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UAEの家庭料理を味わう --レストラン AL FANAR
皆さん、UAEにいらっしゃったらきっと一度は中東料理に舌鼓をうつことになると思います。ひとくくりに"中東料理"と言いますが、実は各国、各地域で違いがあるものです。現在一番メジャーに親しまれているのはレバノン料理でしょうか。よく供されるホムス(ひよこ豆のペースト)、ムタバル(ナスのディップ)、ケバブ(お肉の串焼き)などどれも日本人の舌に合う美味しいお料理ばかりです。
でもせっかくUAEにいらっしゃったなら、是非エミラティ・キュイジーヌ(UAE料理)をお試し下さい。UAE料理=家庭料理のようで専門店は少ないのですが、その中でもオススメなのが「Al FANAR Restaurant & Café」です。こだわりの詰まった本格UAE料理のレストランで、ドバイやアブダビのシェイク一族も何度も足を運ばれているというお墨付きです。
今回は現在ある3店舗の中で私が先日お邪魔したアブダビ店をご紹介いたします。
アブダビ店はグランドモスクに近いリッツカールトンホテル敷地内にあります。ホテルの建物内ではないので少し分かりにくいのですが、中央プール脇の離れに位置しています。
入口のラクダさんと青い車が目印です。
レストランは1960年代のドバイの暮らしがテーマとなっていて、昔の雰囲気がとても丁寧に再現されています。それもそのはず、店内の調度品のひとつひとつが実際その時代のアンティークというこだわり。まるでちょっとした博物館のようです。
メニューもオシャレです。
この日はお店のオーナーの方のオススメでいろいろといただきました。
こちらは前菜。手前から、
Samboosa(アラブ風春巻き)
Koftat Samak(お魚のアラブ風コロッケ)
Hobool(たらこの唐揚げ)。
UAEでたらこが食べられる事に驚きました。
そしてメインとして選んで頂いたのはこちら。
Naghar Nashef(イカと野菜のトマト味ソテー)
Beryani Robyan(サフランライスにエビとオニオンやコリアンダーを混ぜたもの)
Aysh Mohammer(お魚のグリル、デーツご飯添え)
Threed(ナンとお肉と野菜の煮込み)
<Aysh Mohammer>
<Beryani Robyan>
デーツご飯は作るのが大変で作れる人も少なくなり、今では"おばあちゃんの味"となっているそうです。デーツの甘みが利いていて美味で私は好きでしたが、甘いご飯なので好みがあるかも?上にのったお魚はアジのようでした。
お肉のイメージが強い中東料理なので、選んで頂いたのがほとんど魚介類というのも意外でした。やはり海沿いの国だからなのでしょうね。
食後に喉が渇く事が多い外食ですが、そうならないよう全てのお料理の味付けは塩加減に気を使われているそうです。それでいて決して味が薄い訳ではなく本当に美味しいお料理ばかりでした。スパイスもきつくないですし、お米料理も多いので、日本人の口にも合うのだと思います。
もちろんデザートは別腹です♪
Asidut Al Tamor(デーツプリン)
Leqaimat(デーツシロップを絡めたドーナツ)
Khabisah(小麦粉とバターをローストしたスイーツ)
各家庭に得意料理があるそうで、ここではオーナーのご実家やご親戚それぞれのお得意レシピを集めて忠実に作っているそうです。レストランで暖かい家庭の味を楽しめるなんて本当に嬉しいですね。
使われている食器やポットは買う事も出来ます。バッグやレストランで使われている香辛料、アラビックポット等、品質にこだわったオリジナルで質のいい物がお手頃価格で手に入ります。
食後、お店を出て右奥のクリーク側に少し歩くと、向こう岸のシャングリラホテルやシェイクザイードブリッジ等を一望出来る素晴らしい眺めが楽しめますのでそちらも是非♪
UAE体験のひとつとしてイチオシのこちら、ドバイにもフェスティバルシティ店とジュメイラ店がありますので、是非本場エミラティ・キュイジーヌをご賞味下さい。
AL FANAR Restaurant & Café
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長野真弓
- 2012年9月よりアブダビ在住。イラン、サウジアラビア等中東を中心に海外在住暦約10年。イランでペルシャ絨毯にはまり、インテリアと写真と書く事が趣味の主婦。