行って良かった!ライター厳選ローマ歩きマストスポット

ローマは世界遺産も多く、行きたいところがありすぎて迷ってしまう方も多いのでは。ライターが見つけたローマの魅力スポットを参考に、自分なりのローマ歩きを計画してみてはいかがでしょうか。

遥か昔より悠久の歴史を紡いできた古都ローマ。
遺跡に芸術にショッピングに......と、やりたいことが目白押しです。

今回は、筆者が訪れて特に良かったと感じたイチオシスポットをご紹介しましょう。

※一部写真はイメージです。クリエイティブコモンズライセンスに基づき掲載しています。
参考:クリエイティブコモンズ公式サイト(外部サイトに遷移します)

ローマは巨匠たちの傑作が街にゴロゴロ......まずは噴水巡りをしてみて!

ローマの街を歩けば誰もが感じるように、街のあちこちに古めかしい噴水があります。広場には必ずといって良いほど噴水が豊かな水を湛え、美しい水の流れを作りだしています。

ところが、何気なく見過ごすことなかれ。実はこれらの噴水のほとんどは、イタリア、いや世界を代表する巨匠たちが手掛けた作品なのです。

亀の噴水

"泉の建築家"と呼ばれた16世紀後半の建築家、ジャコモ・デッラ・ポルタの設計。

亀の部分は実は後から加えられたものなのですが、少年の指先が今にも落ちそうな亀を支えているように見えるのがなんだかユーモラス。

酒杯を支える4人の青年像、そして足元のイルカ、水の流れのバランスは非常に美しく、特に柔らかな光でライトアップされた夜に見ると格別です。小さいながら、ローマの噴水の傑作と言われています。

四大河の噴水

Postcard 2: Fontana dei Quattro Fiumi

Photo by Jun[Postcard 2: Fontana dei Quattro Fiumi]CC BY-SA 2.0

こちらはうってかわって、ナヴォ―ナ広場のど真ん中にデンと構える巨大な噴水。作者は、バロック芸術の巨匠であり、彫刻に関して天才的な力量を発揮したベルニーニ。

自然岩を模した台座の上にダイナミックな動きをみせる4人の人物は、世界の大河、ガンジス、ナイル、ドナウ、ラプラタを表しています。立体的で躍動感の溢れる作風はバロック芸術の最たる特徴。

それが余すところなく表現され、見る者を圧倒するのはさすが天才彫刻家ベルニーニの成せる技といったところでしょう。

王道ながら、絶対に外せないカトリックの総本山「バチカン市国」

ローマに行ったならば、世界最小の独立国家であり、世界一の宗教人口を誇るカトリックの総本山サンピエトロ大聖堂を擁する、バチカン市国を訪れない手はありません。

サンピエトロ大聖堂

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Photo by Pixabay(CC0,Public Domain)

サンピエトロ大聖堂は、ただの教会というにはあまりに荘厳で、重みを感じます。カトリックの歴史が凝縮されていると同時に、一流の芸術家、建築家が無数の作品を残しているからです。

ちなみに、大聖堂広場はベルニーニの設計、内部にひときわ存在感を示している大天蓋も同じです。そして、見逃してならないのはミケランジェロ作「ピエタ」。

流れるような線に柔らかな衣服の質感までが精緻に表され、キリストの亡骸を抱くマリアの哀しみまでが見る者に伝わってくるのです。

撮影:Italyii ライター

撮影:Italyii ライター

システィーナ礼拝堂

大聖堂の北に位置するシスティーナ礼拝堂は、知らない者はいないほど有名です。天井画の作者は天才ミケランジェロ。

4,000体の人物を持ち前のダイナミックな人体表現を用い、ほぼ単独で描き切ったミケランジェロの力量は計り知れません。

ルネッサンス美術の金字塔と称される天井画は、彼の最高傑作と呼ぶにふさわしく圧巻です。

ヴァチカン宮殿の「署名の間」

撮影:Italyii ライター

撮影:Italyii ライター

歴代教皇の居住空間であったヴァチカン宮殿の教皇居室は、若きラファエロのローマにおける最高傑作を鑑賞することができる恰好の空間です。

特に、教皇の蔵書が保管されている「署名の間」に描いた「アテネの学堂」は華麗な作品として名高く、高い評価を受けています。

この壁画の中には当時の著名な芸術家が登場し、ラファエロ自身も描かれています。どれがラファエロか、見つけてみるのも面白いですよ。

来日展示で注目を集めた画家、カラヴァッジョの作品をローマで見る

"光と影の魔術師"と謳われた巨匠カラヴァッジョ。東京の国立西洋美術館に作品が来日中したこともあり、話題を集めています。

ローマにはカラヴァッジョの作品を見ることができる美術館や教会がいくつもあり、足を運ぶ価値ありです。

ボルケーゼ美術館

そのうちのひとつがローマ屈指の美術館、ボルケーゼ美術館。ここで展示されているカラヴァッジョの作品は世界最多数の6点にのぼります。

どこか官能的な香りの漂う自画像「病める少年バッコス」や「果物籠を持つ少年」、カラヴァッジョらしい明暗を駆使した画法の「聖ヒエロニムス」などを見ることが出来ます。

作品によっては、日本の美術館へ来日することも!もし展示のお知らせを見かけたら、ぜひ訪ねてみてください。

見るだけで目の保養、ジュエリーの饗宴「ブルガリ本店」

ローマの楽しみのひとつはブランドショップ巡り。けれど、なにもブランド品を買うことだけがこれらのショップの魅力ではないのです。

ローマ発祥のブルガリ本店。コンドッティ通りにあるこのショップは、まさに見るためにあるようなもの。コロッセオと同じ建材で造られた歴史ある建物はそれだけでも価値があり、中へ入るとその煌びやかなディスプレイに目が釘付けです。

その空間はショップというよりジュエリー美術館。

創業者であった銀細工師のソティリオ氏にちなんだシルバーギャラリーではブルガリの歴史と伝統を感じることができるでしょう。

今回ご紹介したスポット以外にも、ローマは見どころ満載。

自分だけのローマ歩きを計画して、旅に出てみませんか?

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