外」に出会い、ポーランド人気の秘密に触れた旅行をご紹介します!
意外と日本との関係が深い国。
実はポーランドの人々は大変な親日家。というのも、1920年~1922年の間に当時劣悪な環境の中、苦しい生活を強いられていたポーランド人孤児達を、唯一日本が受け入れ手厚い保護を行ったことに対して今でも感謝と尊敬の念を持ってくれているそうです。今回の旅行中も、出会う人みんなが笑顔で親切に接してくれ、すぐにポーランドに溶け込むことができました。
近代的かつ洗練された首都ワルシャワ!
<夜の文化科学宮殿。様々な色にライトアップされる>
飛行機の窓から見る初めてのポーランドはあいにくの雨。天気の回復を祈りつつ降機しポーランドの地に足を踏み入れました。恐らくは小さなさびれた空港だろうと想像していましたが、降り立ったターミナルは途中乗り継いだフランクフルトにも匹敵するほど大きく近代的ターミナル!最初からイメージと違う「意外」に出会うこととなりました。
スーツケースを無事受け取り、いよいよワルシャワ市内へ。空港から市内中心地まで車で約30分、車窓から眺める景色に次の「意外」が!とにかく街がきれい!!朝晩の気温が下がりちょうど黄色く色づきだした木々の美しさもさることながら、わたくしが驚いたのはゴミがほとんど落ちていないこと。車を降りて歩いてみても、広場・公園・道路・駅などどこを見ても全くゴミが落ちていないのです。ポーランドの人々の美意識の高さとマナーの良さに驚かされました。
<ワルシャワ中央駅構内>
奇跡の復興を遂げた旧市街
<旧市街広場。中央には街のシンボル・人魚の像>
この綺麗な街・ワルシャワは、実は第二次世界大戦でほぼ壊滅となったそうです。旧市街広場には、戦前の街の写真から焼け野原となった時の写真、そこから徐々に復興していく街の写真が展示されてあり、現在の様子と比べて、いかに正確に街並みを再現したかを実感することができます。ポーランドの人々の努力と熱意に感心せざるを得ませんでした。
ショパンの足跡が至る所に
<聖十字架教会内。ショパンの心臓安置所>
ワルシャワを有名にしている大きな要素のひとつが、かのショパンが半生を過ごした街ということ。最新技術を駆使した設備で演奏を聴いたり、ショパンが使用したピアノや譜面が展示されているショパン博物館や、夏には野外演奏会が開催され多くの人で賑わいを見せるショパンの銅像があるワジェンキ公園、ショパンの心臓が祀られている聖十字架教会等、ショパンの足跡を辿ることができます。
また、街に備え付けてある石造りのベンチにもちょっとした仕掛けが!ボタンを押すとショパンの名曲が♪さらに、専用のアプリをダウンロードしてベンチにあるバーコードを読み込むと、自撮りした写真にショパンが一緒に映り込むそうです!是非チャレンジしてみてください!!今回、残念ながら写真を撮り損ねたのですが、ワルシャワ中央駅近くの横断歩道はなんと鍵盤模様になっていました!ワルシャワはインスタ映え間違いなし!?
かつての都!?クラクフ
<多くの人で賑わうクラクフ本駅>
11世紀中ごろから約550年間首都として栄えたクラクフは、「ワルシャワが日本の東京なら、クラクフは日本の京都」と言われるかつての都。どんな街なのか期待しながらワルシャワから列車で約2時間、クラクフへ到着。まず駅について驚いたのが、クラクフの駅が近代的で多くの人が行き交う大都会の駅だったこと。まるで東京駅のように、駅に大型のショッピングモールが直結していて有名なファッションブランドの店舗や飲食店が立ち並んでいました。意外にも寿司を売っている露店もありました!
歴史的な街並み
<聖マリア教会>
到着早々驚かされたクラクフですが、バルバカンと呼ばれる城壁をくぐって旧市街の中へ一歩入り込めば、やはりそこは古都と呼ばれる歴史的な街並みが広がっています。右に左にショップやカフェを眺めながらフロリアンスカ通りを歩いて中心地となる中央広場へ。中央広場には聖マリア教会が堂々とその存在をしめしています。1時間おきに塔の上の方で四方にラッパを吹き鳴らす様子もノスタルジックな雰囲気を醸し出します。そして、外観もさることながら、典型的なゴシック様式で見事な装飾で彩られた内部は必見です。
<聖マリア教会内部>
巨大な塩の宮殿・ヴィエリチカ岩塩坑
<キンガ礼拝堂>
クラクフの郊外・ヴィエリチカには世界遺産に登録された岩塩坑があります。とにかく、その規模には圧倒されます!あまりの規模の大きさに、日ごろジョギングをしているわたくしでも多少疲れました・・・。
378段の階段を下りた後、最深地下135mまで坑内を観光します(観光は1時間半程ですが、実はこの岩塩坑はこの3倍あります!)。途中、当時の抗夫の労働風景や使用した器具の展示、天井からつららのように垂れ下がる塩の結晶等を見ながら進みます。とにかくほとんど全てが塩で出来ているのですが、試しに壁を舐めてみるとほんとにしょっぱい!!
観光のハイライトは、宮殿のようなキンガ礼拝堂。ここが地下か!?と疑うくらい壮大な規模の空間(写真ではうまく伝わりません!!)が広がっています。礼拝堂内には塩で出来たマリア像、ダヴィンチの傑作「最後の晩餐」のレリーフ、シャンデリア等があり、本当に塩で出来ていることが信じられません。
<「最後の晩餐」のレリーフ>
最後に・・・
今回ポーランドを旅していて感じたことは、まず治安が良いということ。犯罪に遭いそうな気配は全くと言っていいほど感じませんでした(とは言え、スリ・ひったくりは無い訳ではないのでそれなりのご注意を!)。そして物価が安い!!これは旅行者にとって、とても嬉しいことですが、ポーランドはヨーロッパの中でも高い経済成長率を誇っているそうなので、徐々に物価も上がってくるかもしれません。世界各国からの観光客も年々増えてきているそうですので、みなさんもなるべく早めに出かけましょう!!
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TOSHIYUKI
- 詳細なプランは立てずに行き当たりばったりで旅をしています。地図もナビもなくてもなんとかなります!!