ひと味違った楽しみ方、水鏡で眺める東京タワー


華がある東京タワーのライトアップは東京を代表する夜景。美しく輝くさまを、タワーの脚元から見上げるのもよいけれど、離れた場所から水にシルエットが映る情景を愛でるのも、オツなものです。

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皇居外苑・千鳥ヶ淵から観る東京タワー。内堀通り、千鳥ヶ淵緑道の手前あたり。冬はオレンジの暖かな色、夏は白を基調にした涼しげな色。土曜日の夜には2時間限定で七色に彩られ、満月の夜は月光を活かす照明に変わる。東京タワーのライトアップは、どれもが洗練された美しさで観る者を魅了します。都市景観のなかに浮かびあがる姿には、東京のシンボルというべき存在感があります。

東京タワーの夜景観賞名所 その① 皇居・千鳥ヶ淵(ちどりがふち

桜の名所として有名な皇居・千鳥ヶ淵。手漕ぎボートが多数浮かぶ、あの堀(池)の南方に東京タワーが見えます。しかも夜は塔の造形がシルエットとなって水面に映ります。千鳥ヶ淵から東京タワーまでの距離は約4km。こんなに離れているのに、水面に大きく影が映るのが不思議です。風景が水面にきれいに映る条件は、水面が波立たちにくく平らで、水中や底が暗いこと。そして、景色に光がたくさん当たっていること。

黒っぽいアスファルトの水たまりに、都会の夜景が鮮明に映るのは、この条件が理想的に整っているためのようです。千鳥ヶ淵の水辺から、にじむように発光する東京タワーと、堀にゆらめく影を眺めていると、霞が関の上をふわふわと飛ぶヘリコプターの小さなライトが視界に入ってきます。暗く静かな水辺で、ホタルの舞いを見ているような、幻想的な気分になりました。首都中心地でありながら、深い闇に包まれた緑地や水域が広がる。皇居周辺ならではの、特別な光の情景と向き合える夜景スポットだと思います。

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勝鬨橋から隅田川越しに築地市場、東京タワー、月を鑑賞

東京タワーの夜景観賞名所 その② 勝鬨(かちどき)(ばし

隅田川に架かる国の重要文化財、勝鬨橋。勝どき側の橋の上や橋のたもとの遊歩道からは、対岸の築地市場と東京タワーが見えます。市場前を流れる漆黒の隅田川は、東京湾に近く水流の速さから水面は波立っています。その水面にも東京タワーのシルエットがほのかに映ります。勝鬨橋を照らす緑や青のライトと東京タワーがまとうライトの色が水面で混じり合う。その情景もまた現実を忘れさせる妖しさに満ちています。橋や遊歩道の手すりにデジカメやスマフォを押し当てながらシャッターを押すと、手ブレが抑えられ、それなりにきれいな夜景写真を手軽に愉しめるのも、この場所の魅力です。

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晴海客船ターミナル1階、臨港広場の池に映る東京タワー

東京タワーの夜景観賞名所 その③ 晴海(はるみ)客船ターミナル

晴海客船ターミナルと、隣接する晴海ふ頭公園は知る人の多い夜景の名所。東京湾に突き出た立地ゆえ、潮風を浴びながら、劇的な色合いで照らし出されるレインボーブリッジや東京タワー、芝浦ベイサイドの光景を開放感たっぷりに眺められます。夜の東京タワーを鑑賞するのにベストな位置はターミナル内の臨港広場です。金属のオブジェが据えられた広場の池には、東京タワーのシルエットがきれいに映ります。オブジェの黄金色とベイサイドのビル群の白い灯り、そして東京タワーの華やかなライトがアクセントとなって映るさまは、とてもゴージャス。近未来的な映画の世界に没入していくような感覚にトリップしちゃいます。

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臨港広場の池にはレインボーブリッジも劇的に映る

池の縁にカメラやスマフォを置いてシャッターを押せば、水面ギリギリのアングルで、夜景の劇的ぶりを容易に美しく撮ることができます。このターミナルの近くでは、2020年東京五輪の選手村が建設されようとしています。3年後には、五輪観戦の流れから、ここが話題のスポットになることは必至です。

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ヤスヒロ・ワールド

東京佃島生まれ育ちの江戸っ子。旅行ガイドの編集者。
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