【コラム】トスカーナにも海がある!地中海に愛された麗しのアウレリア街道を行く

サムネイル写真:Pixabay(CC 0)

トスカーナ州と聞くと内陸のイメージがありますが、実は地中海に面したエリアも含んでいます。

その海沿いに建設された「アウレリア街道」は古代ローマ時代から使われ続けている道。その道中で出会うリゾート地をご紹介するコラムです。

※写真はイメージです。クリエイティブコモンズライセンスに基づき掲載しています。

参考:クリエイティブコモンズ公式サイト(外部サイトに遷移します)

古代ローマ時代に建設された、ローマとピサを結ぶ街道

古代ローマ時代、首都ローマに続くいくつもの街道が完成しました。その中のひとつ「アウレリア街道」はピサからローマへと至る海沿いの道。その途中には緑豊かなトスカーナ州を挟み、青く輝く地中海をも擁する変化に富んだ街道です。

トスカーナといえば緑の美しい糸杉並木に中世から残る丘上の城塞都市が点在し......という内陸のイメージですが、実はアウレリア街道沿いを進むとそのトスカーナらしい風景に加えて、海からの潮風やカモメの飛び交う風景など港町のテイストもプラスされるのです。

自然、リゾート、グルメ...今回はアウレリア街道を辿り、地中海に愛されたトスカーナのもうひとつの顔をご紹介しましょう。

イタリアンリゾートの王道、港町ビアレッジョ

Photo by Chris Sampson

Photo by Chris Sampson「250712-062 CPS」(CC BY 2.0)

トスカ―ナにあっても海沿いの街には地中海風の松林やヤシが茂り、なんとなく内陸と異なる雰囲気を醸し出しています。アウレリア街道の北の端、リグーリア海に面する「ビアレッジョ」もれっきとしたトスカーナの街。

冬は巨大な山車のパレードで有名なビアレッジョですが、夏はイタリア屈指の王道リゾート地に早変わりします。

Photo by Chris Sampson

Photo by Chris Sampson「260712-032 CPS」(CC BY 2.0)

白砂のビーチには楽しげなパラソルやビーチハウスが並び、マリーナにはラグジュアリーなクルーザーが停泊してリッチな雰囲気に。

ブティックやカフェにはヴァカンスを楽しむ人々が出入りして、夜はクラブに若者たちが集います。

引用:Il Pontile Sur Mare公式Facebookページより

「Il Pontile Sur Mare」 は夕暮れ時にオススメのカフェ&バー。海岸通りから海に向かって伸びる桟橋にあるこのカフェでは、夕陽がリグーリア海を黄金色に染めてゆく様子をゆったりと眺めることができるのです。

美味な魚介のタパスをつまみながらカクテル片手に夕陽鑑賞、そこには至福のひとときが待っています。

■Il Pontile Sur Mare公式Facebookページはこちら(外部サイトに遷移します)

Photo by Chris Sampson

Photo by Chris Sampson「210712-120 CPS」(CC BY 2.0)

ビアレッジョにはお洒落なショップやブティックもたくさん。中でも人気なのが、手刺繍のイタリアンリネンを扱う「Franchini Mare」。

港町らしくクルーズラインがかわいらしい上質なリネンが手に入ります。

■Franchini Mare公式サイトはこちら(外部サイトに遷移します)

羨望の老舗リゾート、プンタアラ

トスカーナ州の中でも、手つかずの自然が残り、変化に富んだ風景が見られるマレンマ地方は特別です。そんなマレンマ地方の北部にある「プンタアラ」という街は、一種独特な雰囲気が漂っています。

別荘やクルーザーをプンタアラに持っていると言えばたちまち羨望の眼差しで見られるのだとか。

引用:Flickrより
Pucci in Punta Ala
「Pucci in Punta Ala」Photo by Alle(CC BY-SA 2.0)

プンタアラは、ティレニア海に張り出した岬に広がる老舗リゾート。地中海性植物の茂るプンタアラの街は、とにかくプライベート感の高いことで有名です。プライベートビーチにゴルフコース、プンタアラの一流ホテルで、たまには思い切り贅沢な時を過ごしてはいかがでしょう。

また、マレンマ地方ではぜひ希少種のマレンマ牛を味わってみては。マレンマの豊かな自然の中育った牛は脂が少なく上質な赤身はとってもヘルシー。それでいてしっかりとコクがあって、シンプルな炭火焼がオススメの食べ方。

食用は2歳までの仔牛のみという貴重なビーフです。

スペイン時代の要塞に中世の街並みが続く、モンテ・アルジェンタリオ

italyii-Column_Via_Aurelia-Pixabay1-CC0.jpg

Photo by Pixabay(CC 0)

ティレニア海に浮かぶ「モンテ・アルジェンタリオ」はトスカーナ最南の小島です。

輝くティレニア海を目の前に、背後にはウッチェリーナ山地が迫り、切り立った断崖がアクセントを加えています。かつては孤立した島でしたが、今は本土と繋がっています。

エレガントなビーチリゾートでありながら、スペイン支配時代の要塞や中世の趣を留める建物も残っていて飽きることがありません。

漁船が着く「ポルト・エルコレ」は、あのイタリアバロックの巨匠、カラヴァッジョ終焉の地としても有名です。

そんなモンテ・アルジェンタリオで滞在するなら、断崖のリゾート「Il Pelicano」。

テラスやプール、レストランからは豊かな自然を眺められ、街の賑わいから隔絶されたプライベート感、自然美を存分に味わいつつ唯一無二の優雅な時を過ごすことが可能です。

■Il Pelicano公式サイトはこちら(外部サイトに遷移します)

トスカーナを巡るときのご参考にどうぞ

モンテ・アルジェンタリオを過ぎるとそこから街道はトスカーナを離れ、ローマへと至ります。アウレリア街道は今までとはまたひと味違ったトスカーナの顔を見せてくれるはず。

海と緑の織りなす麗しの街道へ、出かけてみてはいかがでしょうか。

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