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世界遺産、リオ・デ・ジャネイロの象徴「コルコバード」
リオ・デ・ジャネイロの象徴ともいえるコルコバードのキリスト像は、ブラジルおよび世界中の観光客が訪れ毎日のように賑わっている。標高710mの丘の上のCristo Redentorと呼ばれるキリスト像は勿論のこと、山と海の間のカリオカの景観も含めて2012年に世界遺産に登録されている。
丘の上には専用のトロッコのような電車で行くのだが、最近は予約しないとこの電車に乗れない場合もあるので事前にインターネット予約してから行くことをおススメする。インターネットでは個人情報やパスポート番号、カード番号などの細かい情報を入力する必要がある。電車は1時間に1~2本の時間間隔で運行しており、逆光にならない午前中の時間帯がお勧めである。
この日も、ブラジルに来て2回目のコルコバードに登ろうと電車の乗り場へ。珍しくリオにしては悪天候でしかも寒い!長袖でも震えるほどであった。上では雨がしきりに降っているとのことでそこら辺のカッパ売りが「カッパR$10!」と声を荒げていた。
電車は100人以上乗れる2両編成で、観光客が多いためか中国語や英語が飛び交っている。
急な坂を上る電車は途中何駅か停車する、普通の民家やペンションも通り過ぎるので、生活感があってほのぼのする光景が見れる。
30~40分くらいで終点のエレベータの入り口に。キリスト像に行くまでは電車とエレベータを乗り継がなくてはならないのだ。
エレベータを降りてまず驚いたのが、物凄い強風と雲でキリスト像も時より隠れてしまうほど濃い霧も発生している。そして何より風が冷たい。標高710mの丘の上だと言う事を実感する。後でわかった事だが、Globoのニュースに取り上げられるくらいこの日のリオは寒く珍しい日だった。
そんな日に登れるなんてむしろラッキーと思わなくては!写真撮影もほどほどに、楽しみにしていた景観もみれないので頂上には10分も居なかった。(前回は1時間くらい余裕で居られたけど...)
ふと晴れ間が出た一瞬を写真におさめることが出来た事が今回の報酬である。
帰りの電車を待つ際、あまりにも寒かったので土産屋のカフェに入り、Café com leite(カフェオレ)で暖を取った。
電車が丘を下り地上に近くなる頃には、体温も戻り一安心。
気を取り直した中国人のツーリスト達が合唱をして、まわりを和ませていた。
この日、一緒の電車に乗っていた全てのツーリストが「悪天候でコルコバード楽しめない。」と思っていたに違いない。わたしもそのうちの一人である。
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マンゲイラ靖子
- 2012年よりブラジル在住。 Samba命!リオ1回、サンパウロ6回、(浅草9回)のCarnaval出場経験を持つ。現在は夫と猫3匹とでSP州に暮らし、主に日系コミュニティでの仕事に携わる。 より深いブラジル情報を発信できるよう日々模索中。