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アメリカ/芸術家がかつて愛した歴史残る町、グリニッジビレッジが面白い!
ニューヨークの中でも独特な雰囲気
ワシントンスクエアパークやニューヨーク大学があるグリニッジビレッジ(Greenwich Village)は、かつては作家や芸術家などが多く暮らし、文化人に愛されてきたエリアです。現在でも古い町並みが残り、小さなカフェが建ち並ぶエリアなどはまるでパリにいるようで、独特の雰囲気を持っています。グリニッジビレッジという名は、オランダ語の「緑の地区(Groenwijck)」に由来しているそうです。
同性愛者運動発祥の地
地下鉄1線のクリストファー・ストリート(Christopher Street)駅を降りた辺りは、かつて同性愛者のコミュニティーが形成され、数軒のゲイバーが集まっていました。 7番街からクリストファー・ストリートを少し東へ入ると、同性愛者の権利獲得運動において重要な役割を果たしたニューヨークを代表するゲイバー「ストーンウォール・イン(The Stonewall inn)」があります。ここは1969年6月28日に、当時、迫害されていた同性愛を取り締まる為に踏み込んできた警察に抵抗し、店にいた同性愛者らが初めて立ち上がり暴動を起こした歴史的事件「ストーンウォールの反乱」が起きた場所で、ゲイ、レズビアン、バイセクシャル、トランスジェンダーなど、英語でLGBTと表される性少数派の人たちの聖地とも言われる場所になっています。検察エンジンのグーグル(Google)は今年、「ストーンウォールの反乱」についての口述による歴史記録を作成する計画に、LGBTコミュニティーセンターに100万ドルを寄付しています。この反乱以来、6月は同性愛者の記念月とされ、ニューヨークでは毎年6月に、プライドパレードが実施されるようになりました。
点在するライブハウスのはしごも楽しい
そんな7番街の周辺から東へ歩き6番街を超えると、数々のレストランやバーに交じって、ジャズを中心とした大物ミュージシャンによるライブで世界的に有名なライブハウス「ブルーノート(Blue Note)」をはじめとした数々のライブハウスが点在するエリアとなります。ブリーカー・ストリート(Bleeker street)には、日本のガイドブックにもよく載っているブルースで有名なライブハウス「テラ・ブルース(Terra Blues)」や1961年創業の老舗「ビターエンド(Bitter End)」が、マクドウガル・ストリート(McDougal Street)には「カフェ・ワ?(Café Wha?)」もあるので、色々とはしごするのも楽しいでしょう。
ヨーロッパの古い町並みを思い起こさせるグリニッジビレッジは、14丁目より北の地区にみられるような碁盤目状になっておらず、ストリート名もほとんどが数字ではないので、迷わないように気を付けましょう。思っていたのとは全く違う方向に歩いていたなんてことがよくあります。地下鉄で行くには、1線のクリストファー・ストリート駅の他、A、B、C、D、E、F、M線のウエスト・フォース・ストリート(W 4 St)駅が便利です。
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ナツコ・H
- 世界で活躍するジャズ奏者の夫のマネージメント、CD収録曲の作曲を手がける。NYの日系新聞でニュース記事執筆中。法律翻訳家。93年よりNY在住。