映画「関ヶ原」がリアルな時代劇である3つのポイント

こんにちは!たびこふれ編集部のシンジーノです。

映画「関ヶ原」を観ました。 これまでの時代劇とはずいぶん違った印象を受けましたネ~。 ひとことで言えばとっても"リアルな時代劇"のように感じました。 あくまで個人の感想ですが、なぜ私がリアルと感じたのかをお伝えしましょう。

映画「関ヶ原」がリアルな理由 その1【合戦での戦闘シーンがリアル】

合戦のシーンでは、正直どんくさい戦い方(失礼)をしているように見えました。

一般の時代劇の合戦シーンでは、ヒーローがちぎっては投げ、ちぎっては投げ、バッサバッサとかっこよく斬りまくったりしていますが、しかし現実問題として、固い甲冑の上から刀で斬りつけても、まず切れないですよね。どう考えても。刀も一発で刃こぼれして使えなくなったりするんじゃないでしょうか?      

映画「関ヶ原」では武者たちは太い木の棒や槍で相手をたたいたり、押し倒したりしているんです。見た目かなりイケてないんです(笑)。運動会の騎馬戦みたいな感じでワーワーやっている。しかし実際の戦の場では、こういう泥臭い、なかなか一撃では決まらない戦い方をしていたんじゃないでしょうか。

映画「関ヶ原」がリアルな理由 その2【現実の歴史的建造物で撮影をしているのがリアル】

普通、時代劇の撮影はほとんどをセットで撮る場合が多いんじゃないでしょうか。映画「関ヶ原」では、姫路城、彦根城や東本願寺、その他に多くの歴史的に価値ある場所で撮影されています。よくここで映画の撮影が許可されたなあというような場所でロケがされたそうです(劇場で売っているパンフレットにロケ地詳細の記載がありました)。役者の人たちもそういう"本物の場所"で撮影をすると「気持ちの入り方が違った」と言っていました。見ていてもその"本物が醸し出す臨場感"がひしひしと伝わってきましたね。(※もちろんセットで撮影されたシーンもあります。)

映画「関ヶ原」がリアルな理由 その3【セリフの言い回しの速さがリアル】

私は映画を見始めた頃「あれっ?」と違和感を感じていました。

なんか役者のセリフがよく聴きとれないのです。速くて。でも見ていく内に、その意味がだんだんわかってきました。その方が日常生活に近いなと。   

映画やドラマ、舞台などでは、役者さん達ははっきりと滑舌よくしゃべりますよね。ストーリー展開がわかりやすいようにそうしているんでしょうが、そうするとどうしても芝居がかったセリフになってしまいがちです。日常生活ってそうではありませんよね。聴き取れないから訊き返すこともあるし、同時に何人も話し始めて会話が被ってしまうこともあります。観客がちゃんと聞き取れるようにゆっくりはっきりしゃべっていたのでは、話はわかりやすいですが、臨場感は削がれてしまいます。映画「関ヶ原」では、ひとつひとつの言葉が全部はっきり聞き取れなくても、話し手の思いや熱がずんずん伝わってくる迫力あるシーンが次々に、流れるように出てきました。

さて登場人物の中で私が一番かっこいいと思ったのは、ダントツ島左近(平岳大さん)ですね。 石田三成(岡田准一さん)はもちろんかっこいいのですが、島左近の存在感は抜きんでていました。 ライオンのような風貌で雄々しくまっすぐ突き進む姿には多くの男性が魅了されるのではないでしょうか。

それから徳川家康(役所広司さん)もいや~よかったです。 腹黒く、さまざまな策を弄する姿はいかにも狸親父なのですが、三成に出し抜かれて地団太踏んで悔しがったり、 爪を噛む神経質な姿など、これまであまり見たことのない、とっても人間らしい家康の姿も見えました。さすがですね。

あと、強く印象に残ったシーンは、西軍が最期を迎えるシーンです。

今まで見たことのないような、それはもう壮絶な最期で、私はただただ口をあんぐり開けて呆けたように見とれていました。 映画の中でも名シーンのひとつだと思います。 このシーン、ぜひ劇場でご覧いただきたいですね。

映画「関ヶ原」は単なる戦国時代の合戦を描いた映画ではなく、登場人物ひとりひとりの人間臭さ、生々しさが つまったヒューマンドラマだと思います。

まだ見られていない方、今すぐ劇場へ行って自分の目でリアル時代劇を感じてください。
(写真提供:(C)2017「関ヶ原」製作委員会)

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3人娘の父で、最近は山歩きにハマっているシンジーノです。私は「お客さまが”笑顔”で買いに来られる商品」を扱う仕事がしたいと思い、旅行会社に入って二十数年。今はその経験を元にできるだけ多くの人に旅の魅力を伝えたいと“たびこふれ”の編集局にいます。旅はカタチには残りませんが、生涯忘れられない宝物を心の中に残してくれます。このブログを通じて、人生を豊かに彩るパワーを秘めた旅の素晴らしさをお伝えしていきたいと思います。

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