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中世の面影が色濃く残る北東イングランドの町、ヨーク
前回ご紹介した紅茶の名店、「ベティーズ・カフェ・ティールーム」が店舗を構えているノース・ヨークシャー州の都市、ヨーク。歴史的な町として良く知られ、英国内でも人気の観光地のひとつとなっています。
一瞬にしてタイムスリップさせてくれる昔ながらの街並み
ロンドンのキングス・クロス駅から鉄道で北東へ2時間。日帰りも十分可能な距離にあるヨークに足を踏み入れると、そこには中世と現代がほどよくマッチした、独特の街並みが広がっています。駅の東側を流れるウーズ川を渡って、旧市街の細道を楽しみましょう。
必見の旧・肉屋街、「シャンブルズ」
ヨーク観光で絶対に外せないのが、シャンブルズ(Shambles)という石畳の細い路地。かつては肉屋が多く並んでいたというこの通りには、1400年頃の再建を経て生み出された風景が今も残されています。中世の木骨造りの建物がたち並ぶ狭い狭い通りですが、今日ではカフェや土産店などが数多く軒をかまえ、日中は観光客でかなり混み合います。
日常感あふれるマーケット、シャンブルズ・マーケット
そのシャンブルズの通りの半ばほどには、日用品を多く取り扱っているシャンブルズ・マーケットがあります。野菜や果物、花、雑貨類、流行からは程遠いさまざまな洋服や下着たち・・・などなど、雑多なストールが所狭しと並ぶ庶民的なマーケットです。
町のシンボル、ヨーク・ミンスター
もちろん、ヨーク寺院も忘れるわけにはいきません。北ヨーロッパで最大のゴシック建築の大聖堂で、その姿は街角のあちこちから自然と視界に入ってきます。下は寺院近くの城壁からの眺めです。
275段の階段を登りきったところにあるヨーク・ミンスターのセントラル・タワーは、ヨーク市内で最も高い展望エリア。塔へのアクセスも込みのミンスターの入場料は2017年10月現在大人1名15ポンドで、塔へのアクセス無しならば10ポンドとなっています。
時間があれば是非試したい!ヨークの城壁ウォーク
ヨークのもうひとつの特徴といえば、その城壁です。駅を出るとすぐに目にすることのできる城壁は、町の中心部をすっぽりと取り囲んでいます。この城壁の上は歩けるようになっていて(無料)、途中少し途切れる箇所はありながらも、ほぼ一周、ぐるりとめぐった城壁の上のお散歩が楽しめるのです。ヨーク観光局VisitYorkのウェブサイトによれば、3.4kmの城壁を一周するのにかかる時間は2時間ほど。この町がいかにコンパクトで歩きやすいかを物語っています。毎年250万人もの人々がこの城壁の上からの眺めを楽しんでいるとのことです。
他にもまだまだ見所の尽きないヨーク
こちらはヨーク・アート・ギャラリーの前から望んだヨーク・ミンスターの雄姿。そのすぐ手前には城壁へと上る階段も見えています。アート・ギャラリーのすぐ隣は、ヨークシャー博物館とその庭園。そして駅のすぐ北側には、国内外からの鉄道ファンが集まる巨大な国立鉄道博物館。またシャンブルズの付近には、バイキングの時代の生活を疑似体験できるヨービック・バイキング・センター、と、他にも見所もりだくさんのヨーク。英国内の他都市と比べると日本人には馴染みが薄いかもしれませんが、ロンドンからの小旅行の目的地にはピッタリの歩きやすい町です。
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ハル・リーチ
- 音楽、映画・演劇・TV、サッカーなど、UKカルチャーをこよなく愛す。2001年よりロンドン在住。以来、会社員&ものかき業を継続中。