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ロサンゼルスで!?疲れた身体を癒す「ベトナムのお粥」
ロサンゼルスは気候がよく、暮らしていて風邪をひいたり、熱を出すことなどめったにありません。
それでも季節の変わり目などには、砂漠地帯という土地柄もあり、昼間は真夏のように暑いのに朝晩が冷え込むという温度差についていけず、数年に1回とても大きなものがやってきて寝込んだりします。
今回は驚くほど強い菌だったのか、喉がイガイガするような兆候もなく突然気管支炎のような咳に始まり、爆発するような頭痛と発熱に悩まされ、なんと7日間まるまるベッドから起き上がることが困難なほど苦しみました。
体調を崩すと、どうしても食欲がなくなりますよね。でも食べなければ、病気の菌と戦う体力もなくなってしまいます。旅行で海外に来ている時はもちろんのこと、長く住んでいても、こんな時に何を食べたら良いものか悩むものです。日本だったら、お母さんがお粥を作ってくれたのに...。
そんな時にいつも私が頼りにしている食べ物が、「ベトナムのお粥」です。
味はベトナムのヌードル「Pho(フォー)」のスープでお粥を作ったような感じで、たくさんのモヤシとライムをたっぷり絞っていただきます。優しい口当たりなので食べやすく、あまり刺激を強くしない程度に少しだけチリソースを入れると、身体の中から温まり、元気が出てきます。
お粥は中国のものもお馴染みかと思いますが、ベトナムのお粥は私もこちらに来て初めて出会いました。私の住むハンティントン・ビーチの隣街は、ウエストミンスターという別名「リトル・サイゴン」と呼ばれるベトナム人街で、たくさんのベトナム料理屋さんやベトナムの食材が手に入るスーパーがあります。
とてもたくさんのベトナム・レストランがあるにも関わらず、お粥は家庭料理であるためなのかレストランのメニューとして置いているお店がなかなかなく、ベトナム人の友人が「ここ1軒だけは置いてるわよ」と教えてくれて以来、ここには通いつめています。
メニューはアルファベットで「Chao Long」と書かれているものの、そもそもベトナム語なので、なんと発音したら良いのやら、したところで合っているのかちょっと自信がありません(おそらく、「チャオロン」のような感じ)。お店もおじいちゃんとおばあちゃんがやられているようで、英語も通じないという、ロサンゼルスにいながら、かなり異国感満載です。
でも、今回もこのお粥に助けられ、元気を取り戻しました。
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SOLO
- ビーチ、青空、パームツリーのカリフォルニアに憧れて20年前に単身渡米、ロサンゼルス郊外オレンジ・カウンティー在住のライターおよび編集者。エクササイズ、新しいレストラン巡り、パーティー好き。最近の趣味は30年ぶりに始めたサクソフォーン。