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【山登り道】~低山には低山の魅力があるのです~①「金勝山、官ノ倉山、石尊山」
こんにちは!たびこふれ編集部のシンジーノです。
私は日帰り登山が好きです。 北アルプス、南アルプスなど3000m級の山には、それはそれは素敵な世界があります。 では近郊の低山なんて山登りとは言えないのか?というと、 いえいえそんなことはありません。
ここでお話する低山とは標高1000m前後の山のイメージです。 大ざっぱに言えば、関東では丹沢(一部)、奥多摩、奥武蔵、高尾山、つくば山などがこれにあたるでしょうか。
高い山と比べた低山の良さを挙げてみると(あくまで私見です)
- ①荷物が少なくて済みます。
- ②当日の天候によっては日程を変更できます。(北アルプス等、列車やバスを手配している時は簡単に予定変更できません)
- ③交通費もそれほどかかりません。
- ④眺望が意外に良い山があります(これは本当にそうなんです)
- ⑤標高が低いと言ってもきっちり登山者を楽しませてくれる山道を携えた山もあります。
そこで今回は、初心者でもお手軽に登れる山をご紹介しましょう。(標高250~350m程度)
目次
ちょうどよい高さからの眺めを楽しめるのが低山の魅力
今回登ったのは東武東上線の池袋から急行で1時間強の小川町を拠点とする金勝山、官ノ倉山、石尊山の三山制覇コースです。 (所要時間約4時間半)
山登りは最寄り駅から登山口まで路線バスで行かなければならないコースが多いですが、今回の ルートはバスは使わずに駅からすべて歩きで行けます。 春や秋の山シーズン中はこのバスが混雑して登山口へ行くまでにヘトヘトに疲れることもあります(笑) のでこれは嬉しいです。
出発は小川町のひとつ先の東武竹沢駅から歩いてスタートです。
金勝山
まずひとつめの金勝山から。登山道から山頂までは約30~40分で到着です。家の裏山に登るような感覚ですが、少し急な登りの箇所もあり、ひと汗かいてウオーミングアップにはちょうどよいです。 たかだか標高266mでもこの眺望が楽しめます。
どうですか?ちょうど良い高さとは思いませんか?
官ノ倉山
次の官ノ倉山が今回の三山の中では一番高い山です。 金勝山をいったん下ってしばらくはのどかな里の道を歩きます。お寺や神社や畑を見ながらのんびり散策気分です。(実はこの里の道(アスファルト)が一番暑かったのですが)
官ノ倉山も登山口から約30分で登頂できます。 標高は334.7mで金勝山より登りが少しハードで、沢沿いの道を一気に登っていきます。 こちらが官ノ倉山の頂上です。
先客でご婦人おふたりが休んでおられました。 今回のルートで出会った登山者はたった3名でした。(すべて女性) この奥武蔵エリアは地味ですが、丹沢、奥多摩に比べると概ね空いているのが良いところでもあります。
石尊山
官ノ倉山から石尊山(せきそんざん)は尾根づたいに縦走します。 10分くらいで着きます。ここも眺望はグッドです。標高344.2m。小さな祠があり、霊山の雰囲気があります。合掌。
石尊山から後が今回最大の難所
さて今回のルート中、最大の難所は石尊山直下のクサリ場です。 急な下り坂をクサリをつたいながらゆっくりゆっくり下りていきます。 登山でクサリ場というとすごく恐ろしいというイメージがあるかもしれませんが、 意外にクサリ場での事故は少ないそうです。 それは登山者が気をつけてゆっくりゆっくり登り降りするからだと思います。 なんでもない場所で滑落事故が起こったりするのは、やはり油断大敵ということでしょう。
石尊山を下りて里の道を1時間程度歩くと東武小川町駅へ到着です。小川町は「武蔵の小京都」と言われ、酒蔵や伝統工芸の和紙で有名なとっても雰囲気の良い町です。 時間の流れがゆったりしています。
駅前通りのそば屋に入り、先ずはビール、そしてこの土地の地酒を一杯、さらに天せいろそばで祝杯です。 山登りの達成感は登頂した時と、その後の風呂とビールです。なにものにも代えがたいしあわせ。 これだから山登りはやめられません。(酒やそばの写真をすっかり撮り忘れてしまいました)
低山バンザイ!
終わりに・・・低山歩きは昔の日本を味わう道かも・・・
7月22日は暑い日でした。 知人から「よくこんな暑い日に外を出歩いていたね~」 と言われましたが、山道は、案外暑くないんです。 アスファルトの道路を歩くとじりじり焦げるように熱いですが、 足元が土で、木が繁っていると、体感温度はずいぶん下がって風は爽やかに過ごしやすくなります。
昔の夏はここまで暑くなかったと言われますが、それはやはり土の道がアスファルトになったことが 大きく影響しているように思います。
近場の山で昔の日本の姿を味わうなんて粋な休日もいいと思いますヨ
それでは、また!
・・・オマケです。
低山とはいえ、けっこう本格的な山道なのです。いい運動になりますよ!
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シンジーノ
- 3人娘の父で、最近は山歩きにハマっているシンジーノです。私は「お客さまが”笑顔”で買いに来られる商品」を扱う仕事がしたいと思い、旅行会社に入って二十数年。今はその経験を元にできるだけ多くの人に旅の魅力を伝えたいと“たびこふれ”の編集局にいます。旅はカタチには残りませんが、生涯忘れられない宝物を心の中に残してくれます。このブログを通じて、人生を豊かに彩るパワーを秘めた旅の素晴らしさをお伝えしていきたいと思います。