トスカーナ地方の伝統菓子「カントゥッチ」ってどんな食べ物?

今回は、トスカーナ地方へ行くとバールやパン屋さんで発見することができる、焼き菓子をご紹介したいと思います。見た目は素朴でシンプルな雰囲気ですが、トスカーナ地方の人々にとっては馴染みの深いお菓子です。

こちらの記事では、カントゥッチの主な製法と美味しくいただく方法についてご紹介します。

見た目は素朴、食感はユニーク!「カントゥッチ」とは

撮影:Italyii ライター yukaco

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見るからに食べると「サクッ」という音がしそうなお菓子ですが、食感は固くてどちらかと言うと「ガリッ」というイメージです。カントゥッチは食べるときに必ず音がするので、「小さな歌」という意味の「カントッチ」が語源だと伝えられています。

カントゥッチは小麦粉、卵、砂糖、イースト、アーモンド、ピスタチオなどから作られています。イタリアの家庭でも頻繁に手作りされるそうで、レシピもシンプルです。

撮影:Italyii ライター yukaco

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カントゥッチの基本レシピはとってもシンプル

ローストしたアーモンドに計量した材料を混ぜ合わせ、まとまった棒状に伸ばし、170度のオーブンで20分ほど焼きます。

軽く焼き上がったものを取り出し、しばらく休ませてから均等なサイズに切り、再びオーブンに入れて15分ほど焼くというシンプルレシピ。この食感を再現するポイントは、二度オーブンに入れるということですね。

撮影:Italyii ライター yukaco

撮影:Italyii ライター yukaco

それにしても、この固さに慣れていない人にとっては驚くほど固いのですが、だんだんとこの固さがクセになっていくのが不思議です。普通のビスケットでは満足できなくなってしまうかもしれません。

実は、このカントゥッチの固さには理由があります。それは、食べ方。そのままガリっといってもいいのですが、イタリアの方おすすめの食べ方は「浸して食べる」方法。何に浸すかは食べる人の好みに合わせればいいですが、甘口ワイン「ヴィン・サント」と一緒にいただくのが大人ドルチェ流。

ポピュラーなのはコーヒーに浸したり、ジェラートに浸したり......といったところですが、ほかにもミルクや紅茶など、自由な発想で楽しむことができそうです。

目を引くブルーのパッケージはお土産にピッタリ!

撮影:Italyii ライター yukaco

撮影:Italyii ライター yukaco

カントゥッチは、お土産用にもたくさんの種類が発売されています。鮮やかなブルーのパッケージがイタリアらしく、お土産として渡せば喜ばれるはず!

撮影:Italyii ライター yukaco

撮影:Italyii ライター yukaco

カントゥッチは、まさにトスカーナを代表する伝統菓子。香ばしいアーモンドの香りがおやつタイムを楽しいものにしてくれそうです。

見た目も素朴で初めて食べた人はその食感に驚くかもしれませんが、ヴィン・サントやコーヒーとの相性が抜群なので、ぜひセットで楽しんでみてくださいね!

参考情報

名前:ビスコッティフィーチョ アントニオ・マッティ(Biscottificio Antonio Mattei)

公式サイト:http://www.antoniomattei.com/

想定予算:125g 4.00€〜(量によって異なる)

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