アムステルダムの船上生活を体感!ハウスボート博物館

オランダ特有のライフスタイル「水上生活」

アムステルダムの運河に浮かぶ数のハウスボート。そのスタイルは、歴史を思わせる伝統的なもの、モダンでスタイリッシュなもの、と色々あり、町の景観を一層魅力的なものにしています。ただし、係留所がもう無いことや、メインテナンスや保険が高いことから、近年では地上のアパートに住むよりもお金がかかるそうで、そこに住むのはある種の特権となっています。春や夏、甲板上のガーデンテラスで太陽の光を浴びながらくつろいでいる住人達を見ると、とても自由な感じがしていいなぁ、と思います。

窓からは洗練された家具やランプで飾られた豪華なお部屋が見え、思わず近づいてもっとよく見たくなります。でも、そこはご注意!あくまでも人の家なので、覗き見はエチケット違反です。そんな時には、「ハウスボート博物館」に行ってみましょう。ハウスボートの中がどのようになっているのか、そしてその中に住むのはどういう感じなのか実際に体験することが出来ます。

プリンセン運河に浮かぶ歴史的なボート「ヘンドリカ・マリア号」

「ヘンドリカ・マリア号」と名付けられた船、ハウスボート博物館は、美しい運河と可愛い街並みで人気のヨルダーン地区のプリンセン運河に浮かんでいます。アンネ・フランクの家や西教会、ノールダーマルクトにも近いので、観光プランに簡単に入れることが出来ます。

この船は1914年に造られた貨物帆船でした。1967年まで砂利や木材を運搬していましたが、1967年にハウスボートに改築されたそうです。それからは居住地として使われていましたが、係留している場所柄、あまりにも覗かれたり質問されたりすることが多かったので、1997年、持ち主の方が「いっその事」と博物館にしてしまったそうです。

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船内に入り、居間の様子です。1950年代のインテリアでデコールされています。冬にはストーブに薪がくべられ、部屋には暖房がありました。意外にもハウスボートは断熱が優れているそうで、冬は暖かく過ごしやすいそうです。

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こちらは甲板室。ちょっとしたティー・ルームみたいになっています。

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甲板室の後方には子供用の寝室があります。全長165センチのベッドで、本当に小さい部屋です。

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ボートの中には、その他キッチン、夫婦用寝室、バスルーム、映写室もあります。映写室で上映されているフィルムではアムステルダムの色々なハウスボートや住人達の生活、その歴史を紹介しています。

ボートの中は意外にも結構広く感じられ、船上のテラスからの眺めも良かったです。ボートなので、かすかにいつも揺れている感じはありましたが、それに慣れれば快適な生活が出来そうです。アムステルダムの水上生活を少し体験してみたいという時には是非ご訪問ください!

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親松恵子

自由の国オランダに魅せられ移住して、気がつけば18年。 現在は、フリーで執筆、翻訳、現地ガイド、各種コーディネーション等、何でもやっています。傍ら自分のアート活動も楽しんでいます。

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