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ブラジリアのプラネタリウム

ブラジルの首都ブラジリアは、政府主要機関が集まる場所であり人々の生活水準は高くまた教育面においても充実している。1960年にジュセリーノ・クビチェック大統領が首都をリオ・デ・ジャネイロからブラジリアに遷都してからはや50年余り、人々はゴイアス州の砂漠の中に計画的に作られた首都で普通なら半世紀掛かると言われる都市計画を5年で成し遂げ、ブラジルの躍進を支えた。建築界の巨匠オスカー・ニーマイヤーがデザインした大統領官邸や大聖堂などは街の景観をよりアーティスティックな物にしている。
そんな、ブラジリアに一風変わったプラネタリウムがあると言うので行ってみた。
プラネタリウムの上映を楽しみにしていったのだが、実はここ上映会入場は子供のみで大人は入れないとのこと。
1階は子供達のために休日ワークショップが開催されるエリアがあり、地下ではビデオが上映されている。2階には天体望遠鏡や天体観測についての資料、流星群の写真が展示され、宇宙開発に関する資料や展示物も多い。
昨年2016年9月に「Noite Oficial dos UFOs no Brasil」というUFO研究者達のセッションが開催され、過去30年ブラジルにおけるUFOの存在をセッションしたということで話題になり、関連の資料が見れるかと楽しみに行ったのだが、跡形もなくそのような展示物はこの子供向けの宇宙人のモニュメントくらいだった。
1986年ブラジル各地でUFOが確認されたという現象が起こり、当時ブラジル全土でこのニュースが話題となったようだが、後にブラジル当局によって事件は消し去られたかのように報道も全くされなかったそうだ。しかし19年後の2005年に当時の現象と報告資料があるとの情報がUFOマガジンに掲載され、再び人々の注目を浴びるようになったとのこと。
どうやら、こういったトップシークレット案件には、セッション開催時に研究者のみが集まるとのことをレセプションで聞いた。
いつかは大UFO展等開催されることを願いつつ、入館料もないこの施設に子供を連れてきたら大喜びであること間違い無し!日によってはロケットワークショップ、太陽系や重力、科学的回路に関するプレゼンテーションも行われているそうだ。
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マンゲイラ靖子
- 2012年よりブラジル在住。 Samba命!リオ1回、サンパウロ6回、(浅草9回)のCarnaval出場経験を持つ。現在は夫と猫3匹とでSP州に暮らし、主に日系コミュニティでの仕事に携わる。 より深いブラジル情報を発信できるよう日々模索中。