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わざわざ遠出しても訪れたい名店、ベティーズ・カフェでアフタヌーンティー
イギリスに来たら是非とも体験したいのが、本場のアフタヌーン・ティー。もちろん、ロンドンにもカフェは無数にありますが、今回はあえて地方の有名店、ベティーズ・カフェ・ティールームをご紹介します。
イングランドの北東部でのみ味わえる経験
ベティーズのカフェがあるのはイングランド北東部ヨークシャーの6店舗のみ。スイス出身の創業者、フレデリック・ベルモントが1919年にハロゲートの1号店を開店して以来、店舗のすべてがハロゲートとヨークのエリアに集中しています。今回はヨークの中心街に2店あるうちのひとつ、St. Helen's Square店にお邪魔してきました。
ランチタイムや週末には行列覚悟で!
地方でのみの運営ながら、ベティーズは国内外からのお客さんで常に大人気。お茶やスイーツ、お料理の味が極上なのはもちろんのこと、ちょっとレトロな雰囲気の店内と、親切なスタッフの対応に接すれば、その人気の理由にも納得です。お店に入るまでしばらく待たされることもありますが、華麗なショーウィンドーを眺めながら、何をオーダーしようかとワクワクしながら待つのも悪くないかも。
お目当てのアフタヌーン・ティー、到着!
ベティーズのアフタヌーン・ティーは、とっても伝統的なスタイル。2017年9月現在のメニューはこちらです。
- サンドイッチ4種(スコティッシュ・スモークサーモン、ヨークシャーハム、ローストチキンブレスト、エッグマヨネーズ&クレス)。お好みに応じて4種のチョイス変更も可能。
- サルタナ・スコーン(ストロベリージャム&クロテッドクリームつき)
- ミニケーキ3種(レモンマカロン、ガトーオペラ、フルーツタルト)
- ベティーズ・ブレンドの紅茶セレクション(ティーポット一人前)
以上のセットで18.95ポンド、一人前でもかなりのボリュームです。これにロゼ・シャンパンを加えた26.85ポンドのセットもあります。ケーキまでは要らないな、という方には、いわゆるクリーム・ティー(スコーンと紅茶のセット)もおすすめ。こちらはスコーン2個(もちろんジャムとクロテッドクリームつき)と紅茶(ティーポット一人前)で9.95ポンドです。
可愛らしいプチケーキ。全部食べ終わったころにはお腹いっぱいです。アフタヌーン・ティーのセットは、その名に反して営業時間中いつでもオーダーできます。
アフタヌーン・ティー以外のメニューも要チェック!
ベティーズでは他のお料理にも定評があります。こちらはこの日加えてオーダーしたエッグロワイヤル。そして左奥はキッズメニューのひとつ、ヨークシャー・ソーセージのセットです。 創業者の出身地スイスと、ヨークシャーという地方の特色をブレンドしたメニューは、ベティーズ独特のもの。ヨークシャー・ビーフのステーキパイから、ラクレット・チーズをのせたスイス風パスタまで、個性豊かなお料理が楽しめます。
スイーツのお持ち帰りも魅力的
カフェ入口には、紅茶やコーヒー、スイーツの販売コーナーがあり、こちらも常に大盛況です。カフェでアフタヌーン・ティーを堪能したあとには、思わずお土産も買いたくなってしまいます。店内でも味わえる色とりどりのケーキやタルト、マカロンなどのほか、ビスケットやチョコレートなど、多彩な品揃えです。その美しいディスプレーを眺めているだけでも嬉しくなります。
ベティーズ・グッズも忘れずに!
店名のロゴを冠したさまざまなグッズが並ぶ中、「Who Was Betty?」なんてタイトルの本も発見!なんでも、店名に入っている「ベティー」という名前が一体どこ・誰から来たのかは、未だに謎とのこと。同族経営のベティーズという会社のこの謎(?)にからんで、著名人が詩やストーリーを寄稿している興味深い本となっています。ちなみにベティーズを経営している会社の正式名称は、Bettys & Taylors of Harrogate Ltd.。紅茶好きには馴染みの深い「テイラーズオブハロゲート」、そして英国内のどのスーパーマーケットでも手に入るティーバッグ、「ヨークシャー・ティー」という二つのブランドを展開している企業でもあるのです。これだけでも、紅茶がお好きな方には、ベティーズのカフェに行ってみる意味があるのではないでしょうか。
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ハル・リーチ
- 音楽、映画・演劇・TV、サッカーなど、UKカルチャーをこよなく愛す。2001年よりロンドン在住。以来、会社員&ものかき業を継続中。