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シチリア島の心躍る陶器の街、カルタジローネ

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記事投稿日:2015/12/25
最終更新日:2017/10/31

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カルタジローネはシチリア島にある小さな街でありながら、バロック様式の街並みが世界遺産に登録されており、マヨルカ焼きと呼ばれる陶器の名産品も有名。

素朴ながらカラフルな陶器作りの技術は、クリスマスにはイタリア中で飾られる「プレゼーピオ」の生産に役立てられています。

※以下、写真は一部を除きイメージです。クリエイティブコモンズライセンスに基づき掲載しています。

参考:クリエイティブコモンズ公式サイト(外部サイトに遷移します)

シチリアのコムーネ(自治体)のひとつ、カルタジローネとは

皆さんは、シチリア島にある「カルタジローネ」という小さな街をご存じでしょうか。遠くから眺めると標高600m超の高台を褐色の家々が覆っています。

ローマ通りをしばらく歩きサン・フランチェスコ橋(※)を渡ると存在感のある大聖堂が見えてきて、その辺りはもう旧市街。街のバルには日がな井戸端会議に花を咲かせる地元民の姿が目立ち、郵便局や食料品店にはありふれた日常の風景が見られます。

※注:サン・フランチェスコ橋はカルタジローネの丘を結ぶ橋のこと。橋の両側が陶器で装飾されています。

マヨルカ焼きとテラコッタが名産の、陶器の街

一見、変わったところのないシチリアの小都市のようですが、実はこのカルタジローネ、陶器の街として知られています。イスラムに支配されていた時代から陶器作りが盛んで、アラブから伝わったマヨルカ焼き(マジョルカ焼き)の工房が、今でも軒を連ねています。

南イタリア全般で多く見られる黄、青、緑を基調としたカラフルでトロピカルな香りのするマヨルカ焼きはカルタジローネ産のものが多く、品質も確か。この小さな街を訪れる時、心躍る陶器ショッピングは欠かせません。

関連記事:アマルフィ海岸沿いに佇む、小さくて可愛い陶器の町「ヴィエトリ スル マーレ」

イタリアのクリスマスでは、この街の陶器が欠かせない!

また、この街はクリスマスシーズンになるとイタリア全土に出現する、キリスト生誕の場面を表した模型(プレゼーピオ)でも有名です。驚くほど精巧に作られた人形たちは全てがカルタジローネ産の陶器製。

クリスマス前後には、街の至る所に出現するプレゼーピオに注目してみるのも面白いかもしれません。

出典:Flickrより Photo by amercader[Caltagirone](CC-BY-SA)
Caltagirone

カルタジローネの名物、カラフルなタイルの大階段(スカーラ)

さて、陶器の街カルタジローネには最大の見どころがあります。先述のローマ通りからサンフランチェスコ橋を渡って旧市街に入り、市庁舎などのある小さな広場に出るまでは、何の変哲もない平凡な風景が続きます。

しかし、そこから一軒の小さなバルを曲がった瞬間に、誰もが溜息を漏らすでしょう。目の前には実に見事なスケールの大階段(スカーラ)が、圧倒的な存在感を示しています。

階段は全部で142段。そしてよく見ると、一段一段に街のシンボルでもあるマヨルカ焼きのタイルがはめ込まれているのです。

更に、タイルは段ごとに全て違った柄や色使い。タイルが描かれた時代も異なっているのだとか。

そして個性的な柄を一つ一つ眺めながら、スカーラを上がって行きます。すると、一歩上がるごとにこの街への興味が湧いてくるでしょう。

両側には古くて小さな工房が軒を連ね、その一軒一軒で職人が陶器を作っている様子が見られます。カラフルなマヨルカ焼きの食器や小物入れにつられるようにして工房に入れば、どれも素敵で目移りしてしまうほど。実際に、工房の職人からその作品を買うことができるのも魅力のひとつです。

また、スカーラの両側に並ぶ工房の脇には無数の路地があり、坂がちで入り組んだ裏道は驚くほどの静けさに満ちています。そこには洗濯物がはためく生活風景がありのままに存在し、街の素顔を垣間見ることができます。

出典:Flickrより Photo by amercader[Caltagirone](CC-BY-SA)
Caltagirone

ノスタルジックな美しさのサンタ・マリア・デル・モンテ教会

スカーラを上がりきると踊り場程度の小さな広場があり、右手にはサンタ・マリア・デル・モンテ教会が古びた姿でひっそりと立っています。古い教会は礼拝の時間のみに開くのでしょうか、筆者が何度か訪れた時には、いずれも門を閉ざしていました。

けれど、どことなく寂れた感じのする古い教会が、カルタジローネには合っている気がするのです。

階段を上り切ってふと振り返ると、スカーラを吹きあげてくる爽やかな風が汗ばんだ額を撫で、まぶしいほどに澄み渡った青い空と茶褐色の街並みが、まるで絵画のような美しい風景を作り出しています。

出典:Flickrより Photo by Anna & Michal[Caltagirone, Sicily, Italy](CC-BY-SA)
Caltagirone, Sicily, Italy

帰り道には、気に入った工房に入ってお気に入りの陶器をひとつお土産に持ち帰ってはいかがでしょうか?

見ているだけで楽しくなるカラフルな陶器を手に取れば、作り手の顔や愛らしいカルタジローネの街をいつでも思い出すことができるでしょう。

撮影:Italyii ライター

撮影:Italyii ライター

シチリア島の名所と言えばパレルモやタオルミーナが有名ですが、小さいながらも可愛い陶器の装飾で満たされ、ノスタルジックな街並みに心癒されるカルタジローネもぜひ訪れて欲しいスポット。

シチリア島を旅するときは、ルートに組み入れてみてはいかがでしょうか。

関連記事:南イタリア旅行のお土産に!夏のリゾート地「ポジターノ」は陶器天国

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