「アルバの白トリュフ祭」とは、ピエモンテ州のアルバで毎年秋に開催される名物イベント。この期間は、街のあちこちにトリュフ料理が並び、高級品の見本市も開催されるなど、まさにトリュフ尽くし。

美食に目がない方におすすめしたい、このお祭りの魅力をご紹介します。

※以下、写真はイメージです。クリエイティブコモンズライセンス、Facebook規約、Instagram規約に基づき掲載しています。

参考：クリエイティブコモンズ公式サイト（外部サイトに遷移します）

イタリアの王様食材と言えば「トリュフ」！

Photo by.Maurizio Milanesio（from AdobeStock）

世界中の食通たちを虜にするイタリアの食べ物の王様「白トリュフ」。

握りこぶし大で10万円は超えるという、驚愕のお値段のトリュフです。世界三大珍味、と言われているキャビア、トリュフ、フォアグラの中でも、トリュフは人工的に作ることが出来ません。その希少性と豊かな香りが、トリュフの価値を高めています。

さて、トリュフと言えば黒いものを思い浮かべますが、黒トリュフはフランス産が有名。それに対し、イタリア産は白トリュフ。その白トリュフの産地が、今回ご紹介するアルバなのです。

歴史あるアルバの白トリュフ祭

ミラノから車で約1時間半、10月の中旬から11月の中旬にかけて人口3万人の小さな町アルバに、世界中から観光客が訪れます。この「アルバの白トリュフ祭」は、1928年から開始されたという歴史あるお祭りで、期間中の毎週土日に開催されています。

出典：アルバのトリュフ市公式Facebook、Instagramより

入場料を払って会場に入ると、あちらこちらから漂ってくる芳醇なトリュフの香り......忘れられない旅の思い出になること間違いなしです。

会場内ではトリュフを使った料理が屋台で売られ、トリュフの販売、プロの鑑定士による鑑定も行われる見本市も同時開催されています。真剣にトリュフを鑑定する人々の眼差しからは、イタリア人の食へのこだわりを体感出来るでしょう。

筆者は旅行先の中でイタリアが一番好きですが、その理由のうちの一つがこの並々ならぬ「イタリア人の食へのこだわり」なのです。自然に、美味しいものをシンプルに、時には繊細に、豪快に、バリエーション豊かに楽しむ姿勢が大好きです。

このお祭りは土日がもっとも賑わいを見せますが、平日でも町中のレストランでトリュフの特別料理が登場したり、小さなイベントも行われていて、とても楽しい空間になっています。

アルバはワインの産地としても名高いので、お気に入りのワインを探したり、ワインに合う食材を探して町を散策するのも楽しそうですね。

トリュフ祭りの期間中は、楽しいイベントが盛りだくさん!!

2015年のトリュフ祭の開催は10月10日から11月15日。朝の9時から夜の8時までの土日は「メルカート(市場)」でトリュフを思う存分楽しめますが、実は他にも面白いイベントが開催されます。

それはロバ競馬。なかなか間近には見られないロバたちが競馬に励む(ロバ競馬ではなく競ロバと言った方が正しいのかもしれませんが......)という、なんとも和やかなイベントがあります。

家族連れにも楽しめるように工夫されているのですね。

引用：Flickrより

美味しいものの宝庫「ピエモンテ州」へ旅に出よう！

アルバを含めたピエモンテ州は、グルメの間では美味しいものの宝庫として有名な土地。トリュフはもちろんのこと、チーズ、ワイン、お米、肉......と魅力的な食材がたくさん揃い、そのどれもが一級品であるため、ピエモンテを目指して料理修行に来る人も多くいるほどです。

そして、チョコレート好きなら誰もが知っているスプレッド「ヌテラ」の総本山でもあります。チョコレートも充実しているピエモンテ州。

美味しいもの好きな人にとっては、多少の体重増加も覚悟の上で絶対に訪れたい地域なのです。

トリノ名物の飲み物もお忘れなく

そして、アルバからは離れますが、ピエモンテ州旅行をするときはbicierinというトリノ名物の飲み物もオススメ。チョコレートとコーヒー、生クリームを合わせた飲み物です（もう、この字の組み合わせだけで美味しそうですよね！）。

訪ねた時には、是非試して頂きたい逸品です。

引用：Flickrより

Bicerin / Marit & Toomas Hinnosaar

基本情報

• 名前：アルバの白トリュフ国際市（Fiera Internazionale del Tartufo Bianco d'Alba）
• 住所：Piazza Medford, 3 Alba CN
• 公式HP：アルバの白トリュフ国際市

※最新情報は公式サイトをご確認ください。