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北アルプス 白馬岳の大雪渓は、まるで天然クーラーのようでした。。。
天然のクーラーで冷んやりしたい・・・
こんにちは!たびこふれ編集部のシンジーノです。
日本中が酷暑に覆われています。 まだ身体が暑さに慣れていないのでつらいですよね。そこで、7/14~16で天然のクーラー 長野県北アルプスの白馬大雪渓を山仲間と登ってきました。白馬の大雪渓は日本三大雪渓のひとつと言われ、観光客にも人気の場所です。(雪渓とは高い山の谷の部分が雪が解けずに一年中残っている場所のことです。)
7月14日(金)23:54新宿発の夜行列車「ムーンライト信州81号」でいざ出発。
車両は懐かしいL特急ですが、ムーンライト信州は特急ではなく快速で乗車券+指定席券のみで乗ることが出来ます。
(トイレがとってもレトロでした・・・)注:このムーンライト信州は2019年現在、運行していません。
白馬駅には翌朝5:40に着きます。
白馬駅から登山口である猿倉までバスで移動します(約40分)
さあ、ここから標高差1,600メートルを登り、めざすは白馬岳(しろうまだけ)山頂へ。
歩き始めて約1時間半、大雪渓入口である白馬尻へ到着です。
さあ、日本三大雪渓のひとつ、白馬大雪渓へ!
こちらが日本三大雪渓のひとつ、白馬大雪渓です。
雪渓を歩く時には、滑り止めのアイゼンを履く必要があります。雪渓では周りの空気がガラッと変わるんですよ。
ひんやりとした風がふわ~っと吹き下ろしてくるんです。夏の熱い空気を雪面が冷却し、まるで冷蔵庫の中にいるかのようです。
生まれて初めての体験。く~っ 気持ちいい~
風が強くなるとTシャツ1枚では寒いくらいです。 ただ、たまに気流の関係からか、なま暖かい風も顔にあたって、なんとも奇妙な気分です。
写真ではわかりにくいかもしれませんが、雪渓にはかなり急な斜面の箇所もあるので、 あわてないでゆっくりゆっくり一歩づつ着実に登っていきます。
天候もくるくる変わり、強風が吹き、視界が急に悪くなることもあります。
また雪渓では落石にも注意が必要です。 登っていて、石が落ちてくるのが見えたら下を登ってくる人たちに知らせます。
その掛け声も決まっていて 「ラ~クッ!(落石の落)」って言うんです。おもしろいでしょう。 場合によっては大けがをする可能性もありますので、落石に気がついたら大声で叫びます。 ゴルフでOBしそうな時「ファ~ッ!」で叫びますよね。 あれと少し似ているかもしれません(笑)
登り始めて約7時間 白馬岳山頂直下の白馬山荘で初日の行程は終了です。白馬山荘は800名を収容する日本一の大きさを誇る山小屋です。
山小屋では水がとても貴重なのですが、北アルプスは水がふんだんにありますので、白馬山荘では水もお湯も無料でいただくことが出来ます。
ありがたいことです。こちらが白馬山荘のテラスです。
山小屋に泊まって一番うれしいこととは、
翌朝は、ご来光を拝みたいので朝4時に発ちました。泊まり登山ならではのご褒美です。
残念ながら太陽との感動の対面とまではいきませんでしたが、 爽やかな朝に見送られて今日のルート「白馬縦走」開始。
そこには下界では見ることのできない別世界が次々と・・・
縦走とは、山と山を尾根を伝って歩くことです。 景色が美しく開放感もあって気持ちよく、山登りの真骨頂のひとつでしょう。白馬岳の標高は2,932メートルで 森林限界を超えているので、下界とは別天地の世界が広がります。
森林限界とは一定の高度を超えると高木が育たなくなる地点のことで、 場所によっても違うのですが、白馬のある北アルプスでは標高2,500メートルあたりです。
今回のルートで「これぞ北アルプスの世界だあ~」一番感動したのはこの白馬縦走路でした。 下界では見ることの出来ない高山植物、景色、空気、風 言葉ではとても言い表せない、思わず息を飲む光景が連続して目の前に現れてきます。 言葉では言い表せないので写真を・・・
う~ん、写真でもあの感動は表しきれません。実にもどかしい・・・
ちなみに高原植物がとっても可憐で美しかったです。上の黄色い花はミヤマキンポウゲ、下の白い花は・・・う~わかりません。。。
山頂が広大な乗鞍岳から栂池自然園まで進んだらロープウエイとゴンドラで一気に下ります。 2日目は昼前から雨に降られ、汗なのか雨なのかわからないくらいずぶ濡れになりましたが、 それも良い経験です。 山では天気が刻一刻と変わっていきますので、雨具(レインウエア)は必須ですよ。
いかがですか?
「こんな登山、とても私には無理」と思われたかもしれません。 確かに何の準備もしないで行くのは無謀ですが、 今回のルートもある程度の体力と訓練、そして装備(靴等)があれば、それほど難しくはありません。 道中、60~70代のシニアの方々や子供連れのファミリーにもたくさん出会いました。
天然クーラー大雪渓と白馬縦走路。 これらの美しい風景はそこに行かなければ、見られない世界です。 まだまだ暑い日は続きそうな日本ですが、たまにはこんな休日、いかがですか?
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シンジーノ
- 3人娘の父で、最近は山歩きにハマっているシンジーノです。私は「お客さまが”笑顔”で買いに来られる商品」を扱う仕事がしたいと思い、旅行会社に入って二十数年。今はその経験を元にできるだけ多くの人に旅の魅力を伝えたいと“たびこふれ”の編集局にいます。旅はカタチには残りませんが、生涯忘れられない宝物を心の中に残してくれます。このブログを通じて、人生を豊かに彩るパワーを秘めた旅の素晴らしさをお伝えしていきたいと思います。