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青の洞窟だけじゃない!カプリ島の更なる魅力
バカンスを過ごすリゾート地として人気のイタリア南部・カプリ島には、ショッピングに名所めぐり、グルメを堪能できるレストランと、たくさんの魅力があります。
青の洞窟だけではない、カプリ島滞在の魅力をご紹介しましょう。
※写真はイメージです。クリエイティブコモンズライセンスに基づき掲載しています。
参考:クリエイティブコモンズ公式サイト(外部サイトに遷移します)
カプリ島といえば「青の洞窟」。でも、それだけじゃありません。
南イタリアの有名観光地といえば、誰もが知る「カプリ島」。そしてカプリ島といえば、真っ先に思い浮かぶのが「青の洞窟」ではないでしょうか。
もちろん、青の洞窟は絶対に見逃せないスポット。けれども「カプリ島ってそれ以外に何があるの?」と疑問を抱く方もいることでしょう。
実は、カプリ島はかつてのローマ帝国初代皇帝アウグストゥスも、「甘美な快楽の島」と呼んだほどの魅力あふれる楽園。青の洞窟だけで終わるのはもったいないリゾート地なのです。
今回は、敢えて「青の洞窟だけじゃない!」カプリ島の更なる魅力を筆者の視点からセレクトしました。
1.奇岩と海の織りなす絶景
カプリ島は、真っ青なティレニア海に浮かぶ小さな島。風や波の浸食によって島の岩肌が様々な形に削られたことで、奇岩と海とが作りだす思いもしない絶景に出会うことができます。島の中心、カプリ地区から緑と花の咲き乱れる小道に逸れて北東部に歩いてみましょう。
すると、そこには「天然のアーチ」と呼ばれるダイナミックな姿の崖、そしてその崖にポッカリ空いた穴からは煌めくブルーの海が見られます。
Photo by Vito Manzari「Arco Naturale」(CC BY 2.0)
また、この近くにある「トラガラの展望台(Belvedere di Tragara)」からは、まるで絵葉書を切り取ったかのような麗しい海の風景が。
カプリの魅力を凝縮したような光景に、身も心も洗われます。
Photo by Blok 70「Capri, Italy」(CC BY 2.0)
2.サン・ジャコモ修道院にも立ち寄ってみましょう、そしてショッピングも......
カプリ島にも、実は修道院があります。カプリ地区の中心広場から南へ、小奇麗なカフェやショップの並ぶ通りを抜けて、たわわに実るレモン畑や南国風の植物が茂る小道を過ぎると、ひときわ緑濃くのどかな一角に出ます。ここに建つのがサン・ジャコモ修道院(Certosa di S Giacomo)。
中世に建てられたカプリ最古の修道院は大小の回廊が涼しげな影を伸ばし、石造りの内部はひんやりした空気が漂います。
強い日差しが照りつけるカプリ島散策で、クールダウンするにはうってつけの穴場です。
ショッピングのオススメは「香水」
カプリ島は小さいながら、セレブも通うプチラグジュアリーなリゾートアイランド。
そんなわけで、センスの良いショップや小洒落たブティックが充実しているのも嬉しいポイントです。
中でも人気なのが、上述したサン・ジャコモ修道院近くにあるカプリ島発祥の香水ブランド「カルトゥージア」の本店。ここの香水はサン・ジャコモ修道院の古文書に書かれていたレシピにのっとって調合された、ローマ法王お墨付きの香水なのだとか。カプリ島に自生する花々やレモンを調合した香りは、まさに「カプリっぽい」爽やかで華やいだ香り。
日本にカプリを持ち帰りたいなら、ここの香水が一番です。
参考:「carthusia」公式サイト(外部サイトに移動します。)
Photo by Andrew Beeston「Island of Capri - Perfumes」(CC BY 2.0)
3.カプリ島のグルメも堪能してみましょう。
撮影:Italyii ライター
さて、カプリ島散策はアップダウンがあって結構疲れるもの。自然とお腹も空いてきます。そこでおすすめのグルメがこちら、家族経営のリストランテ「アウローラ」です。
なんと100年以上続く歴史あるレストランながら、料理や盛り付けはどれもモダンで美食家をも呻らせるほど。著名人もよく訪れ、タコやアサリを使ったシンプルなシーフード、トマト系のパスタやリゾットは身も心も満たしてくれます。
撮影:Italyii ライター
4.ラグジュアリーなホテルも見逃せません
ほとんどの観光客が、カプリ島へは「青の洞窟」だけを目的に訪れます。したがって、カプリ地区までやってきても、ほんの少し広場でショッピングタイムをとり、最後に展望台から景色を眺めるというのがスタンダード。
ところが、カプリ島の隠れた魅力を味わうには、それではあまりに勿体ないのです。できれば島に一泊してみましょう。島のホテル滞在を堪能するのもカプリならではの楽しみだからです。
ホテルは思い切って名門「キシザーナ」なんて素敵です。キシザーナはスイーツや食事のレベルが高いことでも有名。宿泊するのはさすがに予算が......という方は、ラウンジやオープンカフェでまったりするだけでも、十分ラグジュアリーな雰囲気を味わえますよ。
Photo by Elliott Brown「Grand Hotel Quisisana - Capri - world flags」(CC BY 2.0)
そして、島に滞在する最大の魅力は、人の少ない時間帯にカプリ島の素顔を見られるということ。日中は夥しい数の観光客が押し寄せ大混雑の島内も、早朝や夜は静けさ漂うプライベートアイランドに大変身。
ひっそり並ぶカラフルなボートたち、早朝に作業をする漁師たちの素顔......ウソのように静まり返った麗しい島を、五感全てで味わうことができるでしょう。
Photo by Moyan Brenn「Italy」(CC BY 2.0)
カプリ島は、青の洞窟だけじゃないんです
今回は敢えて青の洞窟以外の魅力をご紹介してきましたが、いかがでしたか。青の洞窟は、実は晴天時でも波の高さによって入ることができない場合があります。そんな時にも洞窟以外の見どころを知っていれば、カプリ島をより満喫することができるでしょう。
なにせ古代ローマ皇帝も愛したこの楽園。その知られざる魅力に、虜になってしまうこと間違いありません。
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