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バイーアPeroulinho(ぺロウリーニョ)の街
サルバドールと言ったらPeroulinho (ぺロウリーニョ)というくらい有名な街がある。古びた石畳の道にカラフルな建物、お土産屋が軒先でこの地方独特のRendaというレース編みの洋服やインテリアに使う布を売っていたり、アフリカ系を彷彿させる独特な衣装を着たバイアーナ(バイーアの女性)が占いをしていたり、なんだかここは普段私が知っているブラジルとは様子が違う。
ぺロウリーニョの広場、Olodumが練習に使う
かのアメリカンポップスターマイケルジャクソンが、90年代にこの街を訪れプロモーションビデオを撮影したことから一躍脚光を浴びるようになった。街の観光の一役を担っているOlodum(オロドゥン)アフリカ系ブラジル人達の魂ともいえる太鼓を演奏するグループの本拠地でもある。サンバでいうスルドとカイシャ、それからパーカッションのような打楽器でカルナバル時期におもに演奏をするのだが、アフリカ色が強いのでレゲエテイストも加わっており、サンバへギと呼ばれブラジル北東地方を代表するAxeというダンスのBGMにも起用される。
Casa de Olodumはオフィシャルショップのようなもの
海風が強く吹く街に飾られた旗がバサバサとなびいている、その音にもまけないくらいの太鼓の爆音がパフォーマンス時期には鳴り響き、町中が観光客であふれかえる。そのため、店も早じまいしレストランさえ営業していない。街全体がOlodumのパフォーマンスのためにあると言っても過言ではない地域なのだ。
毎週火曜日にエンサイオという練習会が行われているという情報を得たので、月曜の夜から近所の店の人に「明日Olodumのエンサイオはあるのか?」と聞きまわった。「多分あるよ、エンサイオの時は店を閉めるから、買うなら今日買った方が良いよ!」と口々に言うので、慌ててお土産を買いあさった。次の日は小雨がぱらつく微妙な天候だ、日が落ちても何処からも人は集まってこないし、そもそも広場では太鼓を持っている人すらいない。前日に閉まるよと言っていた店の店主が居るので(しかも店は通常営業)聞いてみると、どうやら天候の悪い日はやらないらしい。せっかく遠路はるばる来たのに一番のお目当てが見れないとは残念。どうやら火曜日にエンサイオがあるという情報は不確かだったようだ。しょうがないので、また同じお土産屋で何枚かOlodumのTシャツを買うはめになってしまった。
バイーアのTシャツはカラフル!
記念にOlodumのエンサイオをやるという広場で写真撮影し、バイアーナ独特の派手な色遣いのTシャツやバッグ、アクセサリーなどをスーツケースいっぱい買って今回の旅は終わってしまった。
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マンゲイラ靖子
- 2012年よりブラジル在住。 Samba命!リオ1回、サンパウロ6回、(浅草9回)のCarnaval出場経験を持つ。現在は夫と猫3匹とでSP州に暮らし、主に日系コミュニティでの仕事に携わる。 より深いブラジル情報を発信できるよう日々模索中。