シチリアよりもさらに南に位置する「ランペドゥーザ島」は、透明度の高い海がつくりだす神秘的な光景が絶景のビーチリゾートとして話題を呼んでいます。「舟が空を飛んでいるように見える」ほどの美しい海は、一度は見ておきたいほど。

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ランペドゥーザ島周辺ならではの、「舟が空中に浮く」光景とは？

みなさんは「舟が浮いているように見える」と言う、想像もつかないような風景を実際に見ることができる島があることをご存知ですか？

イタリアの最南端にある「ランペドゥーザ島」は、世界中から注目されている地中海のリゾート地。そのビーチで見られる風景は、幻想的とも言えるほどに美しく不思議なものです。

ガラスの上に乗っているよう？とても不思議な光景です。「boat on sea of Lampedusa」Photo by Wead from Adobestock

透明度の高い海が作りだす、神秘的な光景

なぜ、ランペドゥーザ島の周辺ではこのような光景が見られるのでしょう？その理由は、海の透明度に隠されています。

普通の海であれば、舟の影は水の濁りの中に散ってしまいますが、ランペトゥーザ島の海はきわめて透明度が高く、舟の影がそのまま水底まで届くのです。舟が浮いているように見えるための条件は透明度に加えて、太陽光線の強さも関係してきます。

そのため、強い日差しのある夏場の方が、浮いている印象が強く出やすいとされています。

「Isolotto dei Conigli, Lampedusa」Photo by Luca Siragusa CC BY 2.0

リゾート好きな旅行者も評価する、屈指の美しさを誇るビーチ

海の透明度に負けず、真っ白なビーチも世界屈指の美しさ。リゾート好きな旅行者も「今まで行った中で最も美しいビーチかもしれない」と口を揃えるほど。遠浅のため沖の方まで足をつけて歩いて行くことができ、足の間を小魚たちが泳ぎ抜けていくのをみることができます。

ビーチは観光客でにぎわいます。Photo by Luca Siragusa

「Guitgia, Lampedusa」Photo by Luca Siragusa CC BY 2.0

日本からだとかなり遠い......だからこそ、一度は行ってみたい！

ランペドゥーザ島はイタリア最南端、つまりシチリア島よりさらに南にあり、北アフリカのチュニジアと地中海の国マルタの、ちょうど中間に存在しています。地図で見てみるとシチリア島からも離れた距離にあり、イタリア国内というイメージがつきづらい位置にあります。

実際にはシチリアのパレルモ空港から直行便が出ているので、空路での移動が可能ですが、空港があること自体あまり知られておらず、上陸を諦めてしまうケースもあるようです。

まさに秘密のリゾート、といった趣　Photo by Sicilia!

「spiaggia dei conigli, lampedusa (ag), sicilia carmen fiano Public domain」
Photo by shots of carmen fiano PD
Public domain

ベストシーズンは夏。でも、秋に訪ねるのも一つの手

日本からはかなりの距離があり、乗り継ぎ3回、17時間の長旅となるため、近場の旅行よりもさらに計画を立てておいた方がよいでしょう。季節によって飛行機の便数が違うため、ベストシーズンの7～8月を狙いたいところです。

ただし、その間はヨーロッパ各地から多くのバカンス客が訪れるため、早めの予約が必須。10月頃まで遊泳が可能なため、あえて少し時期をずらすことも検討してみてはいかがでしょうか。

ボートの上でのんびり過ごしてみたくなりますね。「lampedusa_cala pulcino_1 Photo by Sicilia! CC BY 2.0

夢の世界に舞い降りたかのような絶景が目の前に広がるなら、17時間の移動も苦にはならないかも。移動ルートとしてはシチリアからのフェリーもありますが、気軽さでいえば飛行機がオススメです。また、ランペドゥーザ島はビーチだけでなく豊かな自然の中に生きる動植物たちも魅力の一つ。

まさに楽園と呼びたくなるようなこの島で、至福の時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

「Lampedusa」Photo by David Brulatour

参考：ランペドゥーザ島公式サイト（外部サイトに遷移します）