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ローマの中の独立国!カトリックの総本山「バチカン市国」とはどんな国?
バチカン市国はローマ市内にありながら独立国家として存在し、世界最小として知られる国家。ですが、その歴史は非常に深いものです。
カトリックの総本山として敬虔な信者が集うと共に、文化遺産の多い観光地としても人気を誇ります。
イタリアの中にある、もう一つの国「バチカン市国」
写真:サン・ピエトロ広場を中心としています
世界最小の国として、バチカン市国の名前を教科書などで知った方も多いのではないでしょうか。ですが、この国がどんな歴史や文化を持っているか、ご存知ですか?
今回は小さくも奥深い、バチカン市国の建物と歴史をご紹介します。
写真:広場につながるのが、サン・ピエトロ大聖堂
ローマ教皇庁によって統治される国
一般的に「国」は大統領や国王を国家元首に定めて統治されていますが、バチカン市国ではローマ教皇を元首に定め、ローマ教皇庁が政治を担っています。
この地の歴史は古く、カトリック教会の勢力が拡大することに伴い存在感を強めていましたが、独立国家として認められたのは1929年と、20世紀に入ってからのことです。
写真:たくさんの人々が訪れます
国全体が世界遺産!
カトリックの総本山として、世界中のキリスト教徒が訪れるバチカン市国は、原則として出入国が自由です。独自のパスポートもなく、検問所などもありません。そのため、豊富な文化遺産のある国として、大勢の観光客が訪れます。
たとえば、サン・ピエトロ広場とつながる「サン・ピエトロ大聖堂」は、4世紀にコンスタンティヌス1世によって建設された歴史を持つ、世界遺産として知られる建造物です。
写真:実は2代目として建造された現在の大聖堂は、ミケランジェロによる建築とされています
写真:息をのむほど荘厳な内装
写真:カトリック教徒にとっての総本山です。
写真:有名なミケランジェロ「サン・ピエトロのピエタ」
カラフルな制服のこの人は...?
写真:とても目立つ格好をしていますが...
とてもカラフルな服をまとった方は、バチカン市国の衛兵です。ただし、バチカン市国は一切の軍事力を持たないため、スイスの衛兵が警備をしています。
美術館には、あの芸術作品も
バチカン美術館に所蔵される作品は、どれも世界的に有名なものばかり。古代ギリシアの彫像「ラオコーン」やイタリアを代表する芸術家ミケランジェロの「アダムの創造」なども所蔵され、古代~中世の芸術作品を堪能することができます。
写真:数日をかけても見学しきれないほど、重要な作品が並びます
この土地に根付く奥深い歴史と美術を、イタリア旅行の道中で堪能されてはいかがでしょうか。
基本情報
名前:バチカン市国(ヴァチカン市国) / Vatican City(英)、La citta` del Vaticano(伊)
公式サイト:http://visitaly.jp/unesco/la-citta-del-vaticano
※最新情報は、イタリア政府観光局HP(日本語)をご覧ください。
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