ギリシャのお酒「ウゾ」の楽しみ方

ウゾとシーフード料理

目次

ウゾってどんなお酒?

ギリシャではいろんなお酒が楽しまれますが、中でも一番有名なのはアニス風味のお酒「ウゾ」。

よく葡萄の蒸留酒と思われていたりしますが、主なベースになるのは穀物などを原料とし蒸留されたアルコールで、アニスをはじめさまざまなスパイスやハーブのブレンドで香り付けされます。

ウゾ

ウゾの製造において、ブランドごとの個性を大きくあらわす要素のひとつが、このフレーバーのブレンドになります。

アニスが最も突出する香りであるのは変わりませんが、マスティハ、コリアンダー、フェンネル、カルダモン、アンゼリカなど、メーカーによって独自のブレンドがあります。実際味わってみるとよくわかるのですが、甘口だったりキリッと辛口だったり、同じウゾでもメーカーによって結構違うものです。

スーパーマーケットでもよく見かける大手メーカー以外に、地方の小さなメーカーのものを試してみるのも旅の楽しみです(上の画像は、ペロポネソス半島パトラのウゾ)。

基本的なウゾの飲み方

ウゾはアルコール度数が約40度と高いのですが、ラキやチプロ(いずれも葡萄の搾りかすを原料としたギリシャの蒸留酒)のようにストレートで飲まれるものと違って、水割りにすることが多いです。

円筒形で背の高いグラスにウゾを適量注ぎ、お好みの量の水と氷を加えます。以前ウゾの製造者の方から聞いたのですが、ウゾの場合、氷を後に加えるのがポイントだそう。ウゾはそのままでは無色透明ですが、アニスの成分により、水を加えると白く濁ります。

ウゾにぴったりのおつまみは?

ウゾとおつまみ

ギリシャではお酒だけを飲むことはほとんどなく、必ずと言っていいほどおつまみと一緒に楽しみます。

ウゾに合うのは、なんと言ってもシーフード!タコの炭火焼き、生の貝、塩漬けの魚、小魚のフライ......などなど、魚介のおつまみと一緒にぜひお試し下さい。特にタコの炭火焼きにはウゾが本当によく合うので、昔はウゾがそれほど好きではなかった筆者も、タコを食べる時にはウゾを飲みたくなるほどでした。

ちょっと変化球なウゾの楽しみ方

かなり特徴的な味のウゾは、好き嫌いのはっきり分かれるお酒です。苦手な方は、お土産で貰ったりして持て余してしまう場合もあるのではないでしょうか?そんな時は、カクテルにしてみると飲みやすく、さらに料理の隠し味や風味付けにもウゾは結構活躍します。

簡単でおいしいウゾのカクテル

ウゾのカクテル

個性的な香りのウゾですが、フルーツと一緒にカクテルにすると飲みやすくなります。

画像はメロンとウゾのフローズンカクテル。凍らせたメロンとウゾをミキサーにかけるだけです。ひんやり爽やかで、夏にぴったり!メロン以外にも、いろんな果物と合うのでぜひ作ってみて下さいね。

また、ウゾはコーヒーに入れても美味しく、ギリシャコーヒーやフラッペ(インスタントコーヒーを泡立てたアイスコーヒー)、エスプレッソベースのアイスコーヒーもひと味違ったコーヒードリンクになります。

お料理にもウゾが合う!

貝の酒蒸し

上で書いたように、お料理にもウゾはいろいろ使えます。一番簡単なのが、貝の酒蒸し。使うお酒をウゾにするだけで、モダンギリシャ料理のできあがりです。また、魚料理や、シーフード系のパスタ、チキンなどにもウゾはぴったり。この使い方だとアニス風味やお酒が苦手な人にも意外と好評だったりするので、ぜひお試し下さい。

お菓子にもウゾが使えます!

ウゾを使ったお菓子

ギリシャではお菓子にもウゾを使うことがあり、ウゾを加えたクッキーやビスケットを見かけます。食べてみるとウゾ味というわけでもないのですが、味を引き立てる感じで美味しんですよ。それ以外にも、ブランデーなどを使うお菓子レシピをウゾで試してみるとなかなか美味しいです。

ウゾの楽しみ方をいくつか提案させていただきましたが、普通に飲む以外にも工夫次第でいろいろ使えるお酒です。日本でも買うことができますので、ぜひお試し下さい!

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アナグノストゥ直子

アテネ在住。主婦業の傍ら、ライター、リサーチャー、コーディネーターとしても活動する。ブログ「ギリシャのごはん」にてギリシャ料理レシピやおいしい話題を発信中。

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