公開日:
最終更新日:
街歩きに最適♪ 魅力いっぱいの「胶州路」
上海市の中心、静安寺の北側に伸びる1本の道、「胶州路(jiaozhoulu)」。
南は静安寺から北は長寿路までつづくこの道は、老房子が立ち並ぶ上海色が色濃く残りながら、欧米人の居住・往来も多く、新旧入り混じった国際的な街である上海を凝縮したような雰囲気があります。
ローカルなお店から、スタイリッシュな店、個性的なお店まで・・・歩いているだけでも楽しい通りです。何よりも私自身が3年間住んでいた場所だけに、思い入れもたくさん。今回はそんな魅力いっぱいの胶州路をご案内したいと思います。
胶州路は、静安寺と隣接する「久光デパート」の北側出口から始まります。道なりに歩いていくと、最初の交差点である北京西路×胶州路の目印が、ファミリーマートとDVD店。
顧客のほとんどが欧米人です。店員は英語を話し、最新の映画やドラマのDVDが取り揃えられています。サービスや品ぞろえが良いのでしょう、口コミで広がってお客を呼んでいるようです。(日本の映画やドラマのDVDもけっこうあります)
このDVD店から数メートル進むと、いま話題の韓国料理店「SURA」があります。
このお店、1年ほど前に開店したと思いきや、いつのまにか「上海で一番美味しい韓国料理店」に選ばれました。店内はとても小さく10人も座れないくらいなのですが、毎日満員で、行列もできるほど。おススメは「キムパ(韓国風海苔巻)」。私たちはテイクアウトでいただきましたが、具だくさんでとても美味しかったです。店員さんも韓国の方で、とても親切に対応してくれます。
次に、上海ではよく見かける果物屋。中国はなんといっても果物が安くて美味しいです。私たちもほぼ毎日通うほどのリピーターで、子どもが一緒のためいつもおまけをしてくれました。買おうかどうか迷っていると、味見もさせてくれます。向かい側にインター幼稚園があるので、学校帰りの親子たちが小腹満たしにバナナを買っている風景をよく見かけます。
そして胶州路で忘れてはならないお店が、こちらの「AURA」。私が上海に住むようになってから、何度となく通ったイタリアンレストランです。
2005年から胶州路に店を構え、2014年に一度は移転したものの、翌年にまた戻ってきてくれました。老房子を改装した店内は雰囲気バツグン、味ももちろん美味しくて、何よりお店のスタッフの方たちがとっても親切!今回はスペースに限りがあるので店内や料理の写真は載せられないのですが、私が上海でいちばん信頼しているレストランです。
さらに北に進むと、ちょっとおしゃれな門構えが。実はここ、「URBN」というホテルです。部屋数は26室と小ぢんまりしてますが、部屋の造りやコンセプトがとても素敵なブティックホテルで、欧米からのお客様が多く訪れています。テラスレストランでは食事だけでも利用できます。
2つ目の交差点、新闸路×胶州路に来ました。この交差点の目印は、「Wagas」です。上海在住の外国人なら誰もが行ったことあると思います。市内に多店舗を構えており、カフェとしてもレストランとしても気軽に利用できます。ここのパスタやサラダ、サンドイッチはどれも外れがなく美味しいのでよく利用していました。(店員は英語対応可です) このWagasが入っているマンションには外国人が多く住んでいるので、この店はいつ来てもインターナショナルな感じです。
このWagasを過ぎると、しばらくローカルな店が続きます。小さな食堂からタバコ屋、五金(日本でいう金物屋のような存在)、ネイルショップ、カフェ等いろんなお店がゴチャゴチャと並んでいて、ローカル感たっぷり。
ちょっと路地に入るとこんな風景も。
こういう路地にも最近は新しいお店が出来はじめています。その中のひとつが「辣闸」という、世界中の辛いソースを集めたお店。
試食できるソースもたくさんあって、なんと一緒にビールもいただけます(別料金ですが)。辛いものとビールの組み合わせ、最高です。
ローカル感あふれる通りを過ぎると、3つ目の交差点、武定路×胶州路です。ここの目印は「Enoterra」というワインショップ。ワインだけでなく食事もできるお店です。
余談ですがこの武定路を左(西)に曲がると「延平路」というこれまた最近話題の道に出ます。聞いた話では、上海のオシャレスポット安福路界隈の再開発によって立ち退きを強いられたお店がこの延平路界隈に移転しているらしく、北欧の家具ショップやイタリアン、オーガニックショップやビアバーなどができて、オシャレスポットに変わりつつあります。
また、武定路を右(東)に進むと、こちらにも最近続々と新しいお店ができているらしく、武定路はこれから開拓してみるのが楽しそうです。
さて、胶州路に戻ってさらに北上します。
通り沿いに、日中からいつも欧米人で賑わっているクラフトビールのお店があります。他のお店が夕方から開店する中、ここはお昼ごろから営業していて、欧米人たちがテラス席でビール片手に談笑している姿をよく見かけました。この人たち仕事はどうしてるんだろう、留学生なのかしら、などと思いながらよく通ったものです。(この店の隣にもう1軒バーがあって、私たちはそちらの店をよく利用していました。)
このお店を過ぎると、マンションやアパート、学校などが目立ち、お店の数は減ってきます。私がご案内できる胶州路はここまでです。この先の道はまだ開拓できてないまま離れることになってしまいました。もしかしたら、もっと面白くて素敵な場所があるかもしれません。
上海という街は、歴史と現代が複雑に入り混じり、独特の文化や風景を生み出していると思います。そんな雰囲気を味わうにはやっぱり街歩きがおすすめです。上海を訪れた際には是非、胶州路を訪れてみてくださいね。きっと面白い発見があると思います。
Ranking中国記事ランキング
-
のじママ・のじパパ
- 上海在住6年目。街歩きと食べることが趣味。独身時代から結婚、出産、子育て生活を上海で満喫しています。ローカルな視点で日々変わる上海の街の様子をお届けします。