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細部までオシャレすぎる!「アルマーニ ホテル ミラノ」のバーで過ごすランチタイム
イタリア・ミラノには、アルマーニのホテルがあることをご存知ですか?カフェ、レストラン、バーを併設するこちらのホテルでは、ホリデーシーズンの場合バーでランチをいただくこともできます。
お正月にミラノを訪ねたライターは、ランチや設備にビックリ!その理由とは......?
有名ハイブランド「アルマーニ」の手掛けるホテルとは?
ミラノでも屈指のハイブランドが立ち並ぶ「VIA MANZONI」(マンツォーニ通り)の31番街に2011年に誕生したのがアルマーニホテル。ミラノに限ったことではありませんが、ヨーロッパでは古い建物を改築、改装して新しいスポットが誕生することがあります。
今回紹介するホテルも、1937年にイタリアの建築家エンリコ・A・グリッフィーニが設計したもの。そこにアルマーニならではの洗練された内装とホスピタリティを加えたのがアルマーニホテルです。
ファッションデザイナーがプロデュースするホテルは今でこそ増えてきていますが、アルマーニはインテリアデザインまで幅広く手がけることでも知られているので、ホテルが誕生した時はファッション関係者から「ついに!」と、納得と賞賛と期待で迎えられました。
アルマーニといえばイタリアを代表する大御所デザイナーですので、ホテルのオープンもイタリアが第一号かと思いきや、実はドバイが先なのです。2017年現在、世界一高いビル「ブルジュ・ハリファ」(828m)の中にアルマーニホテルの第一号があります。
もちろん、ドバイのアルマーニホテルもアルマーニの世界観を味わうことができるラグジュアリーな空間なのですが、よりイタリアらしいホスピタリティや空気感を味わいたいなら、ミラノをおすすめします。
今回は、ショッピング途中でも気軽に立ち寄れるミラネーゼお気に入りのランチスポットをご紹介したいと思います!オシャレすぎてビックリする出来事もありましたよ......!
年明けのミラノは、日本とは大違い
私が前回訪問したのはお正月開けの1月2日でした。イタリアでは31日のカウントダウンは盛大に家族や友人で集まって賑やかに楽しみますが、日本と違ってお正月気分は長く続きません。
1日は家でのんびりして、お店も閉まっている場合が多いのですが2日ともなると割と普通の日常が始まっています。レストランやショッピングスポットなどはだいたい普通に営業しています。少し違うのは、挨拶が「BUON ANNO」(ヴォンナンノ=あけましておめでとう!)に代わっているぐらいです。
むしろ、クリスマスツリーがまだ飾ってあるため(※)、クリスマス気分がいつまでも続いている感じで、日本人は不思議な感覚を感じるかもしれません。
※ライター註......だいたい撤収は1月2日に行われるようで、私が訪問中にも街を彩るツリーが撤収されている様子を見て嘆くミラネーゼに遭遇しました。
ホリデーシーズンにレストランを探すのは、ちょっと大変......
写真:yukako
さて、ミラノのアルマーニホテルでランチでもしましょうか。という話になり、レストランへ行こうとすると、お正月休みをとっているとのこと。この辺りも日本人には驚きポイントかもしれませんね。日本だとお客さんが増える時期に、ホテルのレストランがお正月休みだなんて信じられないことです
その話を聞き「えー!」と言う私たちに、「カフェとレストランはお休みですが、バーが開いていて、バーでもランチを楽しめますよ」とドアマンの方が案内してくださったので、バー「BAMBOO」へ行ってみました。
写真:yukako
エレベーターが開くと広がるスタイリッシュな空間。受付のお姉さんに人数を伝え、コートを預かってもらいます。窓が大きく、自然光がふんだんに取り入れられる天井が高くて気持ちが良いバーです。きっと夜の雰囲気も素敵なのでしょう、と容易に想像がつきます。
一人で優雅な時間を楽しむミラネーゼの姿もあれば、リッチな雰囲気のロシア人モデル風カップル、親孝行旅行と思しき日本人親子がいたり、ダンディなビジネスマンの集団がランチミーティングをしていたり、と客層はさまざまです。
写真:yukako
大理石の壁に並ぶボトルも、オブジェのように感じられます。カウンターもテーブル席もあるので、一人で手早くランチを済ませたいときにも使いやすそうです。私はアルコールを飲まないので、イタリアで食事のときはだいたいガスあり、またはガスなしの水をいただきます。
今回もミネラルウォーターをお願いしたところ......。
写真:yukako
「ACQUA ARMANI」オリジナルウォーターが登場しました。ボトルのデザインはAがあしらわれたシンプルを極めたもので、こんなに細部までこだわっているアルマーニホテルの世界観に驚かされました。
ホリデーシーズンらしい華やかなフラワーアレンジメントもセンスがよくて、ミラノにやってきた実感が一気に倍増。
運ばれたランチも、オシャレすぎる!?
テンションがいい具合にあがってきたのでランチのメニューを決めます。今回私がオーダーしたのは、ビーツとアンチョビのリゾット。
イタリア料理は通常、前菜(アンティパスト)、パスタやリゾット(プリモ)、肉や魚のメイン(セコンド)、デザート(ドルチェ)という組み立てになっていますが、一部の高級リストランテを除くとルールにそこまで厳しいわけではないので、プリモだけ、セコンドだけ、というオーダーでも大丈夫です。
特にカフェやバール、ホテルのこういったカフェレストランでは軽食をオーダーする人も多いので、たくさん食べることが苦手な日本人にも安心です。
運ばれて来たのは、こんなリゾットでした。
写真:yukako
予想を何倍も越えて来たルックスに驚きを隠しきれない私。
鮮やかなピンク色に渦巻き模様のクリームソース。なかなか日本ではお目にかかれないリゾットです。一体どんな味がするのだろうか......と、ドキドキしながらスプーンを入れてみました。
味にも驚きがありました。強い酸味がとても爽やかに感じられ、濃厚なクリームソースを軽い味わいにしています。レモンがふんだんに使われているのでしょうか。とにかくこれは初体験の味。アンチョビがアクセントに効いています。
最初の一口目は酸っぱさを強く感じたのですが、まさにクセになる味わい。リゾットなのでパンは普通だといらないのですが、炭水化物+炭水化物をやってみたくなったので、パンのバスケットを追加でオーダーしました。
写真:yukako
二人分なので4種類×2です。リゾットのソースがパンに合います。リゾットの米は歯ごたえがある「アルデンテ」です。酸味がますますパンの消費スピードをアップさせる無限ループ。とはいえ、リゾットもソースもなくなってしまったのでお食事は終了です。
「ティラミスはいかが?うちのティラミスは他では味わえないタイプよ!」とスタッフにおすすめしていただいたので、追加でドルチェもオーダーしました。一体どんなティラミスが運ばれてくるのでしょうか......。何しろ、先ほどのリゾットが衝撃的すぎましたからね。
写真:yukako
今度は思っていたより普通の、美しいティラミスが登場。
紫色のエディブルフラワーでアクセントを付けられた色合いが素敵ですね。料理の色合わせにもモードを感じることができるなんて、さすがアルマーニホテル!と唸らずにはいられません。コーヒーのクリームの層、スポンジの層、マスカルポーネチーズの層が食べるごとにハーモニーを奏でます。
ただ「他では味わえない変化球ティラミス」というよりも「モダンに美味しいティラミス」だと私は感じました。もし、クラシックまたはベーシックなタイプの味を求めるなら老舗トラットリア「バグッタ」などがおすすめですね。
続いてカプチーノと共に焼き菓子もいただきました。
最後は謎解きゲームのような気分に......?
さて、お喋りも十分楽しんだので、そろそろお手洗いにでも行って再びショッピングに繰り出そうか!という流れでアルマーニホテルのトイレに行ってみたところ......。
写真:yukako
オシャレすぎて私は水の出し方が分からず、動きが止まってしまいました。
観察してみると、センサーらしきものを発見。
写真:yukako
とりあえず押してみると水が出てきました!
なるほど......こうなっているのか。と納得したものの、次に気になったのはハンドソープがどこにあるのかということ。
写真:yukako
写真上:分からない......。これ、みんな分からないのでは?と思ったのですが、またしてもジっと観察してみると薄く「S」と書かれたものを発見!「SOAP」のSですね。これを発見した時は嬉しかったです......。
写真下:では、横にあったこちらは一体何なのでしょうか。ちょっと見えづらいですが、「C」と書かれています。イタリア語では「お湯=L'ACQUA CALDA」なので、こちらからはお湯が出るのかも!と友達と色々触ってみたところ......出てきたのはクリームでした。なるほど。「CREAM」のCだったのですね。
オシャレすぎて分かりませんでしたが、謎解きをした気分まで味わえて楽しいランチタイムでした。アルマーニホテルへ行かれた際はぜひ、「C」を出してみてくださいね!
写真・執筆:Italyii ライター yukaco
店舗情報
名前:アルマーニ ホテル ミラノ(Armani Hotel Milano)
住所:Via Alessandro Manzoni, 31, 20121 Milano,
公式サイト:http://www.armanihotels.com/en/index.html
※情報はライター取材時のものです。各種最新情報は公式サイトをご覧ください。
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