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世界遺産に登録されている学校、バウハウスを訪れる!
ドイツは数多くの世界遺産がある国です。そのためドイツを旅行すれば、幾つかの世界遺産を訪れることができるでしょう。そんな世界遺産で訪れるのをお勧めしたいのが、デッサウの街にあるバウハウスです。それは現代建築に大きな影響を与えた建築とデザインの学校です。そんなバウハウスについて今回は紹介したいと思います。
バウハウスの所在地
デッサウが位置するのはドイツ東部。ベルリンの南西部にあり、電車では2時間ほど訪れることができます。そのためベルリンから日帰り旅行で訪問することができるでしょう。デッサウにはバウハウスの校舎、そこで教える教官の宿舎、そしてバウハウス関係者が手がけた建物が残されています。そして、そのうちの幾つかの建物が1996年に世界遺産として登録されているのです。
バウハウスの歴史
バウハウスは1919年にドイツを代表する建築家ヴァルター・グロピウスによってドイツ中央部の都市ヴァイマールで設立されました。ヴァイマールで数年間の活動を行った後、1925年にデッサウへと移ります。そこではワシリー・カンディンスキー、パウル・クレー、リオネル・ファイニンガーなど多くの有名なアーティストが教官として教え、黄金時代を迎えます。しかしモダンな教育を打ち出していたバウハウスは、ナチスの台頭によって1933年に閉校し、その短い活動を終えたのでした。
バウハウスの校舎
デッサウにあるバウハウスを訪れると、その校舎を見学できるようになっています。建物は20世紀初頭のものであるにも関わらず、とても現代的なものに感じられるでしょう。今であれば当たり前ですが、ガラスを多く使っているため、外光を多く取り込んだ明るい空間になっています。その他にも不必要な造形を省いているため、非常にシンプルで無駄がありません。このような合理的なバウハウスの建築のアイデアは現代の建築に大きな影響を与えています。そのため、ここではバウハウスがいかに重要であるかを実感できるでしょう。
マイスターホイザー
バウハウスの校舎から歩いて10分ほどの所には、バウハウスで教えていた教官が住んだ建物マイスターホイザーがあります。こちらには教官だったワシリー・カンディンスキーなど著名なアーティストが住んでいました。建物内には生活空間だけでなく、作品を制作していたアトリエなどのスペースもあります。こうした建物内を見学すると、当時の人々の暮らしぶりや、作品がどのような空間で生み出されていたかを知ることもできるでしょう。
バウハウスを訪れて建築空間を体験しよう
デッサウにあるバウハウスでは、今なおバウハウスが教えていた考えを感じることができます。ここにある建物は、近代の合理性を追求した考えが形となっていることを実感させてくれるでしょう。こうした体験は、写真や映像では感じることのできない重要なことです。だからこそ、デッサウを訪れて、実際にバウハウスの空間を体験してみませんか。きっとそれは忘れることのできない印象的な思い出になると思います。
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K.Hayashi
- 大学卒業後に渡独。フリーランスライターとしてドイツの文化について多くの記事を執筆中。